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憂鬱なユリウス〜転生したので頑張って生きてみます〜  作者: kawarou
1章 無知の知

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3/5

誕生日の記憶 〜ジゼル〜

       ~アストレア伝記~

“およそ五十年前人類は数々の戦乱を経て一つの大国 アシュベッツ王国を築いた。

貨幣、奴隷、食料の流通は順調に進み人々は平和と安泰がながく続いた。

 三十年後 アシュベッツ王国では王子ニコライ二代目王子はわずか21才にして病死を迎えた。このころ政治は混乱を極めた。当時のニコライ王朝には後継者がおらず、国は主権を求めた。

そして、4つの貴族が実権を握ろうとした。ノーベン家、シューベッツ家、アストレア家、ローレン家、

彼らはニコライと親しく親戚の関係にあった。

中でもアストレア家はニコライと非常に親密な関係にあり、大きな権力を握っていた。 

5年という短い間に激戦と化した戦いは四国の分断として戦いに終止符を打った。その中でアストレア家では…“

 「ゴーーーン」

時計のチャイムが鳴る。

(あーいいところだったのに。)

  

  7時を回り書庫からこっそりと抜け出す。

廊下の角から銀髪のきれいな整ったメイドがジゼルだ。

「レイ様こんな朝早くから何をしているのですか?」

(げ…。)

「や、やぁ、ジゼルさん。ジゼルさんこそこんな早くにどうされたのですか?」

「いえ今日は天気がいいものですからレイ様をお外に誘おうと思いまして

まさかここにいらっしゃるとは。」

「べ、べつになにもしてないぞ。ただ外を見ようかと」

 「そうなのですか!なら今日こそは外に出ましょうレイ様。」

「今日はまだすることがあるのでこの後。」

「そうですか、ではすぐ行きましょうね。!」

そう言って去っていった。

(ふぅ…)

彼女と一緒に街へ行けば大変だ。なんて言ったって相当な大食いだ。

別に嫌ではないが彼女はデザートが目に入ればすぐにお店に入ろうとする。

1店舗目.2店舗目.3店舗目 ・・・

とまぁ、死ぬほど満腹になって1日が終わるわけだ。

そんなこともあり後回しだ。せめて午前だけは,,,。


赤いカーペットを歩く何人かのメイドが通り過ぎていく。

ガラスから朝の光が差し込む、部屋に戻ればいつもの景色が広がる。

メイドたちが厚手のカーテンを開ける。

 カーテンから光が溢れる。

執事は毎朝俺の髪を整えてくれる。

執事は言った。

「レイ様今日はお誕生日を迎えますが、何か欲しいものでもありますかな。」

「ウィリアムは何がいいと思う?」

「そうですな。私が思うにレイ様は魔法に興味がおありのようですので家庭教師はどうですかな。」

「ウィリアム。,,,すごくいい案だ!でもプレゼントではないけどいいのかな。」

「ご主人様であればいいとおっしゃいますかと。」


 扉が叩く音がした。ジゼルだ。

「レイ様そろそろ朝食ができあがりますのでお越しください。」

「うん」

服を整えて1階へ向かう。

食堂に入れば父と母がいる。


「おはようございますお父様お母様」

『レイ、おはよう』

父「レイ今日はお前の誕生日だな。おめでとう。」

母「私からも、4歳のお誕生日おめでとう。これからも頑張ってね。!」


いつの日だろうかこれ似たような会話をしたような。

久しぶりに祝えてもらった。唐突に自然と気持ちが嬉しく感じた気がした。


「これからも頑張っていきます!」

顔がほんのり赤らむ。


「さ、朝食を食べて」


これが家族ってやつか。


「レイ今日の夜は誕生日パーティーだ。たくさんの人が来るから楽しみにしていなさい。聞き忘れていたがレイは何か欲しいものはないのか?」

「今日考えてみたんだけど何もないかな。 でも、

お父さん僕家庭教師が欲しいです。魔法に興味が湧いてもっともっと学びたいと思ったんです。」

 父と母が食事を止めて顔を合わせた。父は険しい表情をしたが母はにっこりと嬉しそうにしている。

  (頼む……)

「わかった。いいだろう明日中には手配をしよう。」

「ありがとうございます」(!)

「"ただし"剣術も少しは学びなさい。」

「はい!」

(よし、)

食事を終えて気分よくまた2階に上がり赤いカーペットを渡る。次は小鳥がさえずり祝うように感じながらこっそり書庫に入る。




ルイ・アストレア初代王子はホルテンシウス王国を誕生させた。そのわずか3年後ルイ王子は病死となった。その後ライオス・アストレア(兄)とアトラス・アストレア(弟)の2人は争いを恐れてライオスが王の座を譲った。

 

(なるほど。つまり俺の一族はライオスに位置するのか......)

「暇だ,,,」

「ここにいたのですねレイ様!ここはレイ様は入ってはいけないとご主人様に言われたではないですか。」

「少し気になることがあって少しみてただけですよ!もう4歳ですから本なんかにはぶつかりません!ジゼルさんこそどうされたのですか?」

「,,,覚えてらっしゃらないのですか?」

「おでかけか。」

「はい!!」

とりあえず昼食を食べて向かった。

ジゼルは俺の手を引っ張るようにしてどこかへ向かった。

なぜだろうか今日はジゼルが全くとしてデザートに動じていない。


(あのジゼルが!?)



どれだけ時間が経っただろうか気づけば森の中へ入って行った。

「もうすぐですよ!レイ様」

(いつだよ。)

瞳を光らせて俺の手を引っ張って行く。

「着きましたよ。!レイ様。」

少しずつ光が見えてくる。

次の瞬間淡い赤色の光が街の人々を照らしながら暗くなっていく。

瞳が大きくなるのがわかる。

(綺麗だ。)

横を向けばジゼルが微笑んだ、瞳が少し潤んでいる。


「レイ様。知ってますか?私たちが知る以上に世界は大きいそしてそれ以上に人々は動き、夢と希望を求める。そして人々は争い合う。......私は信じているんです。いつか世界から誰も争いから命を奪われる人がいないことを。だから、レイ様立派な人になって人々に希望を与えてください。」

(……)


「ごめんなさい私何言ってるんだろうまだレイ様には早すぎましたね!もう少し、したら戻りましょうか」


(俺に世界を変える、希望を与えられるような立派な人になれるのだろうかわからない。想像もつかない前世では全くの無能だった俺が?

   違うお前はみてきたじゃないか悲劇を何度も何度も今隣ではか弱い俺と同年代ぐらいの少女が泣いている。俺はこれでいいのか?

   ……やってみようじゃないか何度でも)

「できると思います。」

「え、」

「……僕(俺)ならできると思います。」(変えてみせる)

「たくさん学んでくださいねレイ様。!」

「うん。」

そうしてながーい徒歩を終えて宮殿に戻った。

帰った頃にはパーティー用の衣装が準備され誕生日パーティーが始まろうとしていた。



お誕生日おめでとう!


賑やかなパーティールームで人々と会話を楽しむ。

ケーキを一口食べる。初めてだこんなに祝ってくれるなんて。


空は真っ暗になり音楽と共に賑やかに誕生日パーティーは終わった。

 

         〜就寝〜

 ここに来て良かった、

  (もう一度やり直せそうです母さん父さん。)

いよいよ明日は魔法を学ぶ

 俺はまだこの世界について全く知らない

         だからこそ学んでいこう。




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