第0話「インフェリア/ヒューマンズ オープニング」
音ゲー風の小説です。(参考:プ□セカのストーリー)名前はオリジナルです。(恐らく)
メインキャラクター
・阿久津立輝
・三宮卓実
・桧崎秀
・区川啓斗
──学校において僕は劣等生だった。
────勉強も出来ない、かと言って優しさがある訳でもない。
──性格も素直じゃない。
────そんな僕の生活が変わったのは、たった一つの出来事だった。
〜参宮橋公立男子高等学校〜
〜授業中〜
〜Iー2 教室にて〜
此処は参宮橋公立男子高等学校。略して参宮男子高。
参宮橋駅の近くにある学校だ。そんな学校の中である男が悩んでいた。阿久津立輝である。彼は決して成績がいいわけではなく、寧ろ悪い方だった。その上、性格も良いとは言えなかった。その為、クラスでは浮いていた。
「えーでは、此処がこの問題を解く所で重要な所です。」
「しっかりメモするように!」
「(はぁ〜だるっ。花御の教え方分かりにく過ぎる…)」
その時、参宮男子高では七限目で授業をしていた。英語の授業である。担当は花御先生。花御先生は分かりやすくて皆から尊敬されている教師だ。だが、何故か立輝は分かりずらいと感じている。
「(何か眠くなっていた………zzz)」
そして遂に立輝は寝てしまった。
「阿久津さん。起きて下さい!まだ授業は終わっていません!」
「阿久津さん!」
花御先生は起こそうとするが彼は全く起きる気配が無い。それどころか花御先生が言う度に立輝の眠りが深くなって行く。
当然、この様子にはクラスメイトも呆れていた。
「あーあ。またアイツ寝てるよ。」
「仕方ないじゃん。だって阿久津、授業中いつも寝てるから。」
「にしても花御先生の話ですら寝るのはヤバくね?」
クラスメイトの声が大きくなるが立輝は起きなかった。そして数十分後──
──(キーンコーンカーンコーン)
チャイムが鳴った。
「はい!では皆さん授業は終わりです。終わりの挨拶をしましょう。」
「起立!礼!」
「きり〜つ…れ〜い…」
「ありがとうございました!」
「ありがと〜…ござい〜…ました…」
立輝は最後の挨拶すら真面目にやらなかった。皆は呆れながらも帰りの用意をした。
「はぁ…やっっっと授業終わった〜。」
「て言うか授業長過ぎる…授業の時間、十秒で良いだろ…」
立輝は愚痴りながら席に座った。すると、其処に担任が来た。
「えー皆さん、帰りの会を始めます。まず、連絡があります。すぐに終わらせるので聞いて下さい。」
担任はそう言って連絡を先に済ませた。済ませた時間はたったの一分だったが、立輝は真面目に聞いていなかった。
「…という事です。」
「(…おい、担任…一分は流石に話が長過ぎるだろ。校長か?)」
「では帰りの挨拶をしましょう。皆さん、立って下さい。」
「さようなら!」
「…はぁ。さよなら。」
立輝はやる気の無さそうな声で言った。「やっと帰れる」と思った立輝は教室をすぐに出た。
〜靴箱〜
「えっと僕の靴は…あった。これだ。」
「(今日はダルかったな。特に花御の授業が。)」
「(まあ、明日はアイツの授業無いし、いっか!)」
心の中で花御先生の事を愚痴っていると見た事がある人が後ろに居た。
「(…?あの人──何か見た事ある気がするな…)」
「(…あ、もしかしてアイツ?ちょっと離れよう──。)」
「ん?あ、お前は!」
「っ!ゲッ!見つかった!」
ある生徒に声を掛けられた立輝は挨拶もせずに校門に逃げてしまった。
「おい!待て!人に話しかけられたら挨拶するのが普通──」
「チッ。追いかけるぞ!」
そう言った後、ある生徒は立輝を追いかける事にした──。
こんにちは。小山シホです。はい。ドリネバを書くのが楽し過ぎてブラシラ(Bright Shining☀︎Light)の物語だけでは物足りないと思ったのでインフェリア/ヒューマンズ(インヒュー)の物語も書く事になりました。ブラシラとはまた違う劣等生達の物語をお楽しみ下さい。
それではまた次回で!
次回予告
立輝は校門の方まで逃げるが、ある生徒はしつこく追いかけて来た。遂に捕まってしまった立輝。追いかけて来た生徒とは立輝の先輩の人で──!?