mortal me
俺はあるところに向かっている。
俺の何がいけなかったのだろうか...
当たり前とは何なのか...
そんなことばかりを四六時中考えていた。
図書館の窓ばかりを除くのが習慣になってきたんだよ。どうしたらいい?
「「こんな風になったのもオマエのせいだ。責任を取って俺と心中してくれよ!」
そんなこと言ってももう意味はないな
もうこの世にオマエはいないんだから。
今日はオマエと俺の昔のことを話そうぜ
俺とオマエは、毎日くだらない話ばかりしてたな
そんな日々がずっと続くと思ってたんだ。あの日までは…
ある時、オマエが俺を「伝えたいことがある」といって公園に呼び出したことがあったよな…
あの時は、知らないふりをしたけど実は、気づいてたんだオマエがゲイだって
ごめんな、「今更遅いって…」って怒られると思うけど
「もう一回謝らせてくれないか… なにも出来なくてごめんな …」
「もう大丈夫よ、悟も許してくれるはず」
聞き覚えのある声がして、振り返った。
そこにいたのは、オマエの母ちゃんだった
「ありがとうね、毎年毎年大変じゃない…?」
「大丈夫っす、毎年この日だけは開けてるので そろそろ行きますね、俺は」
俺は空返事をしてその場を去ることにした。
ーfin-