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異世界ソビエト高校   作者: 石田研
8/23

第八話 地獄の丘


俺たちはバーニャ2頭と竹で出来てる自作の幌馬車(修理済)で

けが人や夜間監視の奴を休ませながら、ゆっくり進行してる。

道ではない道だが、5人の精神的にも狩りなど出来そうな無難な奴らに、

AKー47を持たせ俺と伊織、三河(議長)、伊達ストレージ

石田(複製)等がトカレフも持って周囲を監視中だ。


そして今進んでる道は獣人達の中でもあくどい奴らが、

密輸用に密かに作った密輸道だそうで、

狭いが木がない分歩けて助かる簡易の道だった、


なお一応全員に複製したAKー47の銃剣を渡してあり、

他にも出てきた便利グッツの水筒やスコップなどを配り、

全員が持ってる状態になってる

だがそれでも不安な子ややる気のある男子等も含め全員軽武装していて

そしてそんな大人数が移動すればすぐに人目に付くわけで、

だからこその密輸道を使ってるわけだ。


これが正規の道だったら完全に交戦状態が続くばかりで進めなかっただろう、

そんな行動を俺たちがしているのが実はすぐにバレてたって訳だ、

それはこの道を教えてくれた奴が国境兵にタレこんで報酬を得ていたからだった、

だがその前に出て行った部隊と工兵隊が魔獣と対決し大敗、

複数の死者と逃亡兵が出たらしい。


-----------------------------------------------------------------------


その頃のディランダル王国南側ドルムント国境警備隊

崖に道を作り降りたので予想以上に時間がかかる結果となり、

下ろした馬車馬などの荷揚げが酷く遅くなっていると砦に報告があり、

追加で残りの全部隊を派遣する決定が出た後で、

先見部隊が崖を降りる道が出来て降りた後で、

襲われ前方の兵たちが失われ酷く疲弊してると聞き、

その後でこの情報が入って来ていた事で残存部隊や

周辺の他領の部隊にまで招集を懸けており後が無く腹を立てていた。


「ぐ、これはお前が騙されたという事ではないか!」

と部隊長ジルバが元上級曹長ダットを蹴っていた、

情報を持ち帰ったと言い張るダットだったが、

逆に異世界の生徒を制圧しなかったという理由で階級を剥奪され、

首に縄をつけられボロ布の貫頭衣を着せられ引きずられていた。

「いいえ決してそのような事はありません、全員のスキルも確認しましたが、

ほぼ意味のないスキルばかりで、せいぜいがテイマー+1だけです」

「フン、テイマーとはあの崖の下で2部隊を襲ってきた魔獣の親玉だろう、

何処が+1だ、どう見ても+4以上だろうが、異世界人は知識が多いと、

あれほど言って於いたのにこれか、急ぎ引き返すが、

この先を1分隊で調査させておけ、何か答えがあるかもしれん」

「は、マッケイン分隊を向かわせます」

「うむ、そうしろ、工兵隊は崖の道の修復と荷馬車を崖上に上げるのを頼む、

こっちの部隊も全員参加だ」

と遥々隣領から来た王国兵士が初仕事がこれと聞き飽きれていた、

だがそれを顔に出すバカなど居ず。

「は了解です」

と部隊長ジルバも鎧を脱ぎ馬車本体を崖に上がるのを後ろから押し始めた、

そんな国境警備部隊が行動し始める時間は凄く鈍く更に部隊を元召喚者の村は消え、

行動が空振りとなり、結果として生徒たちはかなり先行して進めていた。


-----------------------------------------------------------------------



食料も竹細工を売って買った分と途中で見つけた木の実などや、

狩猟して取った鹿っぽいラダという

ドリル角が縦1本生えてるユニコーン風の鹿を狩ってまかなった、

意外とラダは銃撃で隣のラダが倒れても不信に思う程度で逃げなかった、

その代わり1頭でもこちらに気づいて怒ると一斉に襲って来る性質が有った、

そういった魔獣はAKで撃ち取れたが鳥とか魚とかになると凄く原始的になる、

鳥は大人数で追い込みで木々に張った網で止めて、

鳥もち的な雑麦の汁を練った物で取るし、

魚は竹籠漁で取ったとこんな事態でも結構ゆるく自炊しつつ移動していた、

時、保木という鑑定が使える子がココに来て現地人解明できなかった召喚者が、

今まで亡くなっていった死亡理由も解き明かした。


結果、判明した理由はやっぱり栄養不足による衰弱死だった、

今までの一般的な量の食事では足り無い程に召喚者は

魔力が生み出されるらしくそれを補う為に魔力不足が原因だった訳だ、

その結果スキルや魔法が急に使えるようになった事で栄養不足での衰弱だった。


こちらの世界では子供の頃から食べる物や水に含まれる魔力が

自然と体に溜まるわけだがそれがない俺たちが急にもう一つの

胃袋となる燃料タンク的なものを1つ急に増えて使う訳で、

当然【空】の状態が続いているとなれば空の魔力分を食料の中に入ってる

魔力で補わなければいけなかったその結果、

栄養が魔力に変換されてて栄養不足で死んでった訳だった。


そのため俺たちは特に具合の悪い奴をトリアージして、

俺達が狩ったあの魔獣達から採った魔石を分割して配布することに成った

今では魔獣から取れる魔石なる石というより粉を固めた物といった感じの、

物を粉末化して弱ってる人から優先して与えたらほぼ回復した、

これはキースさんの知識では【魔力欠乏症】と言うらしい、

若い新兵に多く起きることらしいが、

ここまで酷いのは始めて見るとか言う程酷いそうだ。


発見した発端は石田さんだ彼女の倒れた原因を保木さんが鑑定したら、

ゲージがレッドで注意書きが出てたので分かった、

でそんな俺たちは追われてるとは思っていたが、

そこまで怒っている部隊長が相手とは知らず、

知っていれば震えて居たかもそれないが、

隣の国の国境までは後丘を超えた所といった距離まで逃げきっていた。

ちょうど距離にして3㌔の距離らしいと全員で逃げて居る頃。


-----------------------------------------------------------------------


部隊長ジルバが遣わせたマッケイン分隊は、

何もなくなった大きな建物が有ったらしい土の敷地を見ていた、

周囲の石まで消えてて不気味な場所だったし少し怖かった、と部下が言った。

「分隊長やはり昔の教会跡のようです周囲の石畳が一部残っており教会のマークが

掘ってありました、ただその教会は今では異端視されてる

教科で習ったCCCP教の様でしてここで何があったかは解りません」

「なに?、CCCP教団と言えば大昔の宗教だろう?たしか全員で働き、

全員で受け取るとかいう現実は無理で危険思想の教団だったな、

物がなければ必死で働き受け取れ無くなる者が出る場合は全員分手に入れるためなら、

何をしても仕方が無いとか言ってそのためなら殺しも良いし、

逆に貰えない分の人間を殺してもとか行ったヤツだったか」


「確かかなり危険な思想だと聞いてます、次第に人が働かず飢えないように

奪って来るのが当たり前になったとか言った奴だったかと」

「だったな、ここは古いそれに元は街らしい周囲の配置で何となく分かるが、

滅んで長そうだし、恐らく我が国がその昔危険視して町ごと滅ぼしたのだろう、

他に妙な昔の教団の墳墓だった跡まであって面倒だが入れない以上は、

特に何もないし帰るぞ居ても魔獣程度だろう」

「そっすね分隊長帰る方が良いかと思いまっす」

「相変わらずお前のなまりは酷いな」

「一時期直そうとおもったっすが伝える事が優先の場合はダメっす」

と言って乗ってた馬の身を反して。「本体と合流する」

と唯一残ってる石畳をゆっくりと走らせるのだった。


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~国境から隣国へ後3キロの所にある獣道に有る丘~

隣国国境から約3㌔先の小高い丘の麓では、

旅人姿で進む酷く旅慣れていない子供達が居ると、

その周辺の旅人や商人達には噂が一気に進み、

現在の状況が周囲にバレながらの移動を俺たちはしていた。


偵察途中に摘発した獣人の密輸団から聞き出して俺たち一行を追いかける、

ディランダル王国が各地に送った国境警備騎兵が第15分隊は、

偶然だが彼らを見つけて追っていた。


「おい、我らが1番らしいぞ、手柄は我らにありだ、」

「こりゃ昇格間違いなしだ」「蹴散らして一気に囲むぞ」「「「「は!」」」」

と司令官以下全員が異世界人を見つけて捕まえろという指令の一番になれ、

昇格や賞金等が貰えると発奮して居た。


-----------------------------------------------------------------------


「来たぞ~騎兵隊だ、30は居るぞ!アイツら全員馬ですごい勢いで走ってきやがる」

と警護していた武器持ちが言い先頭を預かる伊織は全員に聞こえる大声で言う、

「俺たちが助かる戦法は丘の上に逃げるだけですな、走らず駆けるんですさあ行くですな」

と言うのを聞いて俺は先頭を伊織に任せた。


「伊織、俺は後方を見てくる伊織は先頭を三河議長と頼む」

「ああ任せるですな」と言われた俺は。

「これ頼む」と背負子を隣にいたラグビー部の同級に渡し、

柄付き手榴弾等が満載のソビエト軍の赤星マーク入りのライトグリーンの麻のバックを

背負って最後尾に向かった、このバックの中身である手榴弾は半分が、

柄付だが残りは現代風の卵型だったが、その型は数が少なく石田が複製してくれて、

やっと半分の量まで増やせた所だった、ゆっくり丘を全員で上り始めた頃後ろでは、

王国の騎兵隊が馬を駆って走って来る所だ、と俺は最後尾で警備を任せた、

仮の警護兵扱い達に手榴弾を全員に渡して説明していく。


「普通の手榴弾だ大体わかるだろう、一斉に投げろしっかりリングを抜いて3秒だ、

すぐ投げろよ、リング引け、投げろ、3・2・」と言って投げられた手榴弾だったが、

中には怖がり逆に近くに落とした者も居て、「せい!」と俺が土魔法を使って

手榴弾を半円にシェルター風土壁で周囲を覆うと「バン」と間近で

手榴弾1つが爆発する俺の投げたのや他の奴らがちゃんと投げた奴は。


「バババババン」と不規則に騎兵の周りで爆発する、

そして投げ損なった中1つだけが、俺たちの手前で爆発した訳だ、

流石に殺傷半径外では有ったが土魔法の覆いが有ったので助かった、

だがその結果かなりの威力でビビってしまい、

こちらの半分の仲間は使い物に為らなくなってしまった、

中には俺の様に上手く騎兵の真ん中辺りで爆発させられた者も居たが、

基本手前で脅かす程度で終わってしまっていた。


「ぐあっ」「ぎゃあぁ」と騎兵の悲鳴が聞こえるが、(こりゃ柄付きの方が安全かな~)

と逆に重たい方が勢い良く投げられるだろうと、

柄付き手榴弾を渡す。


「次はこっちで、使い方は言った通りだ、さあ次はボウガンだぞ全員構え!」

「フン、貴様は名乗りも上げない騎士を打つのかこの蛮族が!、」

と足を痛めた騎兵の1人が吠えて時間稼ぎをするが、

俺に顔色で分かった程彼らは焦っていた。

(時間稼ぎ?まあ、だいたいこうするよね、)

「はっ、こっちはただの平民でね、騎士道なんて知らないね、さあ皆、構え!」

「そんな短弓が当たるか、こっちは王国正式重鎧だぞ、貫けるものか!」

と言い合いになるが、これは辰巳が武器を装備する時間稼ぎでしか無かった、

お互いが時間稼ぎすると言う事態で当然相手も見てるわけだが、

騎士道とやらで討っても来ないそれが俺には理解できなかった、

(試合とかなら解るけど実戦で生き死にがかかってるんだぞ、やらなきゃ死ぬだろ?)


「撃て!」と辰巳が言うと、

板ばねで出来た重クロスボウが各騎士の腹辺りに突き刺さる。

俺は手榴弾を投げつつAK-47を単連射で撃つ。


「パン、」「パパン」「パン、」「パパン」「パン、」「パパン」

と3点バーストが出来ない分1っ発目で当たりをつけ、

後の2発で狙った所に命中させた、

「なぜだ」そう言う隊長以外は全員が撃たれて馬の上で死んでいた、

手榴弾とボウガン、ライフル弾と受けて棒立の30名の部隊が、

生き残れる筈は無かった。

「なぜこうも簡単に我が死ぬ?」と唯一息を為ている隊長らしき男が訊いて来たので

「そりゃ戦いだからだろう?」とトカレフで撃つ。


「パン」と今まで話してた相手が頭部に俺のトカレフの弾丸を受けた

隊長もあっさり死んだ。


「おし、終わりだ、馬は生きてるのでケガして無いの優先で回収して~、

軽いけがしてる馬は連れてく、まあ足のやられてるのは論外だが、そっちのは…」

「足が怪我してるけど、どうするの?まだ元気だし生きてるよ」

と女子の一部が反論するが。


「すり傷程度か、この程度なら回復魔法だ、そっちは右足が全部ダメか、

食うしかないかな?、せっかくだ全部いただこう」というと、

「何で直せば」と中のひとりが必死で言うので俺は言った。

「この世界には薬や医者が居るのか?病院は?医薬品は?、

ここまで酷いとな治っても走れないんだよ、馬は一度怪我すると、

専門の病院で直しても走れなくなる歩けもしないんだ、

生きていけない以上楽にしてやるしか無いだろう?」「うう」

と女子達が悲しそうに為るが仕方が無い「いただきます」

そういって俺はトカレフで足をけがして足掻いてる白馬を撃った、

そしてケガしてない馬を遠くに一時引き離し、騎士たちは、

鎧や武器と巾着に入ってた貨幣をそして馬と一緒に為ってた生活道具も、

剥がして貰った死んだ馬は俺が独りで何とかうろ覚えな知識で、

心臓と肝臓と筋肉など解る物だけ解体して頂き、

それは以外の頭部などは兵士の死体と一緒に埋める。

(土魔法万歳)すごく簡単に穴ができて、すぐに土で覆えた、

ただその代わり物凄い空腹感に見舞われ、

仕方がなく馬の中に合った魔石を1つ軽く水洗いして齧って食べた。


「どうやらこの馬、魔獣のたぐいらしいな、魔石が有った」

その後兵士たちが持ってた毛布で馬の肉を包み生き残った馬に引かせて丘を登った、

「騎兵を倒したぞ」「おお!」と喜ぶ者と不安そうな顔でもう戻れないと悲しむ者、

等に分かれた。


「どうだったですかな?」と伊織が聞いてくる、

「ダメだ、基礎の訓練からしないと危うく手榴弾が近くで爆発して死人を出す所だったよ」

「やっぱりか、一応キースさんに剣を他のみんなはあのように丸太にボウガン撃ってるよ」

と見れば5人1組で伊達が出した丸太にクロスボウを撃ってるが、

今回の話をしたらさっきまで遊び半分でやってた奴らが俄然本気で撃ち始めてた。


「それで伊織、例の物は?」

「おお、ばっちりですな、錆も落として弾も大量に複製して保管してあるですな、

石田さんがいい仕事してくれたのですなぁ」

「よーい!討て」「パパパ」と短矢が板ばね式の大型クロスボウから矢が丸太に撃たれる、


そして、その矢の回収は基本あまり戦いに向かないスキルや、

魔法の能力が低い者が担当するがそういった者も交代で矢を討ち、

腕の上手い者やそれ以外だと銃であるAK-47等の訓練も始まって適性の判断中と言えた、

そこに吉田空太が居たので魔石を持っていく。


「やあ、そら太いるか」「うん?辰巳かこっちだ、」

彼らはスキルが手に入ったり志願した学生が集った救護場所が有って。

「そら太、これ魔石だ馬12頭回収して残りの18馬の肉と魔石と皮を持って来た、

ほい魔石18個」

「あぁデカいなこの魔石正直助かる、欠乏症になってる奴が多くてね」

と魔石を渡して、三河達の中でも食料班の議員に馬を解体した肉を持っていく。


「馬を頂戴した馬肉だ今日食べる分以外は山志田に頼んで干し肉作って貰ってよ」

と渡すと。

「解った、早速薄く削り煮てスープとして食事に使うよこういうのは聞けば、

昔の軍隊が軍用の干し肉作ってたらしいな昭和まで食ってたらしいから行けるだろ」

と喜んで数人で馬肉を運んで行くそして俺はそら太の所に戻って密かに話す。


「さっきの攻撃で攻撃班がなんか後味悪い事になってな怯えと馬の解体とかでな」

と俺は言うと。

「魔石や肉はいいけど、まあそうだろうな攻撃班も再編成だろ、

心を病んだ奴も多いだろうが、お前はどうだ?」とそら太が言う、

やはり見抜かれたようで。「正直相手が人だとなチョットな」

「大丈夫か?」と聞かれ俺は懐から革袋を出した。


「駄目だな自分でも理解出来るレベルのPTSDだ、

他の奴も治療のために馬の解体をさせたから恨まれてるよ、でもやらないとな、

でさお前スキル軽減持ってたよな、これで頼めるか」と出したのは、

ビー玉サイズの魔石だった。


「お~凄いな良いのか?」と先ほどとは違う色の魔石を手に取って聞くので、

テントの隅で話す

「ああ、拾い物だけどなで、頼みは軽減スキルで俺の体のPTSDの軽減だ頼めるか?」

「PTSDってお前」「流石に今回はな、相手が人だったからさ」

「解った、ここ座ってくれ」「ああ」「軽減!」

と言いながら手を俺にかざして来ると何となく楽になった。

「お、結構楽になった」


「お前どんだけだよ、普通は俺の全開でほぼ不安系は治るぞって腹減った~これ貰うな」

とさっき渡した魔石をボリボリ齧って食べてる。


「これ酸っぱい何の魔石だ?」「さあ?敵の騎士が持ってた袋から出て来た奴だよ」

「まじか、そんなの渡すなよ」「まぁまぁ、回復するんだろ?」

「ああデカい方が効くらしい、後色が濃いほど魔力が強いってさ、

今回は多めに貰った感じだな、まあ後でなんか有ったら行ってくれ」

「おう、解ったしかしケガというか、欠乏症の人多いな」

「ああ、今まで使った事の無い魔法とか使う時に全部の魔力を一気に遣っちゃう

ミスが多い感じかな今は」「今は?」

「ああ先週までは突然倒れる人ばっかりでさびっくりだったけど、

今は原理もわかって来たし」

「ああそういう事か」「お~い魔石だぞ最後尾の奴が持って来た~」

「こっちくれ~」「私も~」とあちこちで声が上がる、

恐らく俺がさっきそら太に渡した物の分配分だろう、

現在は丘周囲を警護班が警戒中なはずだ。「じゃ、俺行くな、助かった」

「おう!」と言って回復班のテントを出て、丘から王国側が

1番見える場所に行く、とそこには三河達議員団が居た。


「見つかったと報告を受けましたが」と三河が言うので、正直に答える。

「ええ、30人の騎兵です小隊規模ですね、向こうは分隊と言ってましたが、

彼らが帰ってこない事態でおおよそ片道で4時間程度稼げた程度ですよ」

「そんなに長くですか?」

「ああ騎兵ってのは基本準貴族だから従者とか連れてるんだよ、

その警備まで含めると恐らく襲ってきた奴らの方角に見えない場所で、

かなりの数の平民たちが帰りを待っているはずだ。


「帰りで騎兵だけが走って帰って2時間彼ら妨害班が帰って来るのと同じくらいですか、

其処から本体が準備して来るまで大体3~4日って所ですかね、早くてもですが」

「それらを俺たちは倒さなきゃ入国できねえって事かディランダル王国なんて

連れてたら入国させてくれないってもんだ最悪国境門を閉じて

逆に攻撃される可能性まで有る。

追われてる以上は後始末してから出ないと隣の王国には入れそうにねえな」

と議員の一人が言う。

「だよね~、周囲に村とか森が有るけどそこらには連絡員が必ずいるから入れば、

逆攻撃されちゃうからね~」と女子議員が言い。

「そうですか、我々は先程の撃退を偵察と受け止め本体の妨害が任務だった

彼らの情報を信じてここで決着を着けてからでないと隣の国には行けませんか」

と三河は話しを聞き腹を決めたらしい。「ええ議長」

と俺はそれだけ言うと補足も入れておく

「今匂い系や遠くを見るスキルを持った奴らが監視してるので補給品を持って行ってます、

上手く合流出来れば…、

ただ俺たちはここで今夜1晩明かさないといけないし女子とか寝ないで歩ける奴

なんていないし」

「ですね、ここで1夜を明かしてもまだ隣の国に入れないなら攻撃を優位に戦うしか」

と三河も不安しか顔に出ていないので俺は説明しながらも策があると話す。


「それには体力と追っ手対策が居るんだが、まあ何とかなるでしょう」

「それでどうしようと?」

「まあ任せてください今周囲の木を切り倒して回収してますし上手くいけば良いですが」

「あの~伊達さんが切り倒した木を回収してここで木の壁を作ってるあれですか?

なぜ石系の魔法を使わないんですか?」と聞く三河だが俺の説明は続く。


「木があると敵が隠れられますその木を切り倒してこっちで壁に出来ればなお良いでしょ!」

「はぁ?」

(あ、これ議長は分かって無い奴だろうなとは思ったがそのままにした佐藤だった)

まあ良いだろうと思いつつ、

今は何より全員が高さのある丘の上に登れた事が状況を良くしていた事を、

説明して行くがそこでやっと気づいたらしいで俺は仕方がなく。

「とにかくですね俺がいいたい事を文書にしますので演説してください」

と頼み込み、文書を文芸部が修正した内容を話してもらう、

特に三河の演説は手芸部だからか指をさしたり手を胸にあてたりする時の為に

服を若干改造して見栄えを良くしてた男子や同性の女子にも評価は良い方だからだった、

そして文書を用意してると伊織がラグビー部の男子を連れて来た。


「結局だ、俺たちの今の腕じゃ剣なんてまだレベルが低すぎて駄目だ、

かと言ってボウガン程度では勝てねえ、それどころか確実に死者が出るだろ、

完全に駄目だ」と嘆いているので。

「だろうな、全員にAK-47を持たせて固定銃座にして撃たせるしか無いよ」

と言う俺に伊織は焦る。

「まいったな予定がまるっきり変わるですな、

すぐに三河議長に行って訓練を変えるですな」

流石体育会系の連中だ剣をふるってる、中でもラグビー部員とか様になってる、

剣道部の連中はどうも剣と言うものが合わないらしく、

俺と伊織がAKー47と銃剣を付けた状態で銃剣道でTVとかで見た覚えてる技を。

揮って見せるがこっちも合わないらしいだが話し合いの結果、

ボウガン等の訓練もほとんど大半を一時やめさせた。

「全員聞いてください先程敵であるディランダル王国偵察の騎馬隊と交戦しました、

結果的に勝って敵を撃ち倒しましたが今の私達が持つ実力では絶対に勝てないと

判断しましたそこで全員に銃火器の武器を配ります、そしてヘルメットとスコップと、

弾などを保管する皮ベルトや弾薬入れなどを全員に配りますので取りに来てください、

弓道部や他にも狙い撃ちする部活の方々は別にライフルを配布しますので、

受け取ってください」と三河が言い。

「ハイ3列にならんでくださ~い配りま~す」と会計議員の女子が言い3列に為る

様に言われた生徒たちは、順番にヘルメットから順に配給を受け取っていく、

こうして学生服にソビエト製ヘルメットを被りベルトを閉め、

AK-47を持ちスコップをベルトに付けた学生の1団が出来た、

そして一部の射撃に慣れてる生徒と剣道や薙刀ができる奴には古いが状態がいい、

モシン・ナガン歩兵ライフルが出てきたので配って行く

ほぼ全員に時間が無いと強制的に銃器の操作や銃剣道等を集中して

やらせる事にした、基本訓練を除くのは弾薬をマガジンに詰める役や、

それをまとめて運ぶ補給と伝令役とか負傷者治療の生徒が一部居るだけで、

彼らにはトカレフを持たせて彼ら以外全員にAK-47を装備させて

着剣させて狙いをつけたままで2人1組を作らせ1人が揺さぶり

1人が保つ訓練を2分やったら全員から恨まれそうな目で見られた、

だが結構な数の運動部員が出来てた実際うちの学校は結構な部が

大会進出とかしてて進学校だが文武両道と校長がかき集めて来た

人材が多く文科系も優秀だから今でもこうして組織だって

行動して居られるのだろう、つまりは倫理観が高いという事だ。

これが逆にに作用しなければ良いがと、俺は不安になったのだった。


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