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異世界ソビエト高校   作者: 石田研
6/23

第六話 行くも地獄、戻るのはもっと地獄 

「つまりあの形のお城の地下に元の世界に戻る方法があるって事?」と零香が

堂々と伊織に聞く。

「これ掘った人は過去にここに来た地球人でしょうと成れば、

知って掘ったって事でしょう多分間違いなく何らかの帰還方法があると

認識して掘ったのでは?何せ私のこのスキルが間違い無く、

何かが有ると言ってますからな」


「じゃあ行くしかないかな、この見た事が無い城にさ」

と俺はそれしか方法は無いと言う風に言うがそれを伊織に否定された。

「いや、もう3つ方法があるですな、1つはこのまま黙ったまま、

あの村で隠れて生活していく2つ目は王国に全部渡して逃げる、

ただこの方法は渡した途端に殺される方の可能性がすごく高いですな、

で3つ目はこれ持ったまま全員で違う国に亡命する、戦ってる相手国はダメ、

王都に居る3割の友人らとお互い戦えとか言われる確率が高いですな」

「じゃあどうすればいいのさ!」と伊達が叫ぶ。


「う~んそれじゃ俺が君ら3人が死んだって言って村に戻ることだ、

俺だけなら何もできないし、武器は作れない出せない、

スキル正しい道は名前からして道案内と言えば放置される可能性もある筈だ」


「私ら3人は村から密かに出るかこの先どうなるかしばらく、

様子見した上で結論を出すのが良いと思うとりあえずあの石板の先に行こう、

とりあえずこの石板の写真は取るよ」と伊達さんがスマホを出して

写真を取ろうとするので。

「伊達さん、写真はだめだ兵士に見られればバレるしスマホはバッテリーが

切れればこの世界じゃ二度と見れなくなるし壊れれば終わりだ、

この石板は取っておいた方が良い伊達さんのストレージに入れればいい、

あるいはここに放置したほうが良い俺たちが失敗した時、

誰かがこれで帰れるかもしれないしさあるいは、

出来れば型を取ればいいじゃないか魚拓とかみたいに小学校で習った版画だよ、

紙は無いがここには油と燃やせば煤が取れるし、そしてデカい木の皮がある」

「それは良い手ですが、中途半端でしょう、型を取ったその皮をこの辺りに隠し、

その奥に行くために石板もストレージに入れてもらいます」


「なぜだ?」「それはまず木の皮にコピーした物が村で兵士に

見つかれば没収されてバレます、つまりコピーを取っておけば、

後に来た人に向けてなら良いのでしょう?本体がある方が複製し放題でばら撒けるし、

それも利用して行きたいこの城にたどり着く可能性も上がるし

最悪元を辿れるグッツとか出てきた時様に取っておきたいですな」

「でもそれじゃここに後から来た召喚者が居た場合劣化した木の皮だけが

残るでしょその時どうするのよわざわざ石で作った理由を理解しなさいよ、

ウチラは複写した木の皮で十分でしょ」と零香が伊織の意見をズバッと斬った

「たしかにそうだよな今後また召喚される犠牲者が来ないとは言えないしな」

と俺は感心すると。


「確かにこの国は酷いし法治国家では無いですからな」と現実を突きつける伊織。

「検索したら、この石版が真理のの扉と出たからですよ?さあ、まずは型取りです、

手伝ってくださいな」「ああ」と俺は飯田のスキル(検索)の意味がやっと分かり始めた、

つまりは〇ーグルみたいな検索エンジンって事だろう凄いことだ。


「OKこれで型は取った、よく皮に型が移ってる、石板を放置しても大丈夫だろう、

写し取ったと気付かれないように煤を奇麗に消さないと、

後から来たのが現地の兵士だった場合俺達がこの絵の写しを取ったと気づかれれば、

壊されるかも知れないし、作った人の意図を台無しにするから石板を綺麗にしよう」

「OK」「そうよね」と全員で拭きつつ俺はここも扉では?と考えて言った。


「ここってさっきと同じ扉じゃねえか?」「じゃあ壊さずに押してみる?」

と石田さんが言いつつかなりの力で押すとズズズッと絵が彫られた石は

押されて行き遂にはまた「びゅう」と空気が吸い込まれるように風が舞うと、

石扉は石田さんによって横にまでどけられると

その先にあったのは山のような金属製のコンテナと2機

の旧型ミル-24A通称ハインドと呼ばれた空の猛禽類の愛称のある攻撃ヘリが有った。


「こりゃ酷い、確かにしっかりしてればだが、この世界が変わるぜ、

これ一つで城だって落とせるだろ、だがこれじゃあなぁ」

と俺はつい言いなががらもその酷さに呆れた、

「ああ整備中で放棄されたって感じだな」と零香も呆れ、

「そのハインドは後継機型か試作機?兎に角修理しないとこっちは飛べないな」

と俺は言いつつも唸るもう1つハインドは部品が無いのかカバーが開いた状態で

皮のシートが掛けられて放置されてた、

更に奥にもなにかありそうだが一部の木箱が倒れて

弾薬が散乱してて足場が悪く向かえない状態で奥は恐らく

長年の時間の経過で一部崩れた感じだだったので目の前のハインドに目が行く。

「おいおい嘘ですな、車みたいに両ガラス張りの先端って良く映画に出てるあれですな」

と伊織が驚いてる。

「でもコレかなりいじってるわよ、だって外側にむき出しで機関銃が出てるし」

「ああ、7・62MMが付いてるな、こりゃ実験機か改造かな?」

「あ~多分過渡期の改造機か、何かですなこりゃ改造キット製ですかな?、

かなり珍しいですな」

と3人で趣味の世界に片足入れてたら女子2人が呆れて聞いてきた。

「どういう事?、解るように説明して」「そうそう」と石田さんもいう、


「まあまあ、とりあえず説明するからその前に全部回収しちゃってよ、

いざって時は逃げるときに早い方がいいでしょう」という俺の提案に。


「まあそうだね、そりゃ、ほいっ」

と伊達さんが即回収してくれる「びゅううううう」と突風が舞った時だった、

さっきまであった大量の大型コンテナとヘリ2機等奥に有った

何かもがまとめて全てが消えた。


「ええと、説明するとなここにある武器は現代の俺たちがいた時代の武器じゃ無い、

大体1980年から80年代の最後まで大体10年続いたって聞いてる、

有名なベトナム戦争の時代あたりの古い武器って事だ、

それを油を満たした壺に要れたり空気を抜いてこうやって隠したりしてある、

まるで長い期間それもすごく長く保管するためにやった事だと思う、

つまりここを作った人たちは80年代のロシア人か、

その時はまだソビエト連邦って名前で共産党が支配してたからそれほど古い訳だ」

「つまり40年から50年前の武器って事ですなだけど此処の見た目から言っても、

もっと長い事保管されてた数十年から数百年くらい前に4~50年前の人たちが

召喚されたか何かの拍子でこの武器がソビエトから来たって

可能性だって有るですなつまり時間がぐちゃぐちゃになってる感じって事ですな、

でも帰る方法が見えてきたという事が解った筈ですし、良かったですな」

「そう、多分すごく頑張れば帰れると思うって事ね」

「今の状況じゃ確実では無いけど石板はその可能性が有ると書いてあった…」

「そう、柔道はね可能性が有る限り努力するのそうすると勝てる

可能性が上がるからね、私は乗った、辰巳だっけあんたが、

私らを死んだって言って戻って様子をうかがうって話で行こう」

「でもどうやって」と俺は一瞬ただ歩いて俺だけ帰っても疑われると思ったが。

「そりゃ外で野生の魔獣に聞くしかないですな」と伊織は言う。

「つまり魔獣の仕業って事にして俺が帰る時うことか、そう都合よく来るかな?」

「来るまで粘るしかないですな最悪辰巳には足の骨も覚悟してもらうしか無いですな」

「おいおい、ここは18世紀みたいな所だぞ、一生歩けなくなるかもしれ無いんだぜ」

「まあそこは都合よくするですなもう何もなさそうですしな外で、

ウサギを餌に大型生物を狩るしか無いですな、武器は今見つけたのを使えばあるいは、

伊達さん、さっきの壺と木箱とを出してくださいな」

「ああ、解ったほいっほいっ」とポンと変な音とともに壺と弾薬箱が出てきた。


「さて組み上げますですな」と俺は壺からAK-47を引き出して見ると

油はサラリとした感じで取れたそして伊織はクンクンと油の匂いをかぐと。

「この匂い、多分鉱物油見たいですなだから燃えにくい筈ですな、

多分この世界の油でしょうね機械油では無さそうですな、この辺りで油が取れるの

ですかな?」

そういうと伊織も壺からAK-47の部品を取り出し、2丁分の部品を準備して、

もう一つ目だってたM-16の初期型らしき銃が顔を出した。


「よ~い、スタート」と伊織の掛け声とともに俺は伊織が分解して掃除した、

AK-47を必死で組み上げに入った、

昔暇な時にAKとか秘密でなくなった銃器の分解図面をネットからコピーして、

厚紙で型を作って並べてタイムを競う遊びをしてたバカが今本物を組むと、

最後はM-16だ組み上げながら俺は言う。

「軍用のMー16だけど初期のロットって動作不良が酷かったって聞いたが、

これ悪くなさそうだぜ」

「それは問題が兵士と弾丸の方にあったからですな米軍はそれですぐに

整備マニュアルを配るのと弾薬の炸薬量を増やしたとかこいつらも同じく

弾の充填炸薬をを増やさないと発射不良になりますな、

弾丸もまだ見つかってないし取り敢えずこっちはこのままで」

「そうだな、とりあえず面倒だからAKでいこうM-16は組み上げても放置だな、

まあ後回しだな、っと1丁完成っと石田さんこれって複製出来ます」

「う~んどうだろう?魔力か何かが拡散してしまうみたいな感じがする、

多分スキルのレベル不足とかかなそんな感じ、単純な武器か部品ならできると思う」

「部品ね!じゃこの金属ワイヤーはどうですか、イケたら大量に欲しいんだけど」


「やってみる、ん~~~出来そう、ハイ!」と言うと

「ポン」と軽いポップコーンが破裂するような音がしたと同時に

同じ太さと長さで円形に束ねて有ったワイヤーが全く同じものが出現した。


「ふう、もうダメ、このスキル魔力?何か解らないけど全部持ってくわ~」

「助かります、伊織、このワイヤーこの長さで切って道の封鎖に使うぞ」

「ああ解った、さっきヘリの工具箱向こうで見つけてな、

中にワイヤーカッター入ってたこれで切れるよ」

「いいね」と2人で一気に外に出た後、

「石田さんあの木箱の中に丸い石に木の棒が付いたようなのって入って無かった?」

と俺が聞くと

「絵でわかるから有るけど、コレだよね?」と正確には分からない感じだが、

伊達さんの頭の中に出てくるストレージの管理画面に絵が表示されるらしい。

「それ少しでいいから1つ出してよ」「いいよ、ほいっ」とさっきと同じ


木箱だが横にでっかくパイナップルに棒が刺さってるような

絵が書かれてて文字では、

「Опасные взрывчатыевещества」

と書かれてて読めないが何か危険を訴えかけるように黒い墨で

書かれた文字が読める俺と伊織で別の木箱から中を開けて見つけたのは、

対戦車地雷と対物地雷と対人地雷の3種だったとその時だ。


「うん?何よこれ?」と不思議そうな顔をしたまま石田さんが倒れた、

ドサッと本当に漫画みたいな音を立ててだ。

「おい、大丈夫か?」「伊達さん心音聞いて」

と俺が言うと心音の単語で理解したのか零香が胸に耳を当てて

横で伊織が「う~ん」となにか悩んでるので俺は声を掛けたが。

「どうした伊織」

「コレは今夜は帰れませんな泊まり込みましょう早速用意するですな」

「良いけどさ、零香彼女は?」「生きてるけど、寝てる訳ではないし何だろう?」

と困惑してるので。


「取り敢えず用意してきたテント張ってその中へ入れて横にして待機ですな、

さあ準備ですな」

と伊織に先に言われて、

一番安全そうな前方後円墳の上部分では見晴らしがいい場所に、

男女のテントを分けて2つ設置しておき罠の設置に戻るしか無いので、

俺が背負って伊織が先導して墳を登り上でテントを張った、

このテントは動物の皮を縫い合わせて作った物でもう1つは服の縫い合わせだった。

「こりゃ今度からロシア製が良いね」「ですな、でもソビエト製でしょう」

「そうだった」と言いつつ石田さんを持ってきた毛布で寝かせて更に、

上からも覆って保温しつつ休ませる、俺らは伊達さんに言って

色々出してもらい準備したまっ先に説明して出して貰ったのは

毛布とか寝具類と飯盒などの生活物資、そしてスコップだ、

そしてテント周りを快適にして石田さんを横にするのを確認後、

伊達さんからさらに出して貰ったのは丸い筒の上部に棒が伸びてて

三叉の突起があるものと言って簡単な図を地面を棒で引っ掻いて

書いたのを見て出してもらう。


「おお、この信管の先が三又に分かれてるのは間違いなくソビエトのOZM系列の

ホップアップ地雷だぜ、超こええ」「ロマンは後にするね」「あい」

と伊織に注意されつつ接触すると飛び上がることで大量に人を殺す事で有名な

空中炸裂式の対物地雷を2個並べて縛ると運び出して前方後円墳らしき形状の物から、

少し離れた場所に設置して1個の安全ピンをワイヤーに結び持ってきた

伊織と俺とで離れる。


当然今まで出した武器弾薬も必要な武器以外はストレージに回収する。

「じゃあ辰巳頼むですな」「おう、解った」

と周囲をV字のように木にワイヤーを張っていった後、

ワイヤーのV時の終点にウサギを設置して、

すぐ横はさっきの地雷でワイヤーはウサギに繋がって先は信管にする、

そしてそのV字の広い2点の方側から大型野生生物が入り込むように

外側から音を立てて呼ぶようにと計画を建てる、

そして俺たちは魔獣が引っかかれば信管の接触ピンに触れるようにした

対人地雷を形状は柄付き手榴弾の爆発する方がパイナップル型で柄の先が軽く尖ってて

信管は爆弾上部にあり接触信管と安全ピンを併用した型で、

それを簡易キャンプの下部分の安全な距離に円周型に設置する、


定点で設置して行く俺たちは上に避難して暫く様子見にすることにした、

元々長期の探索になる可能性も有って出てきているので、

一応道具は持てるだけ持ってきてるがほとんどが手製だ、そのためソビエト製とは言え、

しっかりした軍用の道具が有ると感慨も深い、何せもう既に男女がどうとか

宿泊がどうとか煩く言うのは白ジャージの山田だけだし、

その山田も俺達が探索に出る少し前に何故か珍しいスキルが出て兵士に見つかり

急遽兵士にこき使われて居るので彼は木の運搬作業に駆り出され、

俺達の計画など全体像どころか何もは知らないはずだ、

そういう訳でもう既に地球の常識や良心がが少しずつ消えて久しい事態だった。


「ホントこれ米軍のナイトウォッチャーのコピーだな」

と俺は伊達さんが出した道具一式の中から見つけたのは、当時の中華製らしき、

米軍がベトナム戦争時に米軍が使ってたワイヤー式タッチセンサーのコピーらしく、

当時物なのかどぎつい黄色のプラスチックで出来てる物の周囲を、

金属で覆った物だった。


「という事はここに有るものはアフガン戦争末期かそれより後の物って事になりますが、

不思議ですな、時期や時間が全く会いませんな」

「多分どっかが可怪しいんだよ、今Mー16を組んだが少し合わない箇所が有るし、

ホントにM-16A1と最新のM4との中間的な変な感じの奴だよ、

なんか部品を混ぜて組み合わせた感じだった、多分部品は全部数丁を

1丁に余ってる部品で組んだような変な感じだった」


「AK-47の方は全部シリアルが合ってましたから普通でしたな」

「ああロシア系は全部新品未使用って奴だな」と俺と伊織で不思議がってると。

「お待たせ~」と伊達さんが持ってきた材料で水煮を作ってくれた。

「「おお」」「簡単な煮込みだけどね」

「あの仕掛けの近くでワザと煮炊きした甲斐がありますよ」

「でしょ~おいしそうだよね」と良く分かって無い伊達さんに俺は言う。


「いえ、命をかけて作ったという点で」「??んんどういう事?」


「いやね、あそこにね爆弾埋めてあるわけだよ、で匂いで動物が近ずいて

くれればドカンってわけだからそこの近くで料理作ってたんだけど

途中で交代してくれたでしょ凄いなってことな訳で」

「何それ信じられない!あんたらスープ無し!」

と伊達がスープの鍋をを持って行ってしまう。

「「ああ」」と追いすがる俺たち2人を軽く蹴って。

「うっさい」と言いつつ持って女子のテント側に持って言ってしまったと女子テントから。

「うう」と声がする。

「なぎさ気が付いた?」と零香が言い「ここは?」

と石田さんが未だふらつくのだろうが


「女子テント私らなぎさが倒れたから急遽男子2人にテント組ませて、

ここでなぎさが起きるの待ってたのよ」と伊達さんが説明して言い

「そう、あのスキルってものすごく体力っていうか運動した感じがするのよね」

「そうなんだ~私は特に無いかな~?」と伊達さんが言ってた、

その時俺と伊織で女子のテントの明かりがついたので声をかける。

「おーい零香、伊達さん、石田さんの様子はどうだ?何か危険なら行ってくれ

無理でも村に行って来るぞ」と言うと反応が返ってきた。


「大丈夫、スキルは体力が消耗しただけ見たい」と聞いて安心したので、

零香に一応という形で恐怖耐性スキルを掛けて貰う。

「じゃ行くよ、はい!」と零香が言うと何となく不安感が消えた。


「そうか、じゃ今夜中に狩りして戻るよ」

と伊織と俺は見てる野生動物の狩場が見える場所に戻るべく、

ソビエト軍の装備をつけて戻る。


「どうだ?伊織やっぱりこのソビエト型のヘルメット違和感が有るんだが」

「そんなの気にする暇ないですな、めっちゃいるわ~って感じですな」

と伊織に言われつつ俺は竹の矢で作った即席スパイクを一面に設置して、

接触信管のPOMZ-2地雷をテント前の空き地に次々2本ずつ土に挿して、

安全ピンを2本の間で繋ぎそれに接触すると2本とも爆発するようにする、

更に有刺鉄線ワイヤーをV字に巡らせた誘導線とその先の終点に設置した、

対物空中破裂型地雷と対戦車地雷も一応1つ設置してきてある。


「ここまで設置して大物が付かないとか、無いと思ってたが、

逆に凄く知恵がありそうだな、全く近寄ってこないぜ」

と俺は野生の魔獣の生物としての感の良さに驚く。

「ですな、しかしこっちが追い込めば別ですな」

「だな、AKに銃剣付けたし後は行くのみと来たか、さて行くか」

「ああ、行くですな」おら~。

「パパパン」「パパパパパパン」

とAKは単連射とフルオートしかないので単発で引き金を引きつづけて、

最初に倒したのは見た目蜘蛛っぽい体毛の有る大人2人分の大きさの、

にゃーにゃ無く不思議魔獣を2人で倒していく、

恐怖耐性スキルのお陰か見た目が異様な蜘蛛の化け物もそれほど怖くなく戦える、

そして1匹倒すたびに腕に松明の消し終わった炭の棒で線を入れていく。


「この大きさでもどれも小物ばかりって感じで全然怖くないぞ」

「ですな、親玉がいない感じで怖くないですな、簡単に倒せますな」

「一旦引いてデカい熊を待とう、いるらしいじゃねえか」


「ええいます、テレビで見たような北海道のヒグマのような大物が1頭いるはずなんですが」

伊織のスキル「検索」で個の周囲の大型魔獣の居場所を検索して、

その攻撃特徴やパターンを解析して地雷に追い込む作戦だ。

「さて携帯ライトも持ったし先に進みますか」とソビエト製の丸い白熱球のライトを

胸に下げて俺は伊織に言う。

「今夜は目立ってなんぼってことで、行きましょう」

と肩掛けのロシア製バックにマガジンを5つ入れ手榴弾を2個、

特殊手榴弾各1柄付き地雷2個を持って更にベルトにマガジンを差し込み

2人で飛び出した。

「これ、間違いないよな?」

「ええ、ソビエトの誰かが色を塗り間違えたとかでなければですな」

と俺達が言ってるのは手榴弾だ使う為に取り出したが、

イマイチ安全ピンを抜く勇気が無い。


「ホントロシアの物って緊張するよな、誰だよトラップ化専用の0秒で爆発する

手榴弾とか考えた奴、間違えたら自分死ぬだろ」


「まあソビエト時代から人件費が安い国ですしねぇ」

「そうなんだよな、結構安易だし何だよこの中華コピー風の米軍のパイナップル手榴弾と

ナチの柄付き手榴弾のコピーの組み合わせて信管部分は旧日本軍の打撃信管とか、

接触信管とか風な感じのごちゃまぜな見た目の地雷とかそんな古い武器が好きですよ私は」


「まあ、使いやすいとかより金属製で半永久的に残るプラ地雷とかより後始末が楽とか、

そういう面は好きですな、ただ爆発する信管系が弱くて怖いんですなこの当時の奴は」

「技術的成長期だったらしいからね~」と武器談義をしてたら

相手の方からやって来たらしい。

「あ!、決ましたな」「OKやっちゃるぜい」とPOMZ-2地雷の柄の下部を

AKの銃剣で削って鋭利にしたら手前の部分に追加で差込みしっかり突き刺すと、

2個を1本のワイヤーで繋いだ長さを確認してもう1個も刺す、

そして見たまんまなバリケード型地雷トラップ化したら後ろに

下がり待機する気でいると。

「グアアアアアァァ」とやって来たのは予想してた熊ではなく

蜘蛛でもなくワニだった。

「おいおい、ワニ?じゃねえかよ話が違うぜ」「とりあえず録画しますな」

「それって死亡フラグ?」「うっせいですな」「だな、勝つっきゃ無いな、手榴弾!」

と注意喚起のために大声で言いながら、

ソビエト製の缶詰形状の筒型で直径40センチはある対軽車両用手榴弾らしき、

デカイ物を力いっぱい安全ピンを抜きつつ投げてやると、

自分で数えた3秒たたずに大爆発する。

「ドッゴン」と大気が震える。


「ぐはっ!早いって3秒たってなかったぞ、2秒じゃねえか」

と飛んできた土や石の破片が体に当たりかなり痛いが戦闘を続けるしか無かった。

「い、一応軽車両用手榴弾なはずですが、凄いですね」


「作りがガバガバすぎる、車両用らしいってのは聞いてたが威力ありすぎだろう、

戦車も止まるぞ、あれ装甲車両に手榴弾投げるって…やっぱソビエトだ!」

と叫びながらAKのマガジンを交換しつつ移動する。


「グギヤアアアアアァァ」とのたうち回り腹が裂けた巨大なワニが悲鳴を挙げて、

俺がバリケード風に刺したPOMZ-2地雷をなぎ倒した、その瞬間。


「バ、バッン」とワニの大きさと比べ小さく2回爆発すると反射的に反対側に、

体を寄せて逃げる感じで避けた緑のワニだが、

俺たちが作ったV字の有刺鉄線製の誘導ワイヤーに引っかかり乗り越えられず、

逃げようと移動して次第に進み対戦車地雷を踏んだようだったが、

「ドン」と体に響く音を出しながら、対戦車型地雷が爆発して

足回りが吹き飛ぶがまだ生きてたそしてまた逃げようとすると次の瞬間、

本命のSマイン型のソビエト製の跳躍地雷が。

「ボンッ」と籠もった破裂音を立てて飛び上がり「ドドドドン」と直後に爆発する、

地雷の散弾をまともに食らった緑の通常の倍ほどの見た目のワニが。

「グアアアアアアァァァ」とまだ生きてのたうち回ってる。


「まだ生きてるよ、良し、頭部狙いで撃つぞっ!」「おっけーですな」

「パタタタタタタタタタタタタタタタタ」

と2丁のAKが7,62ミリの重い音を出しつつワニの頭部に飛んでいくが、

最初の手榴弾や地雷で耳がおかしくなってる

2人には特段気にならない音だった。


「手榴弾!」と伊織に聞こえる様に言いつつバックから

取り出した通常型の丸い手榴弾を投げて、

攻撃をし、AKを撃ち続けてそれを繰り返してそれから10分後、

銃弾と地雷で裂けた各部からの出血で遂に緑の巨大ワニ魔獣は完全に死んで、

周囲居た魔獣たちはある程度地雷の爆発や銃撃に巻き込まれて死んでた、

残りはあまりの炸裂音に驚き逃げ去ったようだった。


「はあ、はあ、これでどうよ」「良いんじゃないかな」「だろうな」

と俺達は周囲を見ながら地面に銃を森に向けたまま座り込んでしまった、


それから数分後俺達は前方後円墳の上に作った簡易テントで、

俺は女子3人から受け取った伊達さんのハンカチと、零香の持ってたタオルと

石田さんの靴(片方)を受け取り、緑のワニの血で血だらけな俺は

傷だらけで更に魔獣の血だらけでベトベトだった。


「じゃ私はこの千切った制服の袖を預けるので後頼みますよ」

「おう、じゃこれ持ってってな」と武器とバックなど装備を預ける。

「じゃ頼むですね」「おう、じゃああとの魔獣の始末というか回収頼みます」

と俺は山のようになってる魔獣をストレージに回収する事を伊達さんに頼む。

「まあ気持ち悪いけど、触らなくても良いし回収しておくね」

と嫌々ながらもしてくれるようで助かる、


何しろ魔獣の肉とか異世界の定番だし回収して欲しい

そして俺は持って来た剣的な物でさっきのワニを少し切ると

岩に叩きつけた様に音がしたのでコレは行けると岩に叩きつけて

折ってワニの血を付けてまた雑な作りの鞘に戻し歩いて村までテクテクと歩いて帰る、

その後ろでは山になってた魔獣の死体が少し減ってた、恐らく喰われたのだろう、

この後伊織があの誘導用の有刺鉄線のワイヤーとか回収してくれるだろう、

そう思いつつ歩いたが完全に足に来てて、

これでも通学に自転車で走ってる方だと思ってたが、異世界広すぎる、

来た時は普通に話しながら歩いていたので気が付かなかったらしい、

もう朝日が出てきてるので到着は朝の11時ごろだろうか、

ととりあえず昼には着きたいなと思いつつ歩いた。

既に崖を降りるのに使った、ロープも回収して、

自分の制服も既に右の袖が裂けてたりと、酷いことになってた、

簡易防具として持って来てた木の皮の貫頭衣も無くしたという事にする、

そして一旦休憩するのに丁度いい場所で休憩して30分休み、

また歩いて片道7時間ほど歩いただろうか、

崖を登り森を抜けてやっと村に到着して疲れと各種汚れや傷等を隠さず、

ロープを担いで歩いていると。


遠くから村にいた同クラスの奴の声がした「おい、大丈夫か?ケガしてるのか?」

「大丈夫だ、これ返り血だから」「何があった?」

「1班の奴だっけ、兎に角今からしばらく崖に近寄るなって言って回ってくれ、

俺は議会倉庫に行くわ」「おお、よく分からねえが解った、言って置く」

「あれ何があったんだ」「ヤバくねえ?」等の複数の声がする中を

トボトボと議会兼食堂兼倉庫に到着した。

すると3つ隣のクラスの顔見知りで、確か三池といったか、

その子が凄く真っ青な顔で心配して話しかけてくる。


「チョット何があったんですか?」「ケガはしてない、返り血だ兎に角、

緊急だ!議長と議員と兵士を全員呼んでくれ」

「解ったすぐ集めるね」と言って食事を作る班の子に声を掛けて回ってる。


「その間にある程度身ぎれいにしないと」

俺は横の井戸で頭から井戸水をかぶり多少の汚れを落とすと、

上着もザバッっと井戸水を掛け絞って肩から担ぐように羽織る、

かなり冷たいが今は放置、話をする奴が集まるのを待つ、

結局食堂に議員と指導してる兵士らも集まったのでその指導を受

けてる奴らも集まってほぼ全員が来てしまった。


「何があった」と大声で兵士が言うが俺は気にせず話し始めた。

「知ってるかどうか知らないが、俺たちは議長の判断で、

有望な石とか木とか珍しい草とか今後増える工芸品の材料の代わりの物資を探す様にって、

言われて探してたんだが」

「この辺の資源は遣い尽くしそうだからという理由で周囲を調べに出したんです」

とフォローが入る。

「今から3日前の事だ、ここから南に10㌔程だいたいゆっくり歩いて7時間所で、

古い遺跡みたいな場所を見つけた何も無かったし危険も特に無いように思えて、

周囲の石を石材として使えないかと思った時だった、いきなり野犬と大熊が出てな、

戦わずに逃げようとして神殿みたいな場所の裏手に隠れた時だった、

胴が2メートル、コッチで言えば大樽が3個程もある緑の鱗に黄色い目の巨大ワニが出た、

そしてまず熊が食われて逃げようとした野犬たちも食われた、

ありゃ狼だろうと今なら思うそして最後が俺らって訳だ、

5人で神殿の屋根に上って居なくなるのを待ってたら夜になって一安心だと思ったら、

その巨大ワニが飛び上がりやがった、屋根まで10メートルビルの3階はある高さだ、

この世界じゃあの国境の城壁ぐらい有るだろう、

それを飛んだんだ、屋根に着地と同時に神殿が崩れて、全てが吹っ飛んだ、

ワニももその屋根が崩れると思って無かったのかもしれないが、

多少けがを負ってた、だが俺たちは逃げられなかったんだ、

伊達って奴が腰から下を屋根の石材に挟まれて、ワニは俺たちが助けるのを

待ち構えていて俺たち4人の内俺と飯田が囮になって石田って柔道の奴が下から、

てこの原理で石材を浮かせて零香が引っ張るって計画をやったんだが、

あのワニは頭が良い、石田と俺の友人の飯田を襲いやがって、

…この靴が石田のだ、でこっちの上着のボタン付きの袖が飯田のだ、

零香からタオルを伊達はワニが近付けなくて何も持ってこれ無かった、

俺はまだ追われてて…」そういって手作り剣を鞘から抜く。


「ワニの胴体に切りかかったんだがこんなに為った」

「こいつはまるで石にでも叩きつけたみたいだ奇麗に折れてる、

だがあちこち刃が欠けてるな、こりゃ1戦交えないとつかねえ傷だ」

「一応教えるためにって飯田が動画を取ってた、こいつだ此奴が俺を追ってきてる」

と伊織から預かったスマホを再生して。

「グアアアアアァァ」と緑の巨大ワニが吠えてる動画を見せると。


「馬鹿な、アースドラゴンそれも上級の【グリーンアースドラゴン】だと、

お前らこいつに剣一本で挑んだのか、

バカか勝てるわけがない良く生き残って帰ってこられたな」と兵士のキースが

いった時だった。


「キース何バカな事言ってる追ってくるなら、ここは廃棄せねばならんではないか」

「曹長」

「おい、口の利き方に気をつけろ、上級曹長のダットだと言ってるだろう」

と言うダットと言う男は毎日娼館に止まってて兵士量でさえ見たことが無い人物が、

珍しく現れた。

「何やら死人が出たと聞くから、宿から疲れてるのに来てやったんだぞ、

グリーンアースドラゴン?はっ本当か?もしそんなのが居るなら」

と言った瞬間だったスマホの動画を見た瞬間。


「オッホン、キース軍曹、この村の管理運営は君とジャムス軍曹に任せる、

私ダット曹長とロックダム伍長は中央軍に討伐を依頼に行かねば為らなくなった、

後は任す頼んだぞ、

後北の農民ズックは諸君らと一緒にキース軍曹が面倒見るように以上だ、

では後は任せたぞ私は報告に行ってくる」「待ってくださいダット曹長我々だけでは」

「ええい離せあの白い服だった変な奴はスキル【筋力増強】で山のような木が持てる、

使えるから年給代わりに貰ってくぞ」とダット曹長が腕を掴んだキースを蹴って

走って兵士たちの詰め所に行ってしまった蹴られたキースは俺らにジャムス

を呼ぶように言い後を追いかけて兵士の詰所という名の独身寮に行った、

それから5分後「ヒヒーン」と声がした時遠くから山田の野太い声で

何やら聞こえたが、次第に音は小さくなって言ってしまったようだった。


ここに唯一ある国から貸し出されている馬の馬車が道を走って行ってしまった、

兵士キース(現在軍曹)によると残ってるのはカピパラと馬の混ざったような、

例の変な動物でバーニャという生物で異世界から持ち込まれた、

温厚な生物と気性が荒いが力強い魔獣馬とか言うのを、

どこぞの国営魔法研究所が魔法とか色々使ってハーフを生み出したが、

逆に温厚すぎて戦争では怯えて使えず市民に売られ使えると、

一気に増えた種類の動物で荷物運びに役立つと全国に広まったらしい、

そんなバーニャが引く2頭引きだが馬車自体は軽量化の意味で、

竹で作った自作馬車を俺達は売った木工品の代金で買って持ってるそれを俺たちは、

1台所有してるだけだししかも運悪く今は隣町まで商品を売りに行ってる所らしい、

つまり村には馬車類は無いそして今ズックというおじさんとキース、

ジャムスと三河と俺が倉庫で話し合ってた、食堂周囲は体育系と不良だが正義感に、

この世界に来てから見ざめた奴らが立番で見張っててくれてる。


「で!そのグリーンアースドラゴンはどうなったの?」と三河が代表して聞く。

「倒したって行ったら信じるか?」「まさか、このキース様が倒せないと保障しよう」

「だな、キースさんの言う通りだ俺の力では倒せなかった

(自分の力では無いから良いよね)まあ、そういう所でして、

この村は廃棄ですか?それなら俺らはここに残って生活しますアイツはまだ生きてるし

(飯田達の事)」とここで誤解が生まれたのを佐藤は解らなかった。

「それは大変だ、俺たちも加わろう」とキースさんが感動して決意して言ってくれた、

とその時だった。「え?」とジャムスが言う、

「え?ってお前一緒に残らないの」とキースが聞く、

「キースは残るのか?俺は後少しで定年だし帰るよ」と笑顔で言うジャムス。


「ホント?」「ああ、頑張れよ南国境の砦には伝えておくよ、ズックは年だから残らせる」

「はあ?何でズックを置いていくんだ?王都に返還し無いのか?」

とキースが言うとジャムスが1枚の魔石らしき石を置くと「ダン!」叩いて壊した。


「ズックの拘束魔術を解いた、解放したぞ、じゃあな」そういって

食堂をジャムスさんは笑顔で出て行った残ったキースが1人泣いてる。


「うっうっうっうっ」「キースさん、ズックさんって?」

と俺が事態が解らないので聞いてみると。

「ああ、授業に出て無かったなアイツは魔法で精神を縛らないと酒浸りでひどい奴

らしいぜ、奥さんと娘を酒代に国に売った奴だってまあ、

奥さんと娘は下級貴族のメイドとして働いて楽しくやってると

一度だけ娘が様子見に来てたそうだぜ」と議員になった中のひとりが言う

と突然食堂で会議中に入れない筈の所に元生徒会の書記をしてたメガネが入って来た。


「ズックさんが急にランプ用のアルコールを飲むって暴れてて」

「な」「ああ~」と三河が言う。

「とりあえずズックさんを取り押さえが最優先でそして全員のスキルチェックをして

もらって鑑定士が居ればズックさん解放という事を話して説得で」

と一旦会議は止まり2分ほどで隣の兵士寮の中で暴れてた、

ズックさんがつかまり縛られたそしてキースさんらを除く希望者が鑑定を受けた、

この時俺は三河の後ろで何食わぬ顔で隠れてた訳で。


「ズックさん希望者の鑑定がすんだら好きなだけこの村にある隠し酒を飲ませてあげます、

鑑定してくれますか?」

「そういう事ならいいぜ、契約成立だ」という話になり一人ずつ鑑定する事になった。

「裁縫、(高速)+1」と冷淡にズックは言う。

「まじかよ~」「石元お前仕事でやってたからじゃね」

「多分な、だが裁縫って」と落ち込んでいるので俺がいい方向にと声をかけた。

「逆にいいんじゃ無いですか後方支援ですよ」

「まあ、戦場行きじゃなくて良かったけどさ~」

「??分離」「何ですかそれ?「わかんね、今まで見たことねえ、

言い方は「ぶんり」だ」(来たよキタ~)「木田良いの来たな」と俺が浮かれると、

「ああ?何が居良いんだ」と理解していない様子だったが、

「解らねえのか?分離だぞ」「何が良いんです」と三河が聞いてくる。

「だから、分離だったら、金と銅が混じってるとかダイヤの原石とかから、

綺麗な部分を分離出るだろう」「あああ~~」「やったじゃねえか木田」

「おう、良く解らねえがヤッター!」

「なあ木田試しに俺のこの服からタンパク質か角質を分離してみてくれ」

「??兎に角やってみる、えーっと分離!」

と言った瞬間俺のボロボロだった学生

服から若干黄色い粉がブアッと落ちてホコリだらけの襟と袖が奇麗になった。


「きゃあ」と女子が俺を見て大喜びしてる、まあこっちは風呂無かったからね、

精々水浴び程度だったしなと見ている間に木田が女子に引っ張られて

外に連れて行かれた(ナムナム)と俺はそっと心の中で拝んでやった、

恐らくアイツは女子全員の為に何度も分離することだろう、

代わりには為るからね受け良いわな、

「??デンキ」「は?」と女子の山田朱莉は驚いてた。

「こいつはデンキってスキルだ」「充電頼むな」「俺も~」

と普通にしてた山田がバッテリー扱いされて切れて出て行った、

そして次の安川大飛たいひ「スキル土工+1」

「コレはつまりあれだ土を掘ったり埋めたり均したりのスキルで、

+10で城の堀を掘った奴もいる良かったな」とズックのオッサンが説明してくれた。

「お~」「結構いいな」と次の生徒の番になり「あ~!」急にズックさんが叫んだ。

「来た~!鑑定+2君俺より判るでしょ後頼んださあ、議長さんよ、酒持って来いよ」

と飛び上がった為に座ってた椅子が倒れるが気にせず、

浮かれるズックに三河が冷静に言う、

「ええ約束通りキースさんの所に連れて行って説明頼みます、貴方名前は」

と聞くとその鑑定持ちの生徒が名乗る。

保木有やすきゆうです、1班の」「鑑定お願い出来る?」「ハイ頑張ります」

「あ、三河さんって指揮者なんですね」「そこまで分かるの、いいわ全員頼みます」

「はい」こうしてズックは酒を貰いに行くために逃げた、

俺以外で興味のあった奴らは全員鑑定されたらしいで俺はキースさんを訪ねて、

兵士寮に来ていた。

「キース軍曹を呼びに行くと言って出て来たからな~」と入ると。

「し、仕方がなかったんだ」と慌てるキースさん彼は俺がさっきまで持ってた

俺が見せたサビサビの鋳型作りの加工した剣を持って血だらけだった、

何しろ砥いで刃物として使える用にしてるが刃こぼれが酷く、

目の前のジャムスさんが肩から腹にかけて無理やり切られた感じで、

深く出血して倒れて居た、


腹にも横一線胴を受けたらしき傷がある、俺は恐る恐るキースさんに聞く。

「先に斬って来たのってジャムスさん?それで腹も切りましたか?」

「そうだ、いきなり抜いて来やがって、此奴であまりに酷いから」

「じゃ正当防衛で良いでしょう?でキースさんはケガは?」

「ああ、斬られそうになったがズックが入ってきて、切られてな」

と見ればズックさんが斬られてる、しかもぐったりしてて息もしてない。

「えーと此処の使える者持って出ましょう」

こうして俺は議会兼食堂に戻り兵士寮から使える着替えや棚等がみんなの協力で出された後。

「黙とう」と言った瞬間「着火」

とヒップホップをしてた1ーB班の剣術とか習ってた奴が火を着けて一気に燃えて

いく当然だ木のチップおがくずなど、加工廃材が部屋の中に撒いて満載して有るし、

風魔法が使える奴が一気に空気を送り込み、その勢いで予想通りぼーと

火炎が窓から噴き出している、完全に燃えきるだろう。


(注2,武器の説明など一部を噂の類も含め利用してますので本当で無い場合や

間違いもありますのであくまでフィクションとしてお楽しみください)


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