第五話 探索と発掘
そして俺達が兵士のジャムスさんの授業を受けてから大体2周間たった、
正直忙しすぎて授業を受ける時間も取れてない、
毎日水車小屋制作のために必死で作業をしてる、
そんな生活をして俺達はやっと小屋を完成させた、
小屋は何となく覚えてる木造の家の構造の知識を持ち寄り、
木を組んで鉄釘の代わりにほぞ継ぎ工法を使い、
俺が仮の班長となって何とか小屋と水車が完成した。
ここまでたどり着くまでに、試作で兵士には秘密で水車小屋を作る為の
試作小型水車小屋が作られ其処から加工切断された部品で
今回の大型水車(一般的には普通の小屋)小屋が作られたが、
ただ残念なのは水車の軸の中心が取れて無いのか、
すぐに軸棒が壊れるので現在3代目ってことだどうやら見た目はキレイな円形だが、
重心か中心の軸関連が真ん中にないらしいので速さが不安定で軸が上下する分痛みが早い、
だた小屋の中の石臼となってる石は、石臼等の研磨関連としての素材的な相性が良いらしく、
摩耗もそんなにせず硬いのか作った石臼はいい仕事をしてくれてる。
横回しの石臼は粉ひきで引いて良しで、
別の縦回りの石で竹を削って加工してるが現在の所摩耗は無い、
周囲は森ばかりだし遠くにもいけないし周りは変わりないがそこで生産する物が出来た。
おかげで竹を編み込んだ「かご」を作る班が出来たり、
スプーン・ナイフ・細長い木皿・歯ブラシの元になった竹歯楊枝、
また・ヘラ・櫛等などなどが大量に流れ作業で作れ、
手空きの生徒らが食費や生活物資を買い込んでの生活向上を目的に一心不乱に仕事をしてる、
何しろ竹細工は現在遠征に言ってる班の生徒が街での商人に難燃性で燃えにくい、
せいぜい焦げる程度、安い、重さも軽いから大量に運んで売れるとと言って宣伝すると、
赤色が現地の人的には気になったらしいが、
それよりも低価格と木より圧倒的に軽いし難燃性も有る事を売りにすると次第に売れ始め、
売れる物の量が増えて来ると更に加速時て売れに売れまくってる状態らしい、
おかげで対価として物々交換が基本なので大量の穀物や野菜?
らしき収穫物とかクズ鉄や鉄工具鉄の元兜や元鎧などの物が買えてるし、
更に隠れて隣の国の商人が持ってくる物資を国境門を通さずに森の中で交渉して、
買い込み森を通して持ち込んで兵士には内緒で全員の食事に混ぜて食べてる、
まあここの兵士も薄々気づいてるが見ないふりしてくれてるのも袖の下、
つまり賄賂で買収してるからだ。
基本は数日おきに渡す銅貨とお酒で見逃して貰ってるんだけどね、
他に農業用種や木の苗等も買えてるそうで、
夜の森で裏取引して売り買いしてる。
また国境の入り口周辺の市場で知り合った商人らから買った鉄で
打った簡易のナイフもどきで出来た道具で切った素材で
更に竹細工の大生産を行っている。
現在の所うちの3班が知恵と知識で勝ってるが、
商人の中には悪いやつが居るらしくてこの集落が目をつけられたらしく
狙ってるとかここに来る商人から噂を聞くので、
気が気では無いんだ、まだ俺達死ぬには早すぎると思う訳で
そこで集落では「ボウガン」を作って装備しておこうという話になったが、
その情報が兵士に漏れた、仕方が無くどうせならとウチの販売物品を狙ってる、
商人がいると正式に言って武装をするために作ると言うと大反対された。
「必要なら街を守る兵士や周辺の街から兵を引き抜いて来るから大丈夫だ!」
と「ロックダム」と言う俺ら異世界人が大嫌いな兵士が言うが、
当の本人は全く仕事をしないし、
その事を報告や呼ぶという兵士も呼ぶ気配が一向に無いらしい、
ジャムスさんいわくこのロックダムって兵士は元王都の巡回兵(警官)
らしく気位が高いらしく扱いが大変らしいそこで三河議長は言った。
「でしたら、すぐにその兵士さんを呼んでくださいませ、こちらは狙われてると、
ここに買い付けに来る商人のもっぱらの噂ですし、
日に日に商人さんの数も減っっていますぜひ呼んでください、
呼ばないのでしたら直接隣の街の兵士さんに言います」と気高く言うが、
ロックダムとて自分の失態になりそうだし俺らが死ねば自分たちの手を
汚さずに済むだけに。
「と、とにかく、すぐ兵士を呼べるから良いんだ変な物作るな!」
と強い口調で言い続ける、コレは王国の政治的にも俺達が死ねば支援金を払わなくて
良いから丁度いいのだろう、
たぶん応援の兵は期待は薄いだろうと言う話になり、
俺たちは逆に一致団結してまとまった画して俺らは密かに、
竹の矢を大量生産しつつ木製の本体と竹の弓で作る
最弱ボウガンを密かに密造する事になった。
場所は仕方がなく森の中の見えなさそうな場所に草の煮汁で
緑の簡易迷彩風の色を付け木肌を隠した新しい武器密造小屋も完成し、
そこに廃棄したと言った試作の初期型の試作(小)水車を移設して回した。
この力で回る軸に縦に回転石をつけて、
グラインダー代わりにして加工を進める、
村周りがまだまだと周囲を背の高い若い木を移植して小屋を隠し、
草で編んだ土嚢袋に土や出たゴミを入れて積み上げて、
簡易の壁として次第に村周辺に設置していく、
そして切った細い竹を尖がらせて使い捨て矢を製造、
またその竹を編んだ草にさして掘った地面の穴に設置すれば、
簡易スパイクになる、そうして次第に設置数を増やし地図に記載して、
村自体も丸太を設置して堀も掘る警戒態勢を少しずつ増やしていった、
更に今回の為に買い取った折れたり
亀裂が入ったサビの上がった鉄剣を無理やり熱して叩いて簡易の鉄製ショートソードと
ナイフの中間風の刃先だけ綺麗に研いだマチェット的な物を簡易で作り、
ある材料でできる範囲の準備は出来たが、
まだ足りなく駄目だろうと言う頃になると俺は会議室兼食堂に行き議員たちに言った。
「もう限界だ、物資の余剰分は加工で使い切った、
もう竹も木も工芸用品もこれ以上は材料が足りなくて加工出来ない、
作れば来年分の素材を使うことになって確実に食い込む別の所の使ってない
資源や計画外の材料が必要だ」と俺が言うと未だ見てない場所に、
現在使われていない物資が有るかもしれないから、
取り敢えず探そうと言う話になり其処から俺に探して来いと、
議会を開いたらそう言う話になった。そして調査班長はなぜか俺が支持された。
どうやら小屋の作成で成功したから素材の事に詳しくなっただろうと
言う話で結局は続きらしい。
「勝手に決められても困るんだが、せめて護衛をつけてくれ」と議長にいうと。
「貴方は一度成功した例が有ります、きっと今回も出来ますよ、ああ護衛は付けます、
まあ物資不足は仕方がありません、ただ、村の周囲の警戒をしてる兵士にバレないように、
慎重に行動してください、外の有用な木材や石材、
また戦いに優位な地形を探して来てくださいお願いしますね」
というだけ言った形で議長の三河に押し切られた。
「おい、戦う前提かよ無理だって木剣を降っただけだぞ、
この世界の原理原則も知らんのに戦えるかよ、あ~もう、
まあもうどっかの悪徳商人や目をつぶってる兵士らに狙われてて
遅いだろうし仕方がねえから解った、調べて来るよだが多少は購入した
【道具】持ってくよ、例の剣だ」
「解りました倉庫に保管しているだけよりはましです、使ってもできれば壊さないように」
元々いざと成ったらそれらの道具で兵士と戦うか、
持ちだして売って資金とするかと言う存在だった剣だった物を持ち出し、
俺は3つ有る作業現場を班の主任クラスに任せ周囲の有用な木材や石材、
また戦いに優位な地形を探して集落の外に出て探索をすることになった。
そこで連れて行くのは伊織だ、そして付いてくる護衛は、女子3人らしい、
何故か2つ隣のクラスの元バスケ部の女子の子で中学まで剣術を習ってた事があり、
昔ほめられたらしい奴と、
柔道部の少し痩せた小太りの子で柔道をしてるだけあって体術が良いと評判らしい、
更によく知る但馬零香が俺達を止めるためと言う理由で付けられた、
何でも女子は目立たせて見える警備を実施して俺を目立たせないようにするらしい?、
(普通逆では?変な事を言う奴らだったし議員らは多分知識もノウハウも
無いのだろうか?コレって危険では?)
そう言おうと思ったが、零香が言った「まあ、いいんじゃない、どうせなんにも無いよ」
と言う一言で俺と伊織は確かにこの辺りでは今の所何もないなと納得して、
指示に従い連れて行く事にした、
だってこの辺りは出てもウサギ程度しか確認されてないからね、
とは言っても不安は在るわけで、俺は学制服の上に、
既に役目を終えた俺達がここに来て初めて取った木の皮で作った貫頭衣を着て腰を縄で縛って、
農業班が取引で買った凄く長いロープを伊織が背負いやってきた、
他の生活物資は俺と伊織の男子2人で背負ってる背負子だった。
「なあ、伊織がロープ借りて来たから崖降りてみないか?」と俺が一番可能性を
感じてた事を言うと。
「崖下はダメです、周囲で全員が一気に逃げ込める安全な場所を探すのが最優先です」
とバスケ女子が言う、恐らく議員らからそう言うよう言われてるのだろう言い方だった、
否定され仕方がなくこうして5人で探索のため借りてきたロープで、
崖を降りて見ようという俺の意見が否定され。
「じゃあさ、周囲を探して何もなければ下を探そうよ」と俺が言い続け
そこで崖の手前周辺で何もなければ降りて見ることに無理やり決めた感じで決まった。
俺たち5人はちょうど5人ともスキル【無し】だった、それを知ったのはちょうど
モンスターと遭遇した時だった。
「ど、どうする?」と俺が言うと「殺るしかないだろ、」と伊織が言う。
「ちょっと早く倒してよ」と焦るバスケ女子と。
「早く殺っちまえって」と煽る零香がいてそれを「そうそう」と後ろで肯定する
逃げる気の柔道女子が居て、「俺はスキル無しだぞ」
と俺はいいタイミングでバラしたすると…「俺もだ」「私だって」「無いわよ」
「そりゃ有れば使うけど」と全員が答えるように言ってきたのにはこの時は予想外だった。
「つまり全員無いんだ~」と俺は呆れると何故か伊織も。
「ですな」と答えるがだがそれとは全く別の現実では。
「しゃ~!、しゃ~!しゃ~!」と何故か子ウサギ系で顔は可愛いが
危険そうなモンスターが、すっごく俺たちを挑発してくる、
おそらくレベル差が逆転して自分が強いのを理解しているからだろう。
「このモンスターすっごくやる気だよ、」とバスケ女子が怯えたとき、
ウサギが俺に突進してきたウサギなのに前歯の代わりに鋭い歯が生えてるし、
何故か額に茶色い石のようなものが埋め込んであるような、魔獣で、
大きさは小さい方寄りの中型犬くらいのサイズだが、
こいつの闘争心ははまるでイノシシだった俺はとっさに預かった剣を鞘から抜いて
構えたらタイミング良くウサギが歯をむき出しにして頭部から体当たりした部分が
綺麗に喉に刺さり、俺の少しの突進とウサギの強力なジャンプもあって、
激突死したような状態に不幸なウサギがなった。
「オウ、突き刺さってるよ、って消えて魔石だけには成らないんだな」
「何ファンタジーなこと言ってるのよ、普通に野生のウサギでしょうが」
と結構冷静なバスケ女子が言い。
「辰巳、早く何とかしろよ~」と零香は後ろで嫌な顔してる、
「ああ、そうだな、だが~レベルアップしないぞ、他の奴は剣とか振ってるだけで、
レベルアップになってたのに」「俺だって解らんですな」
「兎に角剣のウサギ何とかしちゃってよ」
と後ろで見てた石田という柔道部の子が言うので俺もしぶしぶ「わかったよ」
と柔道女子に言われ、
皆と少しだけ離れた場所で議会から借りた小刀でウサギを解体して
内臓と頭部を土の中に埋める、一応額の石っぽいのをえぐったら取れたので貰っておく、
正直解体とか解らないので肉の部分を除く内臓と残った頭部は全て危険そうなので
廃棄した、
後は若木の枝を切って括りつけて腰縄にぶら下げる、
この辺には川とか水源が無いので洗浄も出来ない、
恐らくは使い物には為らないだろうと諦めつつ歩き出す
なぜ腰に縄を本気で付けているかと言うと、
地球からこの異世界に来た時に付けていたベルトが切れたからだ、
頑丈なナイロンとかだったら今もしてるのだろうが、運悪くあの転移の日、
カッコつけてビニール系の青と黒の樹脂とメタルっぽい金属鋲付きの
デザイン重視のベルトを数日前にカッコいい感じだと買ったベルトを
密かにしてたんだがその後召喚され、
それを小屋製作時の石臼の追加するときに引っ張った時に力んだら劣化してたのか、
切れてしまった、横周りの石臼の運搬時には切れ無かったんだぜ。
そして1班が編んだこの辺りでは一番頑丈な種類のツタで作った
縄でベルトとして使って今に至ってるんだ。
「さて、解体終わったよ、後で肉と手洗わなきゃ」と言うと
「この水使っても良いよ」とバスケ女子が持ってる水袋を揺らして言うので、
「いや、いざって時に要るだろ、伊織、水魔法で少しだけ水出してくれよ、
帰ったらしっかり手を洗うからさ」と言うと伊織も。
「ですな、水出ろ」と言っておにぎり位の水を魔法で出してくれて
出た水でウサギの成れの果てと手を洗う、
「飲料は遭難した時に真っ先に要るだろ、せっかく汲んだ井戸水だしね」
そして俺たちは村の周囲を崖を横に伝って1周してしまった。
「うん、崖しかねえ」と俺が言うと。
「これはもう降りるしかないですな」と伊織も賛成してくれたが。
「あんたら未だ言うの、危険だって言われてるじゃない」と零香が言うが
「ちょっと無理だって私、ロープとか触った事ないし」「そうそう」
とバスケ部と柔道部の女子たちはロープ自体を何故か拒否する。
「ええとバスケ部の~」「伊達美紀よ覚えて」とバスケ女子は言い
「ああ伊達美紀な覚えた」と俺は言ったが。
「私は石田渚沙よ覚えなくてもいいわよ」と柔道女子には逆に言われ。
「いや一緒に行動する今は仲間だし覚えるよ石田さん」「まあ、いいけど…」
と言いつつも俺は逆に一発で覚えられるから良いかもとも思った、
そして長いロープの途中途中で輪を作りそこの手と足を掛けれるように結んでいくと、
やっと完成した結構短くなったが、木に巻き付けても崖下まで届く
余裕のある長さだったので助かった、
そして「じゃ1番は伊織で、」「はぁ、なんで俺なんですかな」
「零香とか女子の伊達さんと石田さんが一番じゃ不味いだろ?となると、
俺か伊織のどちらかが支えて、軽い男子はどっちだ?、
って考えればお前しかいないだろう」
「じゃお前ですな」「…この借りはデカいぞ」「ああ良いですな」
というので結局俺が1番で降りることになった、日はまだ高く午前中なのは確かだった、
そしてロープをゆっくり降りる。
「おお、水平に降りれば何とか降りれるぞ、」
と下まで何とか降りて。
「おーい良いぞ次は石田さんだ」「解った」とすんなり降りて来て。
「チョット揺らさないでよ、」と逆に零香は怖がる、
そして何とか全員が降りてきて下まで降りた。
「さて行こう」「ああ」と何となく返事もない状態でダラダラしつつも
なんだかんだ言っても結構な速度で進んだ、そして木に剣で傷を付け跡を残し
目印を残しつつ進むと次第にデコボコした石で地面が覆われた部分が出てきた。
「なあ、これって石畳か?」「みたいですな」
「そうだね横浜とかこんな感じだった、気がする」「へ~大発見じゃないか」
「それよりあんたら、一旦引き返して報告しないと」と零香が言った瞬間だった。
「あ、あれって神殿?」とタイミングよく、石田さんが指差す方向に
俺達は崩れたパルテノン神殿風のやたら1個1個がでっかい石組みの遺跡を見つけた、
屋根は極一部だけ残ってたがほぼ完全に崩れ下に落ちてる、だが三方の壁は残ってて、
屋根から差し込む光で中心の神秘的な黒く苔むしてる柱の様な物は残ってた。
「あの柱に何かあるかもしれないですな」と伊織が言うと
「それってお宝って奴?」伊達さんが少し欲が出たのか気になってる様子だ。
「ねえ、チョットだけ見て帰ればいいよね、」と伊達さんはかなり興味が出てるが、
零香は「止めときなさいよ、ただの柱でしょ、まあそれ自体は興味在るけどさ」
と言うと武田さんまで「ああ、注意すれば良いんじゃない」とか言い出すし、
「そうですな気をつけましょう」と伊織はサクサク進みだし、
「チョット見るだけだからね」と結局行くことにして、
周囲を見渡しながら歩くが屋根の崩落した神殿風な場所まで進む道は、
ほぼ平坦な石で白くて綺麗な石畳みの道となってるが、
かなりの部分が苔むしてて歩くとフワフワとして心許ない、
気を抜くと滑りそうだった。
そして5人でゆっくり歩くここまでの道中で切った木の枝を杖代わりに
削って持ってたのでそれを前を歩く際の地面に着き罠や危険な場所を調べつつ進む、
何せ此処は異世界元いた地球でも草や落ち葉等が覆って見えない様になってて、
隠れてしまった穴に落ちてしまった動物が救助されて居るとか言うニュースも聞く、
そのため俺は全員にその話をしたら今この結果となった。
全員が縦一列で俺が先頭で杖で先の地面を突いて進んで居るが現状は異常なしだ、
そしてその神殿の内部に進み入りやっと柱が良く見える場所まで近づくと、
屋根は1階の半分部分までの有っただろう壁を押しつぶしていた、
それを防いでいるのは1階部分の基礎の分厚い石組みの壁だ、
恐らくは1階だけ利用してそれより上は吹抜けだった様子で、
その衝立代わりを成していた壁が天井の石屋根の崩落を受け止めたらしい。
「屈めば入れそうだな」と俺が言うと、
「行ってみようよ」と興味津々だった伊達さんがすんなり入って行ってしまった、
「おい、ロープ、」と俺が手渡そうとするが、
「予備の奴短いでしょ大丈夫だって」と言って拒否して奥まで入って行ってしまった。
恐らく短いロープだと何も手に入れる前に戻ってこざるをえないと思ったのだろう、
が予想と全く逆ですぐ戻ってきた。
「ねえ、中普通に崩れた屋根だけで何も無かった、真ん中に柱が1本あるだけだったよ」
「行ってみよう、」「ですな」と俺と伊織で進みだすと零香が
「ちょっと待ちなさいって注意するって言ってたの誰よ」と後ろで怒る、
そういって進んだ先に有ったのは元は銀色をしてたらしき所々銀色が残る煤けた黒い柱だった、
中央には大きめのバスケットボールほどの結構大きい青い光を放つ石が埋まっている。
だが周囲には苔などが多数付着してて滑ると危険だったが、
「あれ取れない?なんか高そう」と伊達さんが言い出した、
「危険ですな」と伊織が止め、「やめとこうよ」と零香も言ったが。
「そうよ取れるなら貰っとこうよ」と石田さんは逆に取るのを手伝いに歩き出した、
俺と伊織は止めるべく駆け寄ろうとするが崩れた屋根の石材と苔のせいで足場が悪い、
そして伊達さんと石田さんが手を触れようとした時だった。
俺は後ろから一瞬押された、振り返ろうとしたら零香を押す伊織が居て、
本人も焦った顔で後ろから転んでくる。
はい、飯田伊織がこけました、押された零香が俺を押しつつ転びます、
手前の2人にも俺達がぶつかる軌道です、
それを阻止しようと俺は両手を出しますが無理そうです、
(ここまで2秒)そして女子3人が手をついた瞬間、俺と伊織も手が付きました、と、
ピカッとフラッシュが光ったような光が光った瞬間
自然と頭の中に(スキル「正確な道」を授けます)
という女性的なフワッとした声がした気がしたその途端、
スキルを誰かから受け取った気がした。
「ああ、」と驚くバスケ女子伊達さんとその横で。
「はあ?」と悩む石田さんと「何よそれ」と驚く零香と
「凄いかも」と珍しく変な語尾が付かない伊織が居て。
「えーと私今スキル貰った感覚がしたんだけどさ」と伊達さんが告白してきた、
まあ恋愛話じゃないんだけどね、と。
「アタシも、」と驚き顔でうなずく石田さんがいて
「今の何、私もだけどさ」と驚きつつ肯定する零香が珍しく驚いてる顔で俺に行ってくる。
「俺もですな」と笑顔で元に戻った伊織が居て。
「俺もだわ」と言い説明してみる。
「俺は「正確な道」っていう物で[行きたい]あるいは[進みたい場所]に正確に進める、
あるいは進ませる感じのスキルっぽいのを貰った感じだ」
と言うと頷いた伊織が
「俺は「検索」だ調べたい事を考えると答えが自然と頭の中に浮かぶ感じですな」
と言って
「私は恐怖耐性、ある程度の範囲の人の怖さを耐性付けられるみたいよ」
と零香が言ってる、
そして横から伊達さんが「私は「ストレージ」ほぼ無限に入るっぽい」
と言いながら喜んでる、
「私は意味が解らないけど「複製」って奴、
見て目の前に有る物だけを全く同じものを魔力に応じて複製して出せるみたい、
何なのコレ?」と困惑してる確かに俺達も理解出来ない事態だ。
「こりゃ凄いぞ、だが不味いともいえるな、調べて沢山持てて複製出来て
絶対当たると来たら村に戻れないじゃねえか、間違いなく軍隊送りだろ」
と俺はとっさに気づいたデメリットを言うと
「あ~そうですな~辰巳は弓系の部隊行きでしょうし但馬さんは兵士たちを
落ち着かせる役として連れ出され私はあの宰相の横で辞書替わりの仕事ですな、
伊達さんは倉庫代わりで軍隊に行かせられるだろうし、危険ですな」
「私はコピー機ね」「多分矢とか武器の大量コピーだろうね」
「アイツら兵士にバレたら地獄行きね、」
「間違いなく、バレたら逃げられないね、」
「不味いじゃないコレ、何とか秘密に出来ない?」と零香が言ったので
「暫くはこの5人だけの秘密にしないとな」「そうね」「バレたくないよ」「そうよ」
「ですな、というか、この柱多分作った奴らがこのスキルを隠すか封印してた
感じするんですな」
「ああ私も感じた」「そうよね」「うんうん」「俺もだ」
「バレたら下手すると他の生徒全員を人質にとか奴らなら言うかもしれないですな、」
「「「「……………」」」」
「黙って忘れるようにしよう」「だね」「そうよ」「うん」「ですな」
と俺は触った青い石っぽいのを触ってみるが外れそうな気配は無い。
「これは取れそうにないな」「じゃあ私のストレージで」
と手をかざした瞬間、空間が歪み回転する画像風に柱が伊達さんの掌の中に消えた。
「すげえ!」「これ見せちゃイケない奴でしょ」「どうなってるの?」
「入った・・・ですな~やっぱりこれは、この神殿立てた奴らがどうにかして
隠してたか神聖視してまとめて隠していたものですな」
「伊織が言うなら多分そうだろう、」「「同感」」「でもどうやって?」
「まあ、其処は後で調べれば良いんじゃない?、こうなればそこら辺の棒っ切れとか
文字を掘った板とか全部、一切合切持ってってなんか凄いけど解らない物
見つけたって言って、関係ない物だけ兵士に見せてそれ以外はストレージに
回収すれば良いんじゃない?」と伊達さんは強きで言い。
俺は「もしバレたら知らなかったと言おう」と言うが、
「それはダメですな、第一発見者が犯人ってのは王道ですな」
と伊織が何故かそんな事言い出し、「あ~よくお母さんも言ってたわそれ」
「そうね、王道よね」「だよね発見者は大体犯人だもんね」
と4人共言葉を聞くなり、まるで俺がテレビドラマの犯人みたいに言って笑う。
俺は仕方がなく、「じゃあ無かった事でいいよね」と言った。
「ああ、(うん)」と4人が頷き話がついて俺たちは一旦村に戻ることにした
………のだが道に迷った。
「なあ、あれって土偶か?」「遮光土偶ってやつですね習ったでしょ」
「と言うか、何でここにあるの?」
「それが何で此処のあるのそれも等身大でさ」と俺達は間違えた道で妙なものを見つけ、
「私に聞かれても解らんですなっ!っと解ったですな、このスキルヤバいですな、
全部わかるですな!、我々は道に迷って、二股を反対に来ましたな、
だからここに出ましたな、そして因みにあれは大きい焼き物の中に、
人を追い出す魔石と魔法陣付きで機能が有ってですな、普通ならここにコレないですが、
魔石の力が減ってる為に小型の魔獣程度しか追い払えないですな、
よく工事現場とかにある(見てるぞ!って)大きい警備員の看板的なのでしょうな」と
伊織がスキルでここに在る土偶の存在理由を説明してくれた、
ホントどうやって知識を得てるんだろう?何か怖いんだが、と。
「前に此処に来てた元勇者候補達が自分たちの来た文明をここだ~って
言いたくて作った奴かな~?」と伊達さんが想像した事を言い。
「それはロマンですな、でもその本当の意味が凄いですなこの先ですな、
我々だけで行った方が良いですな行きますぞ」と伊織が凄く乗り気で進みだす。
「ああ、待てって、伊織」と俺が真剣な伊織の顔に反応して付いて行くと言うと。
「行くの?」「チョット」「待ちなさいよ」と3人も不安視しつつ付いて来た、
そしてその先はなんと遠くからは丘に見えただろうが、
どう見ても前方後円墳に似た円形に少しだけ幅広の舞台風の場所が開けてる
人工建築物だったそしてそこには小川が流れて堀になってった、
恐らく長年の風化で広かった堀が埋まって小川規模になった様子だ、
と伊織が突然。
「おいおい嘘だろう」とまた何時もの語尾を言わずに言いながら小走りで進むと、
何やら石壁をじっと見続けて言う。
「コレですな」と伊織が言い「ん?石壁?」と俺たちはしっかり眺めると。
「この掘られた模様を見るですな」と伊織が壁の石を手で擦ると
苔が取れてよく見るとそこだけ掘られた文字のようなものが見える。
「え~と何だっけどっかで見た気がする」「あ~覚えてないわ」「何でここに?」
と女子二人は歴史の授業の点数が気になる発言をする、まあ零香は例外だが、
しかしこれが普通の女子たちの反応なのだろうか?一応進学校なんだが、
と言ってる俺も見て一瞬間が空いたほどでその後は唖然とした状態になる
「おいおいコレ本気か?、こりゃハンマーと鎌なんだがな、
そして真上に星があるし赤い色もまだ一部残ってるしとなるとこりゃ?」
「わからないわ」「何処の国旗だったけ?」「駄目らしいな」
と俺が解説しながら言うが駄目だった。
「ですな」と伊織も残念そうに言ったが、
「何で知らないのよ」と零香は同じ女性と違い何故知らないと少し怒ってて
そして「でさ、コレどうする?」と俺が聞くと。
「そりゃ壊すしか無いですな、下の文字は読めませんが、ココだけとなると
何か有るとしか思えないですな」
としきりにその国旗部分が書かれた石の壁部分を触って苔覆われた部分を取ってる。
「だな、壊すっきゃ無いでしょ伊織持ってた斧は」と俺が聞くと
「小型斧はここに有るですな、反対側が何と平ですからハンマー代わりになる
優れモノですな」と伊織が言うので「旦那、やっちめいましょうぜ!」
と俺がおどけると。
「おうさ、ぶっ壊すですな」と伊織が乗って斧の反対側を石壁の右上の角に打ち付け
引っ掛かりを作り始める。
「全くあんたらは」と零香は呆れて見てるが2人の女子は逆に何か見つかるの?
と気になるようで少し浮かれた顔で見てくる。
「じゃあここに引っ掛かりを作って俺の腰縄で引っ張れば」
と貫頭衣となってる木の皮でできたベストを縛ってる縄を外して、
「倒れる可能性が高いですな」と言う伊織の応援とともに掛けた縄を引っ張るが、
「せ~い!」と全力で俺は引くがビクともしない、
「ちょっと無理しないでよ」と石田さんが言い、
「大丈夫ですな」と伊達さんが伊織の口真似をする、
「マネしないで欲しいですな」と怒る伊織が居て、
「ぎゃははは」と後ろで笑ってる零香が居るので集中できないで居ると、
「まあ、こういうのは私に任せなさいな」と石田さんが気合を入れて、
「せいや!」と縄を背負い投げの要領で横に引っ張るとズズズと石の板がずれて、
斜めに倒れ手前の地面に倒れ込んで来た。
「おお!、」と全員んで散らばって避けるとその石の板は倒れた。
「ズドン!」と倒れた石の板の奥から空気が一気に吸い込む様に風が巻上がる。
「これ空気が薄かった?」と伊達さんが考えを披露する、
「魔法でかな」と俺も言ってみるが「でしょうね」と普通に零香に返される、
「中が密閉されてたからね」と石田さんも言い5人でもう既に諦めというか、
キレた感じで持ってきた背負子から木の棒を数本出して、
それに汚く汚れた布切れを巻いた場所に火を魔法で零香と石田さんの2人が
火魔法が使えるので火を付け全員でその火が着いた松明を持って中に進むと、
人が1人進めるぐらいの凄く縦に細い8の字風な腰部分が細い道だったので、
恐らく魔法が生み出す丸い何かを縦に進ませ削り取ったような加工で作った通路だろう、
そこを直進で下方向に進み、
歩いて50mも行かないところで広い場所に出た、
空気は先程吸い込まれたので在るのだろう消えては居ない
と周囲は木の箱状のブロックを積み上げたような場所で、
そこは広くなく周囲は真上以外両サイド全て木箱で覆われた場所だった、
更に進むが、延々と続く道の両サイドに素材不明の木で出来てる木箱が積まれている場所だ。
「ねえ、これ全部私がストレージに入れちゃおっか?、
入れると名前が出るから何なのか解るんだけど、」と伊達さんが言うので、
「気をつけろよ」と俺が注意する、
だって何が中には言ってるか不明だからなそりゃ注意するだろ。
「大丈夫なんだなこれが、名前が出るから解るの、さっきの柱は封印の柱って出たしさ」
「これ全部入るのか?」と俺は疑って言うと。「多分入るわ」
と何故か納得してる石田さんを見て俺も何か納得する、
多分このスキルはヤバい系だって解ったからだろう。
「じゃ全部入っちゃえ~」と言うと、「シュウウ~~」と空気の圧縮される、
その時に出る掃除機のような音とともに木箱がどんどん消えていく、
次第に突き当りが見えてきてその先には水瓶のような見た目の樽位の大きさの物が
多数積んである区画が見えて来た。
「アレも入れちゃうよ」と入って言ったらその人口の巨大空洞は俺たちが召喚された
場所と寸分たがわず同じ作りの場所だった、いや、
正確には全く同じではなくこちらの方が若干細かく精密な形式のようだった、
そして所々違いが有るそれは天井を支える柱だ、巨大な石積みの物で、
それらは何故かストレージには回収されていない。
「なあ此処ってさ」と俺が言うと「間違いないね召喚された場所とほぼ同じ作りだわ」
と石田さんが言う俺は同意見で更に推測を言う。
「恐らくだがここが先に作られた場所で、あっちは簡略化して後に作られたって
感じがするんだけどさ」「多分正解ですな、ここは異世界物召喚場と出ました、
間違いなく異世界の物を召喚する儀式の場所で人は無理と出ました、物専用ですな、
あの我々が呼ばれた場所は、ココのような場所を元に人間を呼べる様に改造して作った、
人間召喚用の劣化コピー的な物では無いですかな?
写真や本を見て作っても何かが違うって奴が出来る事って結構あるですな、
多分それでしょうね、しかしここはすごい広いですな大量の物が召喚できると来た、
多分あそこの床においてある石積みに彫られた魔法陣と、
一体で付いてる器具と水晶が呼ぶ装置でしょうな、では伊達さん」と伊織は伊達さんに
目配せすると。
「おっつけ~」と伊達さんが意を汲みすぐにその今言った魔法陣が書かれてた石の
ブロック迄回収されて消えた所で伊達さんさっきの木箱とか何でしたかな?」
と伊織が聞く。
「それがさ、私には字が読めないから解らなくてさ~外国語?まあ1っ個出すね~~ほい!」
と言って伊達さんが出して来た木箱を俺たちが上蓋を開けると中には
金属の補強金具が付いた木のケースがぎっしり詰まってた、
そしてそこにはCCCP・7,62~~~と書かれ、それ以外はキリル文字で俺には読めなかったが
ハッキリわかるのは、これはソビエト時代の7・62MMの弾が入ってた
木箱か入ってた物だろうその中身が弾薬かどうかハッキリしないが、
開けてみると1つの大きい木箱で中にはデカイ弾薬ケースの木箱が更に平面で
4個入ってて1つ引き出したら下も同じだったので多分重なってる、
これってマトリョーシカ?と少し思いつつその木箱の一つを開けると紙箱が出てきたので、
更にそれを開けると大量の尖った銅色の銃弾が見える、
これが石田さんのストレージに大量に入ってるらしい。
「なるほど、ストレージの表示はキリル文字そのまま表示される仕様か」
「そうね確かに外国語よね」と俺達GAN研の3人は普通に感心してるが。
「恐らくだけど、言葉で聞けばそれ以降はカタカナとかに変換されるみたい、
さっき預かった斧が登山用オノってカタカナで出てるし」「へえ~なるほど」
と俺はストレージを感心して伊達さんを見てると。
「おい、辰巳、こっち手伝うですな」と伊織が呼んでくる、「おう、ごめんよ」
「一回各種一つ一つ全部出して見るですな」と伊織が指をさして言うと、
納得した俺と石田さんと見た伊達さんが手伝い大きい木箱から、
一つずつ中の小箱出すと4個の木箱詰まってる箱が、
×3段重ねで入ってたので驚くそしてその弾薬木箱を開けると、
今度の木箱にはAK用では無い筈のベークライトの真っ赤なマガジンに、
先程は紙箱に入ってた7、62ミリ弾丸がびっしり詰まってる物が中央から分けられて、
しっかり入ってた。
「あ~詰まってるね~」と俺が棒読み口調で言うと「びっしりね」
と呆れた石田さんが言う「本体があれば戦争できますな」
と悪魔のようなうれしそうな声で伊織が言う。
「ちょっと飯田あんたなんてこと言うのよ」と零香が怒り
「出来れば使いたくないけどきっとバレれば使うんだろうな~」
と言う言葉に反応して伊達さんが声を挙げた。
「私、人にケガさせるのだけはダメだわ、使うなら私は無理」
「まあ解るけどねぇバレればそうなるんだよ」と俺は説得口調で言うと、
何か説得するようだった。
「まあ、この調査も狙われてる村を何とかするための武器の材料探しだしね、
いずれ何かは起きるさ」と俺は悔しくていってしまった。
「ですが本体が無いですな」と期待したようにはしゃぐ伊織が言うと。
「じゃあさっきの壺の方出してみる、ほいっ」
と少し涙目でポンと出して来た壺その口には陶器の蓋がしてあり、
更にそれを土で覆いその上からロープでぐるぐる巻いてあったので、
俺はナイフを出して。
「行きます」と俺は言いナイフでロープをぶちっと切ると、
蓋が少し浮き覆ってた土の保護部分がボロボロと崩れる、そして俺は蓋を取ると、
多少液面が減って下がっいるが中には間違いなく油に浸かったAKの先端が見える、
しかもそれだけではなく多数のAKと何故か他のアサルトライフルの銃身も見える。
「間違いないAKとM-16だわこれ」と俺は驚くと。
「ですな、なぜでしょうか?」と特に伊織は沈んだ顔で見ながら言う。
「ねえ、これって」伊達が見た事のある物を見て確信したようだった。
「ああ、昔の戦争で兵隊が撃ってるライフルだよ、これ」
と声も出ず泣き出した伊達さんに俺が説明すると。
「やっぱりね、弟がやってるゲームに出てくる奴だし」と呆れる石田さん。
「良くあるからね、有名だし」と零香が肯定する、
「つまりですな、これを辰巳が撃つと確実に当たって伊達さんはこれらを持って移動出来て、
零香は怖くなく使えて」
「私はこれらを見て使い方とか部品の意味を理解して説明すれば複製……」
と石田さんは言い「出来ちゃうんじゃないですかね……」
と伊織が石田さんと今この5人の置かれた状況をしっかり説明してくれた。
「つまりこの5人のスキルの事をみんなに知らせて、
全員で武器を取って戦えばあの王国にも勝てるかも?、
当然この事を知れば王国は俺らを危険視するよな逆に言えば俺たちがいないと?」
と俺は現状で考えたことを言うと「みんな人質にされたままだけど安全?」と零香は言い
「う~ん、この事がバレ無ければね」と俺は言う。
「最悪じゃない、私友達とか酷い目に合わせられないよ」と伊達さんが少し怒り
「だけど知られて王国の言うとおりにしたら知らない人が同じ目にあう」
と石田さんが反論し「じゃどうするのさ」と口論になりかけた時、
伊織が「あ!」と急に大声を上げた、
「何よ!」「間違い無いあれだ」と俺は見つけた壁に人差し指を指す」
「あ!」「あ!」「え~そうくる」と零香は驚き
「はあ、なるほどですな、そう来ましたですか~」
と伊織の言葉も可怪しくなる程の物がその壁には彫られていた、
それとはソビエト連邦時代の一最強を欲しいがままにしていた兵器が描かれていた、
そしてその下にはAKを持った男女がチューリップの花っぽいのを
一輪ずつ持って見たことは無いがどこかの城の入口から地下に降りる
階段へと進む絵が掘られていた。