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異世界ソビエト高校   作者: 石田研
22/23

第二十一話 べルネアル王国の不思議な敵

夕方に成り姫様をゆっくり出すと流石の姫様もゆっくりと

周囲を見渡して草木で覆われた先に綺麗に佇む異様に周囲から浮いてる屋敷を、

一瞬見てプイッと顔をずらして見るのを止めたらしい、

そしてぴょんぴょんといつもより若干不安げな感じで馬車のステップを降りて、

地面を踏みしめてゆっくりと歩き出した其処で俺達は早速室内の掃除を始める、

もう全員慣れてるがこの馬車何故か解呪の呪文を唱えなくても良いことが分かってる、

ルイ・ジャンもこの自体は原因がわからないそうで呪が一時的に動かないのではと

言ってるが一応憶測止まりで理解できないが俺達は逆に大歓迎した、

普通に姫様に接する事が出来るので安心して清掃の仕事をした、

やはり姫は女の子だと理解する様に女子的な感じで部屋内が小綺麗だが、

若干ガサツな感じで洗濯物などが放置してあってナターシャらが一斉に

片付けて室内掃除を俺達が一気に進める俺と下男達は一気に床を

石鹸水でブラッシングして洗うと同時にドアを開け放って下男のダン一人が風魔法で、

室内の空気を一気に入れ替えるこれはダンの得意技で良く仕事で使うらしい、

空気の入れ替えが仕事って有るんだと思ったが、ここは異世界換気扇代わりの

人員がいても良いとは思う古代ローマでもその手の細々した専門職が居たとか聞くし、

でその後はダンが床のブラッシング後を風魔法で乾燥させて終わりだ、

俺的にも良い技だとは思うが、残念なことに俺は風魔法の資質が無いらしい、

技工の徒だしね、木を削ってますよ、と少し羨ましいなと思ってると、

ルイ・ジャンが見張った体制で姫様帰還、すぐに部屋に入ってしまった、

いつもなら外に居たがる姫が今日は流石に嫌らしい、

俺達はやっと3日に1回の呪の掛かる日をもう2回もそのままで、

姫も流石に雰囲気というか馬車の中の空気も淀んで要るのを皆んな知っていたし、

それを今回やっと開放できた事に感謝した感じだった。


そして夜、


普段2交代で休憩を取っていたがここ最近は周囲に王国の近衛兵が多くいて

気が休まる暇も無く全員が疲弊し幾らルイ・ジャンと俺が回復魔法をかけていた、

と言っても精神は休まらないその結果全員が何らかの病の様な症状を隠して

働いていたが、今日はそれ程でもなかった、そして夜が明けるという時、

「ぎゃあああ」と女性の悲鳴が聞こえ夜番のルイ・ジャンが

「姫!」と馬車の出入り口から中を確認俺に向かって大きく両手で○を描く、

流石にかっこ悪いがそれ以外手段が無いのだ笛を吹けば姫が起きるし、

かと言って一々起こせない姿を確認して動いているかを確認するだけだ、

そして今日は昼番の俺は急いでその悲鳴のする場所へ行くと、

何と男たちが数人あの屋敷に入り込んだ瞬間だった【だった】

と言うのはその姿が空中で固定され止まっていたからだった、

よく見れば全員があの王都に向かう途中に捕まえた借金取りや、

あの捕まえたが開放したテイマーたちだったどうやら彼らは同じ組織の

仲間だったらしい、それらの奴らが一斉に屋敷に飛び込んだ感じの姿のままで、

若干体が動いているかな~と言う感じしか動かないが、彼ら的には物凄い速さで

飛び込んだのだろうが何せ時間が止まってるらしいのだ俺にはどうにも

理解出来ない事態だった周囲を調査した下男の話では、

正面入り口から入って一番真っ直ぐ進むとここの出る仕組みらしく、

裏口が見えるというのは貴族の屋敷では正面を裏にしてぐるっと半月風に

回らせる通路を通ると其処の屋敷の正面入口つまり真裏に出る通路が有るから

だったようだこの作りは地球でも豪邸紹介番組で見たことが有るが、

いわゆる狭い敷地でも広く見せる方法の1つらしいここを設計した時はそれで

良かったのだろうが道自体が無いと真っすぐ進んだ、

俺達が急に右に90度曲がってるのだから夜道では確認できず、

屋敷に入ると思ったのかも知れないとにかく助けられないので諦めて、

両手をあわせて「ナムナム」とぼそっといったら、何と中から誰かが出来てきて

ニヤッと笑った。


「うわ!!」「ぎゃ!」と見てた、下男や下女の者たちは悲鳴を上げ俺は焦った、

何せ出てきたのは動いてる人で空中に飛び掛かってる彼らを見えない力で

強引につまんだ感覚でズルリと引き寄せ屋敷内に消えていった、

ただ姿はメイドでは無く黒い人の形だった、おれはそれを見た後周囲に

気がつかない状況で言ってたらしい「後退、引け」と、

その夜が開けると朝日が出て姿がハッキリ見れるような時間になった頃、

俺達は全員夜番も昼番も全員が並び整列して点呼を行ったが、

結果誰も欠けてる者はいなかったので一安心した、

その後軽い交代式を行い俺が姫の確認をして見張りに付き、

ルイ・ジャンは疲れてたのかぐったりと仮眠用に加工した簡易の寝台型の集合組の

木箱寝てしまった俺はそれをちらりと見た後軽くみんなの周りを1周してから

見張りに付いたそして気づいたのは馬車から見て目の前屋敷が少し

移動してる様な違和感だっただがどうにか出来る異世界知識がなかったので

諦めるしか無かったそして夕方、姫様を外に出してゆっくり1周回って

貰いその間に清掃したがその後やはり姫は怖がってすぐに引っ込んでしまった、

そして姫が戻って10分程した頃正門付近で騒がしいのを下男が聞き教えてきたので、

ナターシャに姫様を見ててもらい俺は見に行くとそこには一般兵と多数の近衛兵がいて、

一番目立つ鎧を来てる女性はアマンダさんだった「あれ?アーニャさん、

と皆さん一体どうしました?」と聞くと「おおタツミ殿、貴公らが討たれたのでは?、

と言う噂が流れましてな見に来た次第でして、」と言ってる近衛騎士らしき鎧の男性と、

一緒のアマンダさんは何故か横を見ててこちらを見ない「そ、そう聞いてな来てやった」

と言ってるが言ってる声や動きでかなり怖がってるのは明白だったので、

「そうでしたか、ちょうど良かったではこちらへ、と主題を言わず案内、

「こちらが昨日確認した屋敷です見ての通り木や草が生えなくなっている

所が相手のテリトリーです昨日はそこに我々を襲ってきたディランダルの密偵工作員の

一部が我々がこの屋敷に滞在してると誤解し飛び込んだ所で時間が止まりまして、

身動き1つしていない所で昨日黒い人形が出まして彼らを一瞬で取り込み消えました。


そして今日は若干屋敷の位置が動いているような感覚があり、

この異常時を過去に見聞きした現象又は魔獣伝説の類まで無いものかと

お聞きしたかった次第ですまあ近づかねば取り込まれませんから、

と言った瞬間「ううっ」と何か籠もった声が聞こえて振り向くと、

後ろには見知らぬ黒尽くめの者たちが騎士アマンダを含む数人を刃物で脅してた、

「やあ、話は聞いた、物騒な所に居着いてるじゃねえかお陰で手下がごっそり

食われちまった、とんだバケモンの横で野営なんて何考えてやがる、

このバカ野郎ゆっくり教育してきた奴らが1夜で全滅とかテメエのせいだぞ」

と親しい感じで注意してくる。


「そりゃ注意して進めって教えなかったお前が悪い俺は下男や下女でさえ

しっかり教えてるぞ」「うっせい、ほら前行け」と騎士さんたちを脅す刃物とは、

別のナイフで突くように俺達を押してくる「これ以上行くと食われるんだが」

と情けないような声でいうと、「だから言ってるんだ、食われてくれると良いんだがね」

と言うので俺は反撃とばかりに言「それならそこの騎士さまが捕まえてる

キミらも一緒に捕まえれば、引きずり込めるよね一緒に死ぬ気かな?」

と気を張って言って見るが「そりゃ承知の上よ、何せ家族も人質だしもう後がねえ」

「それってディランダル?家族って言ってるけど未だな女子供なら奴らに

召喚のために使われてるかもよと相手が一番恐れてそうな事を言い

任務から抜けさせようと言ってみる、

「恐らくな、チッ気がついてねえ振りしてたのに気づかせやがるああ恐らくそうだろう、

国は女を集めてるって話が流れてるだから、恐らくええい手前の所為で吹っ切れた、

そうだな、ああやってみようぜここから出られれば英雄だディランダルを、

棄ててもこっちで英雄視してくれるってもんださあ行こうぜ」と何か切れた密偵と

「おう、やってられねえいっちょ行ってみるか」と同意する密偵B

「お前らって、シャーラスの手前で出会った兵士らの逆だな」と俺が話を降ると、

「あ、アイツラは所詮は農民兵だ、俺らと根っこが違う」と言う密偵B

「そうよ、生まれた時から、ディランダル万歳と言って生きてきた俺らと生き方が違う」

と言う密偵Aと「ああそうだ奴らは畑が耕せるが俺達は何もねえただ殺すだけしか学が無い」

と嘆く密偵C、俺はそれを聞き言ってみた、

「そこまで来てるのならこっちに来れば良いのでは?こっちの事情は知ってるでしょう、

いずれは発覚するでしょうけどそれでもこの国は貴方らのような人らが少なくて困ってます、

どうせならまとめて身売りしてみては?」「身売りだと?」

「ええ組織丸ごとですこの国の内部いる組織丸ごとこの国に加わればいいでしょう、

一般人的には理解が出来ないでしょうが、その手の事を理解して使う人からしたら

敵が丸ごと一気に仲間になるのですお買い得以外ないでしょう?

私がその手の関係者なら丸ごと買いますよ何ならうちに来ますか?、

一人大体年俸で緋金貨2,5枚までなら大体出るでしょうし」

「「「緋金貨2枚半」」」「え?年金貨250枚ですよね、

それは異世界の我々がいた国の一般文官の平均給与くらいですが?、

まあ、こちらではウチの団長次第ですが平均2枚は出るかと」

「ちょと待ってろ」と急に後ろに下がり話し始める彼ら3人、

「…ウッホンああ、話は分かった…で俺らはそれで良いと話しあって決まった!、

仲間も大体は同意するだろうぜ」「ああその額で雇われよう」

「俺らは一緒だ」と同意した瞬間だった。

俺らは境界線直前から少しだけ戻った場所だったが、

いきなり、「グアアアア」と叫び声ともつかない声がして、

その時俺は「団長に」と言ったか言わないかとう言う所で意識が消えた。

次の瞬間俺の記憶は暗い何処かの屋敷で倒れている俺がいた、

すぐにいつもどおり身体チェックをして次に武器武装を確認するが

五体満足で武器も全部あった、

ただぼんやりと誰かが居るか居ないか分かる程度の明るさで殆ど見えない、

「参ったな、怒らせたか?」と昨日見たあの黒尽くめでぼんやりとしか見えない

敵を想像して怒らせたかなあ?と想像して恐らくは仕返しだろうと思い、

この暗さでは変別出来ないと困り果てた、

何せ相手が口の前で人が敵対して戦って死体というものになるか、

生きて罠にかかるかと待ってる所で急に仲間になるとか怒ったのだろう、

餌を前に待たされてる動物のようなモノだと想像すればわかるだろう、

と俺はおもってた

「こりゃ駄目だ相手が悪魔とか言わないよな、参った想像の範疇外だわ」

と俺はつくづく文芸部やアニ研でないことで知識が不足してると悔やんだが、

逆に言えば、俺の想像を餌とする系の不思議系な敵だと想像できないから、

変な敵しか出てこないから楽かな~と少し思った時、

「うう」とだけ声を発した人の姿の誰かが近づいてきた、

「やあ、君は誰だい?」と朗らかに言ってみた、

とその時には一気に切りかかって来た、「おおう、人だね」

とオグ爺謹製のショートソードで受けては返して時間を取って観察すると、

どうやら右聞きらしい事、スリムな体型なことしか分からん、

と諦めて「ホーリーキュア」を掛けてみた、

相手が毒などで声が出ないことを想定しての事だがその魔法は効かなかった、

「ええ?発動しないって何よ」と言いながら剣を受けるが、

どうも相手は弱ってるらしく剣に力がないそこで思い切って押し倒して転ばせたら、

俺は掴みかかり相手を後ろを向かせ腕を捻り固定する、

「決まった」と声がするほど警察とかがする腕硬めが決まったのでつい声が出た、

そして消毒用に買った持ってた強い酒を嗅がせる、

気付け代わりにと思ったが相手は何を思ったか匂いを嗅がせていた酒を、

飲むものだと思ったのかぐいっと飲んでしまった、

「あ、おいおい」と言うと「ぐっは~」と言い「くー効く」と言いぶるりと震える、

「は~助かったしびれが消えたよ」と言うここまで来て匂いを嗅がせるのが

目的とも言えず「そうか良かった」としか言えなかったが、

「ええとアーニャさんそれが素ですか?」と聞いてみた、

「まあな、師匠とかには見せられないが同僚と話すときとかはこんな感じかな」

「そうですか、それにしても困りました、」「うん?、どうした?」

「それが、困った事にここでは全く魔法が発動しません」

「は?そりゃ無いだろう」「事実ですよ」「そりゃ不味いな」

「ええ、物理攻撃だけで戦わなければいけません」「物理?」

「ああ、剣とか矢とかの直接力を加える事という感じでしょうか?」

「それで戦えるのであればいいだろう?」

「俺、魔法は、基本回復魔法が主でそれ以外の攻撃は飛び道具が主なので

レベルが低いんですよ今で11ですから、」

「なに、11~いたったそれだけか」「ええ中々剣を使ったりする実戦してないので、」

「う~ん分かった基本は守ってやろう」「助かります支援は任せてください」

という事で一応立ち位置が明白に決まった

「それじゃあ移動しよう、私が来た方は、駄目だ行き止まりで誰も居なかった」

「そうですか、それにしてもここって屋敷ですよね?確かに壁とかはそう云う質感で

作ってありますけど見た限り長くて外観と同じ作りじゃないでしょう」

「そうだな一見屋敷に見えるが曲がりくねってたりと建物の中な気がしない」

「ですね、異常としか言えません」「こういう感じに当ては有ると言えば、ダンジョンか」

と城付きの騎士であるアーニャが言う、

「え?ダンジョンですか行ったことがないのでわかりませんがこんな感じなのですか?」

「実は私も行った事はないが聞いた話だとこんな感じだと聞く」

「行ったこと無いんですかじゃ取り敢えずは不明ということで」

「む、まあ良いが、」と少し膨れる、そして2人でゆっくり歩き始めた、

「少し遅く無いか?」「ここは慎重に行きましょう今持ってる武器の確認中ですが

細かい物も有って」「細かい武器?」「ああ弾ですよ、矢玉とかそんな感じです」

「ああ矢玉か、室内で矢か?」「昔からそう言う偵察兵が凄いと言う話を聞いた時、

普通では成れない程凄いなと驚いた話が有りまして、

俺の居た所じゃ精神的に凄く強くないと生きて帰って来れないから、

それは凄い兵士だという話がありまして」

と俺は自衛隊のレンジャーとかの動画を見た時の事を話す、

内容を解りやすく言ったがアーニャが難しい顔で言う、

「そりゃ半分嘘だろうな、たしかに強くなければ強行偵察などできん、

だが言ってみれば帰ってこない可能性も凄く高い、

だから我が国では基本失っても良い下級貴族の出で、

凄く強いが国家的には失われても良いという人材から選ばれるな」

「…そうなのですか?」「ああ」「じゃあ少し違うかなぁ、

俺の戦闘スタイルは片手剣と片手盾で攻守両方をしながら、

戦い素早い移動を心がける高速移動型の戦闘スタイルを夢見てまして」

「そんなの出来るのか?」「いえ未だ出来てません、

一応武器防具は用意してるのですが、今の所は遠距離での戦いと指揮をする立場という事で

戦闘経験が少なんですよ」「確かに指揮官クラスだと基本的に戦わんからな、

私みたいに結局周囲の政局を見る目が養われ指揮戦闘が多く直接の戦いとかはほぼ無いな」

「それじゃ立場が同じじゃないですか」「だがお前よりはレベルが高いぞ、

私は今で32だぞ」「レベル32ですか?そりゃ低いですね、

ウチの主戦闘組で、今35、6から47、8と聞いてます、

敵勇者で今は60台から70台くらいだろうと予想されてますからとても勝てませんよ、

俺はせめて40台までは上げたいんですが、

訓練ばかりで逆に掃除とか生活魔法か回復魔法が高いほうです、

警備上すべての魔力を使って回復すれば魔力が上がりやすいと聞きますが、

残さなければ姫は守れませんから仕方がなく残してる感じで、

剣技の訓練をしてくれる相手もいませんし、

敵と交戦も魔獣が多い場所とかうちらは通りませんし居ても仲間が狩りますし」

「私と同じお座敷剣技になる口か~もう私は半分諦めてたんだ、

王城での立場ばかりが上がって行って剣の技術も上がって入る、

何せ師匠とかが見てくれるしな、だが実戦は今回での反乱までは殆どなかった、

魔獣の狼程度と数回戦った程度だ、逆に小難しい小技ばかり身につく」

「そうですね、まあここから出れればですけど、一応窓を破って見ますか?」

「駄目だろう、先程から景色ばかりは一切変化なく森林が見えるが、

この森林手が切れに入ってるだろうあの屋敷まで来る時にこの様な手入れは見なかった、

そしてここの手入れ方法は王国の貴族の手入れ方法とも違う、

恐らく別の国の様式美なのだろうが整い過ぎて逆に出ると何か居そうでな」

「確かに出てきそうですよね、と言うか先頬程から

ここのガラスを開けてみようとしてますが、少しも開きそうにない、

そしてガラスは凄く薄いですねこの国というかこの世界では

ここまで薄いガラスは見たことがない可怪しいですよね?」

「確かに言われてみればここまで薄いガラスが作れれば国として、

技術力が有る事になり国家の格が1つは上がるだろうがまず作るのが難しいし、

運べないだろう、間違いなく輸送中に割れる、売り物としては近場が精々だな」

「ええそうです、薄すぎなのですよ、これこの世界のものじゃ無いか人の作った物では

無いでしょう、私の予想ではここに閉じ込めた存在が生み出したと考えてます」

「だとすれば魔獣の手の物か」「まあ魔獣とかが作るものって、時々凄く綺麗だったり

硬かったりと驚きますよね、まあ加工品を見たりした程度ですけど」

「うん?止まれ、敵かも知れない」と言うと遠くから黒い物体が近づいて来る、

俺は剣を出して臨戦態勢に入る、と「グギャアウ」という雄叫びを上げたのが聞こえ、

よく見ればでかい大蜘蛛だった、種類とか名前とかはわからない、

何せ初めて出会う魔獣だ、「此奴はジャイアント・スパイダーだ、黒いのはオスだな、

メスは全体的に白く所々が黒いと聞く」と言いながら一気に突進して

素早く横移動してからの突進で、持ってるロングソードで突き刺した

直後蜘蛛が足を上げた直後上段からの一撃で仕留めた、

「ふう、影移動と突撃とスキルと攻撃技まで出したが結構強かった」

「この蜘蛛で技とスキルですか?となると今後はかなり強いのが出ますかね?」

「う…そ、そうかもなあ、だが安心しろ勝ってみせる」と言ってるが明らかに

動揺してるから、恐らく過剰な技だったのだろう、そして次に出たのはでかいアリだった

「これはビックアントだ、口から酸を吐くが弱い、戦って見るか?」

「ぜひ、と言って俺は剣のみでの初戦闘を始めた突撃して斜めから切って見る、

と狙いとは別に足が切れた、本当は首狙いだったのだがレベル低いから?

とか思いつつとにかく叩き切って何とか勝てたやはり相手に近づくのが下手みたいだ、

と歩き、とか言うデカイコウモリとか基本形の魔獣が出て来るので、

アマンダさんの基礎知識で知ってる名前を聞き、弱点等を聞き戦うが

知識と実際の戦いは別、知識で弱点知っててもそこを攻撃する方法が

俺達はまだ貧弱だった、偶には剣自体が届かなかったりと、

剣を振っても後ろに逃げられ致命傷が当てられず逆に攻撃を片手盾によって

受けるのが逆にうまくなる始末で次第に1匹1匹自体に掛かる戦闘時間が伸びて

疲労が蓄積されて「駄目だ、はぁ、敵から暫く逃げるぞ、手が痛くて上がらん」

「ここ魔法が発動しないんですよ、使えれば回復できますが」

「ポーション系は無いのか?」「売ってる所を知りません」

「ギルドで売ってるだろう」「あああの薄いドリンクですか?、アレ効きませんよ」

「確かに発奮するだけかもしれんが魔力は一気に回復するぞ」

「初めて聞きましたよそれ「それは無いだろう、

お前の同期の傭兵たちが結構な頻度で買ってると報告が有ったが」

「初めて聞きました、驚きです、あ~良いんですよ、良いですよ、

俺は所詮は実戦とかして居ないただの指揮官ですからね」

と衝撃の事実を知って急にボッチになってる俺が認識できて凄くヘコんだ、

「そっか~皆んな知ってて使って戦ってるのね、知ってびっくりだな~」

とヘコんでる俺を来てアーニャが言う「其処まで落ち込むな今度一通り教えてやる、

魔術符とかも有るし支援用のアイテムは結構あるからさ」

「ぜひお願いします、」「お、おう」と凄くがっついた俺にアーニャが焦ってる、

そして暫く歩くが現在まで不思議な事がかなりある、それの一つが

魔獣の死体の事だ倒すと消えてしまう、

まるでそこに何も無かった様に綺麗に消えてしまう、

そしてゲームとかなら出る様な何かが出るとか言うこともない、

ここがダンジョンとかなら魔石が出るとかアイテムが落ちてるとかも無い、

その結果俺達が疲弊するだけだった「駄目だ手の感覚が無くなって来た」

「ですね、一旦休憩しましょう」「そうだなそれが良い」

と2人で背中を付けあって休憩するこれは傭兵や戦士とかの基本的な休み方だそうで、

教えてくれたのは教官となってくれたシャーラスの憲兵隊長や、

その時街に居た傭兵たちだ、基本強面だがいい人で面倒見が良いが酒が入ると暴力的だった、

まあ訓練代を貴族のルッダ氏やウチの団長が出してたのも有るが、

この世界の各国は俺達の事に期待してるとも聞きた、まあ勇者1人倒したしね、

それにはぐれても最低でも生き残れるように、

剣技や魔法という形を教えてくれたその時に習ったのがこの背中を合わせて休む方法、

これだと四角なく見張りながら休憩できると言う基本形で野営時も寝る時は

これが基本だという多数でも全員が背中を合わせ円形を背中で組み休む、

そして交代で寝るこれが基本だそう俺達は地球流で普通にねて見張りは

東西南北4箇所で4人が見張ってそれ以外が寝てただがこれを習ってからは

皆これが基本になってたどうやら姫様の護衛してたら、

傭兵としては置いて行かれてるらしいと先ほど聞きなってないようで

姫が俺とみんなとの間で足を引っ張ってる形になってしまって居るらしい、

誰もが自覚していない状況でだこの国の王家が宝物庫から解呪の石を出すと

聞いたが恐らく三河があると聞き要請したのだろう、

この状況が続けばレベルの低い俺が何も知らずに指揮してるという構図になり、

傭兵団として不和のもとだと三河が判断したのだと理解して、

少し道が見えて嬉しいと同時に焦りも出てきた、

そして休憩から大体1時間後、俺とアーニャさんとで食事?的な形での休憩、

「しかしお城付きとは言っても、装備に持ってる時は持ってるんですね」

と騎士の鎧の中に干し肉を入れてたので俺は驚いた、

「あのな~、普通は持ってるだろう?兵の基本だ、お前だって今食べてるのと同じだ」

「え?これは今日の警戒時間に食べる夜食の一部です、姫様を守る時見張りに付いてる

間って意外と小腹がすくので、安い干し肉を買って夜バリバリ食べるんですよ」

というと呆れて言う「あのな、小腹ってそりゃ傭兵とかが買う旅用の夜飯だ、

朝に食べると言う奴も居るな夜は火が炊けない斥候などの職が朝普通飯を食べて

夜これを食べるんだ」

「なるほどそうなのですか俺のいた国でもそうらしいですが、

俺は基本姫様付きなので朝昼普通食なので休憩や緊急時用という形ですね」

「まあ、王族に付くとそうなるが毎日というのは私も無いからな、

その様な物を装備してることもない今回のは鎧に装備されてる、非常用だ、

定期的に交換するがまず食べないな、交換時は犬にやってるし」

「犬って飼ってるんですか」ときっと女性陣が飼ってるいい犬系を想像してたら

意外な話になった、

「観賞用ではなく狩り様に飼ってるやつでな獰猛で王族の狩りの時だけが出動任務の奴だ、

普通は訓練士が毎日人間のここに噛み付く訓練をしてるな」

と手を首に当ててる、あ、ポーン以外でグサってのも有るんだ、

へーと嫌な知識が増えたと平常心になるように心がける。

そして2交代で休眠する結局その後3時間だけ眠れたがお互いで

3時間交代で6時間寝てそこからのさらなる移動だがこれが堪える、

何しろ休憩をとっても良いが2人だけとはいえそこは見知らぬ男女だ

何が言いたいかと言うとつまり大と小だ離れすぎず近すぎずで

お互い顔をそむけ見ないで居ても音は聞こえるしで最悪で、

更に魔法が効かないので水場でも探さないとあと2~3日の生命と言う状況だった、

人間水なしでは1週間持たない更に敵が出るから命の時間も極端に減る、

「そりゃ」と次第に疲労でぼろぼろになって来てるが、

剣技だけは冴えて切っるようになった夕方頃やっと変化が見つかる、

「おお」「こりゃ水汲み場ですか?」「だろうな」

と手で水をすくって匂いを嗅いで確認したりしたが結局飲んでしまったが、

腹も壊さず普通の水だった、「いや助かりましたよまさか野営地でこんな

状況になるとは知らず軽装備でしたから」というだけ有って、

俺は武器以外の生活用の装備である水筒やスコップ等の

生活物資は持ってなかった、今後は装備の再編成が必要になりそうだった、


「まあ私も同じだ野営具も水袋ももっては居なかった

今後は体に隠せる範囲で装備しておこう」とどうやら同じ考えのようだ、


「そうですねしかしここに来るまで他の敵対してた奴らや下男たちにも有ってません、

かと言ってダンジョンでも無さそうですし不思議過ぎですよ」

「確かに、誰にも合わず敵としての魔獣だけしかも倒すと消えて何も残らない、

ダンジョンなら必ず何か出るそうでないと人間を引き寄せられずダンジョン自体が餓死だ、

モンスターを吐き出すにしてもここ30年モンスターが出たという話は聞いてない、

つまりダンジョンでさえ無いという事かもしれない」

というアーニャさんに俺は聞いた

「この世界にダンジョン以外でこういった不思議な空間で戦って出てきたって話は

無いですかね」

「う~ん、無いわけじゃない、それこそおとぎ話だが例えばドラゴンの巣に出来る

不思議な洞窟でドラゴンがいる場所に至る所には整った道があり魔獣が出る、

とか聞けばそれってダンジョンだろうと昔バカにした記憶がある、

後は悪魔のイタズラという話に出てくる悪魔の家にある、侵入者迎撃用の空間とか、

だがこれは悪魔に会いに行く魔術師等に対して行われる物で飽くまで侵入する

相手向けだしな我々は近寄ったが化け物的な何かが取り込まれた感じだし少し違うだろう」

「ええそうですよね、近づいたは近づきましたが取り込まれたので有って

侵入では無いですしでも窓の外や通路は屋敷風であの取り込まれた

屋敷だろうと思えますし」

「とにかく生き延びることだけだな」「ですね」とそういってその日は休み、

交代で休みつつ起きても水場の水は普通に出てた、

「ふは~」と顔を水で洗い流して空の小瓶に水を汲む、

初日に消毒用として持ってて気付けで嗅がせたら飲まれた酒の瓶だ、

「水組めました、行きましょうか」「そうだな、さあ行こう」

と言って歩くこと数分昨日まで出てきてた魔獣の襲撃も一切なくなり、

不審がりながら歩いていると急に普通の貴族の屋敷らしき建物の中につながる通路に出た

「ここはまた普通な」「ああ、と言うかこれはかなり古い貴族の屋敷の様式だぞ、

あの正面に見えてるロビーのタペストリーは昔はそういう物が飾っていたが、

最近はこの家の出生を見せるのは傲慢と現当主や当主婦人の姿絵などを飾るのが

主流だが私はそれが嫌でな、出生を尊ばず何が貴族かと思う、

後は単体で花瓶などを飾る物が多く居るが基本は花をいけてこそだと思ってる、

本当に私が生まれた頃とは貴族の風習が一変していて苛立ってるのだが、

そこは新しい様式美と言われればそうせざる負えないので家もそうなってるが、

ここは昔そのままだ恐らく例の屋敷だろうあの正面のタペストリーは白馬に乗った

騎士が龍を倒してるが横の切り落とされてる飛竜が有るだろ、

そちらの方が大きく描かれているだろう?恐らくは竜退治に行った王族か何かの

横で飛竜討伐をして家が起きたのだろうと推測できるこの家は正当な飛竜討伐家

なのだろうなとなればここが旧子爵邸だと言うことで有ってるだろう」

といった次の瞬間2階部分に妙に綺麗なメイド服の女性が出てきた、

「こちらへどうぞ、主人がお待ちです」「貴様は誰だ?と聞くアーニャに

メイドは答える「私は当家が主人のただのメイドです」

と言って中央のロビーまで降りてくると1階の反対側の通路を来いと

ばかりに歩いて行くので後を付いて行くと妙なことに突然部屋に入るらしき入り口があり、

その奥は暗くて見えないメイドはそこに消えた、「行くしか無さそうだな」

「ですねでもこの入り口って変ですよね周辺に扉もないから大きな部屋かも知れないですが、

普通はドア付いてますでしょ」「無いから駄目ということでもない、例えばメイドなど

用の家臣用の通路とかな」「怪しさ満点ですね」「だが行かねばならないようだ」

と周囲を見て言うので俺も見ると周囲の空間がゆっくり消えていってる

「ここ入らないと消えるんですかね?」「だと思うぞ、

悪事をするなら何でも消すに限ると言うし」「仕方がないですねじゃ行きますか、」

と俺も気合を入れて一緒に入り口をくくるとそこは地下に降りる時計回りの階段だった、

暗くて見えなかっただけではなく一度入った所から外を見るが何も見えない

真っ白いだけだった、「後ろ真っ白で消えてます」

「こりゃそこらの幻影視とかを使う魔術師等では、出来ない所業だ最悪もありうるか」

「じゃあ覚悟しやきゃ駄目だな」「だろうな」と言いつつゆっくり階段を要り続け

約3階分降り終わるとそこには凄く頑丈そうな木の扉があり鉄などで各所が補強されてた、

その扉は少し空いててそこに手を突っ込んで開けられるが、

俺は敢えてドアの取っ手らしき鉄のリングを引くとゆっくりとだが扉は開いた、

そして俺達二人は中に入ると折り重なった人たちが積み重なってた生死は不明で、

俺は右手でゆっくり剣に手をかけて左手はワルサーをと、

警戒しつつ周囲を見渡しながら進むと周囲の状況が見えた、

そこは完全な拷問部屋だったただ一部は加工道具が有るので

昔は加工場だったのかも知れないが良い使い方がされていないのは確実だった、

と暗い所謂日のささない深淵と言えそうな部分から誰かが出てきた、

「ふふふ、ここのいる人達は貴方の部下とそっちの部下、未だ生きてるよ、

た~だ、その前に来たあっちは返せないけどね~」

という先には絶句する表情で固まったままの姿をしてる石が有った、

あの時空中に止まったままだった、密偵の部下のテイマー達だ服だけはそのままだが、

奥にはメイド服や執事服も見えその奥では絶叫してる姿で、

固まってる石の年配の石があった

「ああ、そっちは僕をひどい目に合わせようとする男だったかな~」と言うか、

今でもその姿はハッキリ見えない黒いモヤで輪郭と言うか全体的に人の姿と言う

感じだけで誰?とかまで確認できない、

「それで、其処で積み重なってる彼らを返す条件は?」「そ~れは~うるさ~くした、君!」

と言った瞬間まるで距離を感ずる暇なく真横にいた、

俺は右にいる奴に使える武器であり今向けられる攻撃として、

反射的に左足のモーゼルではなく後ろのバックに固定されてた

トカレフを抜く前の状態で、グリップを握りそのまま引き金を引く、

後ろのバックに固定されたままだが銃口は右側だからその射線上に居る奴に当たる、

と思ったが当たる前に消えた「パン」と発射音はして弾も出たが

そのかわりトカレフはジャムった「な!」と俺が驚いてるのも当然で

発射音がする前に消えてた流石に瞬感的に移動する相手に当てる自信という以前に、

弾より早く動ける時点で勝てない、

「凄いね~異世界の~武器?~でも~ぼく~に~はそれじゃ勝てないよ~」

「ああそうらしいね、君って悪魔ってやつ地球ではそういうのを言うんだけどさ」

「ら~しいね、無効の世界の奴らはよく言うってそっちの世界の~奴~が言ってた、

ま、どうでも良いかな~ここ~きにいって~るんだだからかえって~くれれば~許す~」

「それだがディランダル王国の方に移ってくれるとかは?」

「無~理~債務~不履行~だか~ら~仲間~怒って~る~?」

「債務って借金してるの?彼奴等?」「そう~人~沢山くれるって~いった~けど

クレナイ、俺それつまら~無い」「どうしてもこの屋敷が良いという事?」

「ち~が~う、この部屋がき~に~入り?」

「じゃあこの部屋ごと持ってけばって駄目かな?、だめだな?」

と俺は自分でも訳のわからないこと言ったと混乱してると

「も~う~それい~全部持て~っくもーら~い~」

と言って悪魔が笑った様な気がした瞬間、俺達は全員別の場所に居た、

つまり下男らと兵士たちそれとアーニャさんも含め全員が広い土の有るだけの場所にいた、

積み上げられた彼らはかろうじて息しててアーニャさんは後ろを振り向いて

見たまま固まってた俺が煩くしたと言われた時ぐらいだ、

俺は焦りつつ手近に発煙弾を投げた何処か一瞬判らなかったが、

これならピンクの煙で誰かが見つけてくれるだろうと言う期待でだ、

この発煙弾は米軍のものらしくしっかり形式番号も振ってるのを石田さんが、

コピーしてくれたのを各隊長格で分け合った物だと遠くから「いたぞ~」と声がした、

そっちの方を見れば顔見知りのルイ・ジャンの家の下男だった、

「こっちだーけが人がいる!」「いたぞ~けが人多数」と聞こえるので伝わってるらしい、

そして俺は次に警笛を吹いた「ピ~ピ~ピ~」と3回危険を知らせる、

俺的に出来る事はしたのですぐに人の山にされた奴らを、

1人1人引き剥がし地面に横にしていくとやっと「うう」

とうめきながら意識を取り戻したらしい「は、ここは何処だ」

とアーニャが言ってくれたのが助かった経ったまま意識不明とか洒落にならん、

王城の騎士だしここで石になったとか

経ったまま意識不明とかなったら俺がただじゃすまない、

「あ、そうだ、ホーリーキュア、ホーリーディスペル」

と唱えたらしっかり魔法が聞いたらしく、全員が何らかの効き目が出たらしく光出した、

ただここは異常地帯だった、魔法の効き目が妙に薄いと言うか効果無効レベルで効きが悪い、

「おいタツミここは何処だあの黒いのは?」「さあ消えちまった」

と言ったら遠くからルイジャン率いる一団が走ってきてくれた。




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