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異世界ソビエト高校   作者: 石田研
10/23

第十話 隣国 べルネアル王国

「ガラッガラッ」と馬車が音を立てて進む俺たちが乗って来た竹で作った

一度修理した馬車は2度めの破壊をされて、

今回は完全に回復不可能だったそれくらいあっさり壊されてたので結局廃棄した。

引いてたバーニャは丘の指揮所横に掘られた穴の中で、

「ひゃ~ひゃ~」と震えて泣いていたらしいその後1日震え続けてていたが、

テイマーの三ツ矢がティム出来るわけではないが、

仲間の魔獣を介してもう戦いはは無いと慰めて落ち着かせたらしい、

結構便利だな、と俺は思ったが聞けば相手は魔獣なので後々大変だと聞き、

俺は「ドンマイまあガンバだ」と言っておいた。


おかげでバーニャが馬車を引いてくれてるわけだしそして俺たちは

ケガ人を鉱石などを載せてた馬車に寝かせあの丘の戦いの後後始末として、

兵士の鎧等の武器武具を引き剥がし持ってた財布などもすべて回収して貰った、

で死体は穴掘りをした体育部や周囲からは慣れてると思われているらしい、

俺らが埋めた女子などで土系の魔法使いは怖がって使えないので

丘の穴や塹壕を埋めるのに働いてもらった、

また今回の事でスカートが邪魔で歩きづらいし精々利点は風通しが良いだけで、

逆に森の中だと虫に食われるもう嫌だと女子の8割が言い出して、

賛同した伊達がソビエト兵の服の中から合うサイズのを、

出して勝手に男子が見えない距離まで言って着替えている。


まあ探せばソビエト軍の女性用のスカート型の兵士服が出て来るだろうが、

それは言わないでおくソビエトは謎だし、また男子の一部も着始めたが、

これは着替えの代わり扱いだ、大半の生徒が服が泥と血でぐちゃぐちゃで、

近くに洗濯をする川も無いしで分離が出来る木田をもってしても、

女子の方が優先なのでこういう対応になっただが何故か伊達が出した

青と白のシャツが人気が出て女子を中心に着てる、

それってソビエト海兵隊とかが来てる奴だよな?

ムサイおっさんの服を女子が喜ぶって変だったが言わないで於いた、

そして俺はこりゃどういう所から来た物資なのだこれ?と思ってる所だが

女子が怒るだろうしそのまま放置して探したがAKー74とかは無かったので、

何処かが変だと思う軍正式銃以外もあるしすごく不思議だ、


そして戦った丘周囲を調査した結果、

敵の予備の装備を運んだ馬車20台と貴族の持ち物っぽい馬車や馬、

更に普通のバーニャや大量の背負子毛布など生活物資が大量に放置されており、

恐らく一般人の従者は逃げたと推測されたそして俺たちはバーニャを除く

一切合財を伊達頼んで置いてあった物をGET!して貰った、

伊達が。「ホイッと」言うと馬車も含め全部が回収された、

回収してもらってこの間まで背負ってた背負子まで預けキースさんの所の馬車、

に乗せてもらってる感を出すためにそれっぽく荷台でぐったり休んでいる、

キースさんの父であるダニエルって年寄りのじいさんの遺体とジャックという

キースさんと同じくらいの年の青年も背中から心臓に複数の矢が刺さってて死んでた。


一応この二人の所持品も回収済みだまた商会の馬車は12台は手つかずで残ってた、

殆どが鉄鉱石系の石とからしいまあ兵士たちも石を戦う前に下ろすのは大変だし、

そのまま奪う気だたのだろう食料を売って鉄鉱石を買い戻るのが

此処の商会の仕事らしい決まった量を決まった額で買い取りするので、

殆ど運送会社っぽい感じの会社だった社員に聞くと此処の商会は

数年前まで腐敗してたが領主の貴族に賄賂を渡してた

親戚が殺され元の商会に戻ったが貯蓄が尽き、

今回の輸送もかなり無茶して急いで帰ればその分馬車を他に転用出来ると

考えた結果だったらしいまあ俺たちは今鉱物と兵士の武器武装と財布と

軍事活動用物資も回収したので、

この世界では一個方面軍くらいの兵士が消えたし、

その分かなり物資に関しては売れば金になる物を結構持っていたので、

丸ごと回収した計算だ、一応三河らが策定した案では武器武装は全部売却して、

揃ってない一般の武器武装を各個人で選んで決めてまとめて鍛冶ギルドから

買い取る予定だとかまたディランダル王国軍の軍用物資の中の魔石だけは売らずに

使うらしいそれ以外は全部(売り)だそうだ、

で俺たちはもうあと少し約1㌔先に見えるデカい要塞のような建物

を通り抜ければ隣の国に入った事になるらしい。

「ってあれ何なの」と聞けば「ああ、国境要塞都市バグースですよ、

ディランダル王国から俺たちを守ってくれる要塞ですうちらの住む

べルネアル王国は貧乏だけど良い所ですよ基本奴隷は居ないし、

隣の獣人と人間が共存する公国とも仲いいですしまあこっち方面は怖がって

獣人は近づかないですがね」「ぜひその国の話を」

と言って彼は男子らに連れていかれた。


「でその公国って大きいんですか?」と御者に聞くと。

「ああそりゃ広いさ、うちの国の3倍はあるんじゃねえか?

何せ獣人ってのは素早くて力持ちだ麦やら何やら取ったり運んだりと

そりゃ働き者らしいぜ」

「へえ、俺らの祖国には獣人ってのが

居なくて珍しいのさだから話だけでもって事らしいし、

中にはお付き合いも含めかなり興味あるやつも要るっぽいなあ、

まあ俺も一応は見てみたいな」

「へえ見たことねえのか、確かに俺も子供の時見てびっくりした事があるな、

そん時は怯えられちまったがまあ人と違っててかなり変わってる種もいるらしいぜ、

基本は犬系や猫系、羊系とかまあ普通なのばっかりだな、

ただ鬼系の奴らには気をつけな酒の話になると大抵ドワーフを馬鹿にして大喧嘩になる

酒場から逃げるのが一番さ」などど話を聞居てる間に国境の要塞の釣り橋まで来た。


「次」「どうも、実はそこのディランダル王国の奴らに食料から何からまとめて、

荷物全部身ぐるみ?剥がされまして何も持って無いんですよ、ねえお嬢様」

「ええそうねジョン(俺の事)、私たちはジャパン公国から連れて来られて、

何も身分を明かせるものを持ってません、また昨日魔獣と戦ったので服も汚くて」

「一応学園の生徒で旅行中だったんですが~」と小芝居的な事を言って

門番の兵士の様子を見てると「う~んどうする?」と話を聞いた兵士が同僚と話し込み。

「では判断のため、諸君2人を長と会って貰うが良いか?」「ハイぜひ」と三河が言い、

俺ら2人が代表でココの代表に当たる要塞長と言う人と合う事になったらしい、

で残りは全員持ち物検査だけでOKらしいとの事だった、

だがどうしてもと頼み込み3人にしてもらった、残り1人は伊達さんだ、

財布代わりは非常に申し訳ないが来て貰うしかなかった、

いざとなったら袖の下だとついていくと要塞の入り口を一般の入国者が通ってく

通路とは別の通路を歩かされ出た所は練兵場らしき場所だった。

「こちらです要塞長」と兵士が言うと紹介された相手はどうやら剣を振って

鍛錬していたらしい。

「俺はトンバ・グマルという、ココのトップで要塞長をやってる」

と上半身服を脱ぎ布で体の汗を拭いてる赤い色の肌の年を取ってるが

まだまだ現役という感じの髭を蓄えたムキムキ紳士は刃の付いて無い鍛錬用の剣を

先程まで振ってたのかそれを置いて俺たちをジッと見てしばらく黙ってから一言言った。


「………逃げて来たか?」……俺は発言に困ったが三河が速攻で、

「はい!、もう耐えられず、力も手にしました!」と暴露した。

「ガハハハッ正直だな勇者候補らは」「もう勇者とかどうでもいいので」

「気に入った全員の入国を許可しよう、逃げたって噂は聞いてる、

嘘だと思ったがどうやら本当らしいな、その代わり我が国に住むことは禁ずる、

憎んでる奴らも多くてな、まあ通行は許す通って良いってこった、

おすすめは隣の公国と奥の共和国だな教国だけは行くなよその服装だと一発で襲われるぞ」「へ?この服ですか」と俺はつい三河を放置して聞いてしまった。

「ああそりゃ昔有ったCCCP教団の指導者階級の服だろう?懐かしい久しぶりに見たぜ、

でだ、そこと現ガリア教国の国教の宗教とで昔一戦やらかしててな、

宗教的に見たら殺せと教えてる所もあるらしいから気をつけなしかし未だ居るとはねぇ?」

と勘違いされたので説明した、

「それが違いまして、着る服がないので偶然見つけたのを着てるだけです、

この国で服を買おうかと思ってます」

「まあいい、好きにしろ、ただし戦い禁止だ、一度でも争ったら俺らの部隊で殺すからな」

「解りましたわ、ありがとうごさいます、トンバ・グマル様」

「おう、嬢ちゃんも、勇者も頑張れや」

「あの~」と俺が勇者だというのを訂正しようとしたら。

「ああこの町は買い取りしてる所は少ないから鍛冶ギルド迄付いてってやろう、

まとめて隠してるもの売っちまえ、おりゃディランダルの連中が大っ嫌いでな、

1回だけだが助けてやろう、売って買って食って寝ろお前らにゃその権利がある」

「ではお言葉に甘えさせていただきます代わりと言っては何ですが

2回程何かあれば我々にできる事でしたらお返しにお助けしますのでご連絡を」

「ガハハハッおう、倍返しかい嬢ちゃん懐が深いねえ、ますます気に入った、

勇者お前しっかり守れよ、ガハハハ」

と言う理由で馬を出して来たトンバのおっさんが先導する形で

要塞の壁を抜けた、そして鍛冶ギルドまで行く間には、

昔の勇者が持ち込んだ物について色々聞いた、例えば医院というのは、

その昔勇者候補や薬草学の専門家などが集まって国際的に作られた【医院】

という治療所所があり、世界各地に広がってるらしい結構とるがその分傷の治りが早いとか、

で問題は旗印が青い三日月みかずきだった、

いわゆる中東系の赤十字マークみたいなものだそれと同じだが此処のは青い三日月だ、

確かに此処の月は丸く無いし、ケガ人を宿に入れるより良いらしいので、

商会の人にケガ人を馬車で運んで行って貰う支払いは後で武器を売った分で払うと

話で決まった、ちなみにトンバさんの名前を出さないとぼったくられるらしい、

長い間に組織も腐敗してるというで鍛冶ギルドに付いたら普通では無い建物で驚いた、

凄く横長ーい石で出来た3階建ての大量の煙突がある場所だった。


「ここは、西側になる、この要塞を立てた建設ギルドの連中と一緒に来た

鍛冶ギルドが勝手に作ったもんで後で許可したという変わった作りだ、おい!爺いるか~!」

とトンバさんの大音量の声が響くと奥から白髪を束ねた背の低いおじいさんが出て来たが、

その腕たるやムッキムキ俺の太ももより太いだろうと思うほどだった。

「見ての通り勇者らだ、オグ爺も昔居たろ~」とその爺さんは俺達をじっくり見ると。

「はあ~CCCP教団とは昔ので縁を切りたかったんだがなあ」と言いながら頭をガリガリ掻く。

「いえ違います、彼らの遺物を手に入れまして少し使わせて貰ってます、何分服とか

ボロボロで着れ無くなってしまったので」

「ほう、喋れると来たか、初めて話したがまあ良いで用は何だ?

変な物凄く長い剣を作れとか、昔言われたがそういうのはもうやらんぞ」

「いえ、鎧と武器武具を買い取って欲しいんですよ、大体5000人分ですが、

戦闘部隊一式分?ですが…」「は?…」「5000人分です、

ディランダルの国境警備隊を2~3人残して殺ったんで武器武具など全部買い取って貰って、

代わりにうちら60人分の武器武具等を作ったり売って貰おうかと、…ハハハ無理っすかね?」

「ブッハハハハ何じゃそれ、5000人分の兵士の鎧や武器だとじゃあトンバ

お前向こうの国境砦制圧してこいや今なら砦に兵士なんていないぞ」

「ええ、王国の国境警備隊長のジルバって奴と2~3人が生き残ってるだけらしですが」

「おい、本当か?」「ええ本当ですわ、伊達さん」と三河が言うと後ろで難しい話

面倒って顔で見てた伊達が、「ほいなっ」と言った瞬間だった、

まるで伊達の両手が突き出された瞬間水が噴き出すように鎧とかが飛び出す、

次第に山になりデカい鎧と剣の山が3つ出来上がった。


「ほい終わり」「あ~なんじゃこりゃ!全部鋼だぞしかもただの叩きとは訳が違う、

………おい、

さらにこの剣なんぞは王国の辺境伯印じゃお前ら本当にジルバを追い詰めたんだな」

「おい!、誰か第1騎士団に言って向こうのジルバの首取ってこいって行って来い、

今なら兵士が全くいないらしいぞ」とトンバさんが大声で言うと。

「イェッサー」と平の兵士さんが飛んでいく様に走って行った。

「足早い兵士さんですね~良いな~」と俺が言うと。

「アイツは犬の獣人とのハーフでな足が速いんだよ」とトンバさんは言いにくそうに言う。

「へえぇ、仲がいいって良い事ですね」と俺が羨ましそうな顔をしてるのを見て、

顔をゆがめるトンバさん。

「う~んそうじゃねえんだ、ハーフってのはなどこ行っても生きずらいんだよ」

「あ~差別ですか~俺らもチョットこの世界で…」

と俺もバツが悪い話になってた、内容でミスった感じだ、

「生きずらいだろ」と言われ俺も、「はい」と納得した。

「まあ元居た国でも色々有るみたいだしねえ」と俺が言うと「そうなのか?」

とトンバさんも驚いてた。


「ええ今まで呼ばれた人らとは私らは別の国出身でして」と三河は涙を誘うように話をする。

「ああ道理で普通に話せるわけだ、今までの奴らはあっちが言葉を覚えてたからな」

「へえそうですか、何処の国出身だったんでしょうかね」

「まあそういった話は後で良いだろう、しかしこりゃ凄いな」

「でしょうか?あまり価値が解らなくて、…作ってほしい武器とかはありますが、

皆専用のを出来れば欲しいと言ってまして」


「おうおう、いいね、爺さんこれの売却代金でまとめて60人の専用武器とか作れるか?」

「オウ楽勝だ、明日から来いや、代金は買取分から抜いた分を支払うぞ」

「「「ありがとうございます(わ)」」」そういって俺とトンバさんは鍛冶ギルドを出た、

今度は2手に分かれた片方は三河と伊達そして護衛についてくれた女性騎士さんだ。

「女は服選びは長いからな、お前ならすぐ選びそうだし決めろや」

「まあ良いのがあれば」「何、金はたんまりだ、鋼で辺境伯印付きと為れば、

全部で白金貨50枚は行くぞ、60人だぁ?!、普通の傭兵クラスなら7千は

武具武器をまとめて揃えられるほどの大勝利だまあせいぜい良い物うちで買ってってくれ、

要塞も潤うってもんだ、頑丈な服が結構ある良いのもある一生悩むって意味で通称、

【人生マーケット】ていわれてる場所まである、そこは鍛冶ギルドの反対側だ東側でな、

しょっちゅうディランダル王国の連中が火矢を矢がけして来るんで、

頑丈なデカイ石を多く今集めてる所だ」と連れて行かれて。

「マダム居るかい?」とトンバさんが年齢不明な美熟女的な女性に話をしだす。

「なんだい長になったってぇのに相変わらず雑だねぇトンバ」

「こいつらディランダルが呼んだ勇者さんらだ逃げて来たから服が欲しいとさ、

そろえてやってくれ」

「そうかい任せな、こいつはたんまり持ってるんだろうねぇぇ」

と言って来た相手は6~70台にも見えるし逆に3~40台にも見える

全く年齢がわからない人だ。

「それなんですが、石をご希望とか聞きました逆に買ってはいただけますでしょうか?」

はぁ?石を売る~」

「ええ、ここで今買い物中の伊達っていう女子が持ってまして、

そちらの要望にこたえられるかと思いますが」

「ふう~んあの火矢を防げるかい?、ええここの長さは鍛冶ギルドと作りの長さ的には

同じと見ました十分あります」「呼んでもらえませんか?伊達です」

「伊達さんね、ちょっと!」「は」「呼んどくれ」

「はい、現在社交界の間のごらんですのですぐに」と先まで踊るような派手だが

動きやすそうな服で、マダムの後ろで控えてたダンサーさんポイ性別不明な○塚っぽい人が

一人がすっと消えるように出て行った。


と1分もかからず三河と一緒にむすっとした顔でやって来た伊達が言った。

「高くつくよ、」「あのね、これって今は皆の財布なの、今はね後で分配しようね、

ね良いですよね、議長」「一着買ってください」「私も!」

「そりゃもう決まったって事?好きにせい」「じゃ決っまり~」「じゃあ出してもらおうか」

とマダムも呆れ顔で言うので。

「では皆さんでとりあえず外で」という事で滅多に外に出ないマダムが出るという話で、

きっと大商談だという話が飛び交い、

大騒ぎとなって正面玄関を取り巻くように人たちが集まった。

「ほいっ」と伊達が言った瞬間例の神殿の正面柱部分に使われてた横幅

5~8メートルの長さで一部削れたりしてるが、全ての長さで30メートルはある石が

1本出て来た更にサイコロ状の1面辺りが4~5メートルは有る石がゴロゴロ出てくると

(ズドーン)と地響きを立てて積み上がった石達を見たマダムは。

「「「おお~~!!」」「これと同じのが後?」と俺が伊達に聞くと。

「9本ある」という「そうです」と俺が答え、「他にも欲しければ四角いのは30個あるよ~」

「…買った!!全部買ったよ、あんた等一生困らないだけ服持ってきな~!」

とマダムの大声が響くと周囲は一瞬静まった後、「「「おお~~!!」」」

とまた驚きその後は大騒ぎから大バーゲンセールという

垂れ幕が張られて一気に客が群がった。


「いや~アレだけ良い白い石なら滅多に見ないね、補修以外でも余るだろうから、

ここの手前に立てようかね」

「でしたら、神殿の横柱が残り2本ありますそこの上部を削って

人型の石造でも掘ってはどうです?マダムのお姿が永遠に残りますよ」

「は、あんた大商人に成れるよ、トンバにもなにかあったろう?」

「ガハハハ、もうオグ爺が白金貨60枚分の質の良い武具武器を買った所さ」

「そうだろうねえ私の石像を彫らせようかね、きっと皆買いに来るし

ディランダル国王がきっと矢掛けが出来ないと悔しがるだろうねえ、

私らは白金貨43枚だそう、少ないが手持ちがなくてね、その代わり、

あんた等が買う服を多少値引いてやるよ60人そのくらい任せな!」

とマダムが手を振ると木箱が出て来た。


「これに40枚入ってるまあ信用してもらうしかないけどね、後はほら3枚だと」

いい年のマダムの大きな胸の谷間から何故か3枚の大きいというか

それ小判型の中央に白い魔石が付いた金貨が出て来た。

「これが白金貨ですか~」「初めてのようだね、金貨10000枚でこれ1枚だよ、

金貨1000枚で青金貨、金貨100枚で緋金貨というのが有るのさ、

だから全部で金貨430000枚だね、爺の所で60枚だから

普通金貨1030000枚だね、こりゃ大商いさね」

「それはうれしいですが今はそれより生き抜くことが我々の命題なので、

価値より目の前の服と武器ですね後ここの食事は美味しいと聞きましたたっぷりいただきます」

「ほう、あんた良いね家で働かないかい」「すみません」

「まあいいさ、うちは綿製や極薄の魔獣糸も有る他に良い革もあるから見てもって来な」

「ありがとうございます、今度何かいい素材があればこちらにご紹介しますので」

「期待してるよ」「はい」と言って何とか木箱を抱えて部屋を出た、

すぐに伊達に木箱をしまってもらう。


「やったね」「これである程度生き延びれますね」

「三河お前なんか令嬢っぽい話し方になってるぞ」

「ふふ、スキル【指揮者】のレベルがアップしましたの今は最初の指示係から令嬢になり、

今は男爵と言うランクになってましてね」「何処の国のさ?」

「さあ?特に関係無いのでは?」と言われその先を諦めて服屋というより

防具屋みたいな皮鎧とがが大量に並んでるマーケット風の場所に行くと、

既にうちらの前に伊織らクラスメイトらが着て服選びをしてた。

「ず~ん」と遠くから振動がする恐らく指示に従って、

伊達がストレージの石を出して置いているのだろう、

俺はそんな音を聞きながらゆっくりとマダムがトップを張る人生マーケットで、

装備や衣類などと日用品を買おうと、横に流れるように並び立つ店等を見て

歩き気に入った物を探すと「おっと随分遅かったですな」

と伊織が俺を見つけて来た一緒に武下もつれてる。

「ああディランダルの武器と鎧とかもぎ取った物まとめて売って来てな、

更にあの神殿の覆ってた石が欲しいって言われて高く売れたよ、今代金貰って帰って来た所だ、

だから何買っても代金は足りるってお墨付きだよ」と俺が話すと、

「まあ俺も今この服を買ったところでなもう制服とか着てられねえよありゃダメだ、

カラー部分が裂けてもう着れないし駄目だ」

と一緒にいる武下が必死で使える服や装備を揃えようとしてるらしく、

手にその手の物を持って歩いてた。


「確かにお前は2人守ったり囮とか戦いとかで走り回ってたから大変ですな」

と伊織が武下の戦闘方法などを知ってるので装備を見ていってる、

「で何か良い物在ったか」「どうやらここは鍛冶ギルドが売ってる、

武器を売る武器マーケットなどと棲み分けてるらしいですな、

こっちは付ける鎧や服や補助装備等を売る店で構成されてるみたいですな、

私はこの金属製の胸当てを付ける良い品質の頑丈な服を探してますな、

良いのが多いですから少し高いが良いですな、まあ防具なら私は大体方向性を見出しましたな、

この辺りはチェーンメイルが良いですな全身甲冑なんて我々は誰もいらないし、

ここのを買うのはどうやら他の都市で売る商人がメインですな、ここで仕入れ王都などで

売るのですなここは元々がディランダル王国から仕入れた金属で、

武器や武具をドワーフらが鍛冶ギルドで打ち作って、それをここに卸して商業ギルドの商人が

卸してもらい買って行って王都で売る流れだったようですが、今鉱石が買えないので

品薄気味だとか早く買ったもの勝ちですな」

「う~ん品薄か~それに伊織の言う通りこっち(異世界)なら斬られない対策として、

全員に支給したいとは思ってるがチェーンメイルって作るの大変だって聞いたぞ、

あんなもんここで大量に作れるかどうか、だったら胸当てなんだろうがね」

「それなら作り方が部室の隅に刺さってた中世騎士武器一覧に有ったような気がするですな」

「じゃ、一応零香に聞いてみるかなあいつうちの本全部読破してたからなぁ」

「ですな片隅であぐらをかいて、見た目キレイな女子が本を読む姿は最悪でしたな」

「ああだったな俺は早くこの服脱ぎたいから適当にサイズ合うやつ買って帰るよ」

「それなんだが、俺はこれにした」という感じで伊織は背中を見せて決め顔して来る、

見てみると工事とかの作業員の人が着るような頑丈そうな作業服タイプの綿を、

更に強度の出る独特の編み方で編んだ服だった。

「こいつは良いですな、ただの綿じゃ無いし魔獣や剣並みの鋭さを持った

木の枝に耐える高地綿とか言うのを使ってて着心地も良いですな下着系もこれで

揃えるつもりですからじゃあ後で合流しましょう、ああそうでしたな、

繋ぎはあっちだが止めとくべきですな無駄に凄いのばかりですごい事に為ってるし、

困ること請け合いですな普通の鎧タイプの革鎧がおすすめですなではではですな~」

と買い物した袋持って消えていった伊織を見つつ。


「まあ一日中着てるのは無理だからなぁ」まあ見てくるわと言って色々見て回る、

とウサギ耳と袖にヒラヒラの付いた謎のピンクの頑丈な鎧風な服や、

兎に角頑丈にしましたって感じの、茶色に鉄の細長い板を縫いこんだ、

縦線ばかりの鎧の下に着る服と防具兼用の服とかがある、

そして女物は場所が違うらしく女子とは出会わなかった、

確かに女子と売ってるエリアが同じなら着て見たりするのが困難だし、

嫌だと苦情が来て長い年月でこういう形になったのだろう、

男的にも良いことだが、俺はどうするかな?と考えつつ進み、

そして言われてた繋ぎコーナーについた、と・そこで一番目立つ所に、

バイクのレーサーの人が着るような、膝肘に頑丈そうな金属のパットがついてて、

凄く頑丈そうでいい感じだ、(バイクは無いけど良いなこれ、)

と首回りが厚手で安心できそうだしと一瞬思ったがよく考えればこの形状は凄く危険だ、

見た目だけならまたベルトも太くていい感じだがやはり脱着が出来ない危険な構造だし、

イザって時に脱げないと毒とか受けた時非常に危険な感じがする、

ヘルメットも無く肝心のバイクもないすぐ脱げない構造だから、戦う事を考える職業なら、

色々危険だから手を出さないから売れないと思う筈だが何故こんなに大々的に売ってる?、

戦っている時は良いが出る物は出るその部分に一切脱着部分が無かった、

女性物でもなさそうだったが俺はどうやって脱ぐのかと考えてると、

じっと見てたから目をつけられたのか、店員がやって来た、

「いらっしゃいませ、どっすかあのつなぎ、ワイバーンの胴体の皮で出来てて

切れることはほぼありませんし、……売値は金貨300ですが、いい品ですぜ」

「金貨300でも脱着がすぐには出来ないし、というかどうやって着るの?」

「ああそりゃ背中の切れ込みにボタンが付いてましてね」

「それ、危険な場所じゃ脱ぎ出来ないから良い革でも高いね、」

「あ~やっぱりわかります、あれは欠陥品でして、もう30年はここにありますよ、

作った貴族の注文でああなったらしいですが作ってる途中で

ご本人が買い取る前にあっさり亡くなっちゃって売れずに残ってて、

皮がワイバーンの皮なので、目立つったら無いから飾るのに打って付けですよ」

「いや、ああいう膝当てとかついた頑丈な皮の服を探しててねあれが上下で分かれればね」

「まあ皆さんそう言いますよですからあちらです」

「うん、実は鍛冶ギルドのオグ爺さんってのに装備一式頼む約束でな、」

「ああ聞いてますよ、その話はこの世界より早くここを駆け抜け、

マダムの所まで行きましたその結果がココでの皆様64名様でしたか、

の防具等武具一式は無料です、但し下着類は有料ですぞ」

「なんか知らない人まで巻き込んで凄いことに成ってそうだな、まあ一応欲しいのは

有るんだそのへんはオグ爺に頼むが服系はな~でこれがおすすめか?」

「ええ貴方方にはこっち系がオススメでして、特にコレなど」と指さす所には今話してた、

膝肘当て付きで頑丈なベルトとブーツまでセットの物があった。

「はい、30年も飾っておくと皆さんそう言われますので改良した物が、

こちらにありますハイ色は濃い緑と濃い茶色と黒と深紅、とですね青色はダークブルーで、

このサイズしかないです」

「まあ、繋ぎだよな」「ええ、良く売れるんで、ちなみにブーツとグローブは別です

手甲鉄板入りとで揃えますか?」

「ああ、ブーツとグローブは手甲鉄板入りでう~ん色は黒でいいよね」

「まいど」「なあこれって月どのくらい売れる、似た奴と間違われたくないんだが」

「ああそれなら向こうに刺繍入れ屋がありますのでお好きな模様等入れられます、また

隣には裁断屋が有るので太ももを出したいとか背中部分を開けたいとか対応してます」

「これって普通の流れなんだ」「ええまあ、大体は買われますね。で今日は」

「3人ほどお買い上げありました」

「う~んつなぎはなあ、なあ繋ぎじゃないとどんなの出来る?革は手入れと価格が高くて

酷いことになるからね、大物はちょっとね、他には?」

「ああそれなら皮なら普通鎧とあっちの作業服コーナーですね」

(伊織はこの流れであっち行って選んだっぽいな)

「ちなみに膝肘当てを作業服に縫い付けたのって無いかな」「それならこっちですよお客さん」

と連れて行かれ見ると伊織が買ってたさっき見た作業服だホントに縫い付けたって

感じのだったが悪くないし、日常着るのにいいかなと1着手にとった時だった、

「お客さんこれなんかヒルルやニダなどに嫌われる染液で染めた物凄く頑丈な魔綿糸のズボンと

上着ですぜとココまでは普通に買ってたのだが聞けばヒルルとはその名が近いヒルの事らしい、

またニダはそのままダニらしく他にも蚊や虻蜂なども寄って来づらい染色剤らしい、

それに色を付けると基本的には黒っぽい色が多くなるそうだ早速俺は詳しく聞くと、

どうやら結構来づらくなるレベルの染色液らしいが、濃い色だとかなり効くらしい

更に物凄く頑丈な魔綿糸というのは周囲の土を一気に殺す、

悪魔の様な綿が取れる綿花の種類で作った上下のセットらしい、

恐らく魔力を相当使って生み出されている綿だろうとの事でそれを更に防虫染めがして

あると聞き俺はついその凄さが高いのでテンションが上がり購入。

「このチェーンメイル、これも買った!」「まいど、さっきのは買わないんですか、

買う度胸もないとか恥かしいですね」と何故か付いた女性店員に言われ逆切れで、

「オウ買ってやるわ」と言って購入に行ったが。

「色はブルーで」と言ったら、「売り切れました、ちなみに真紅や深緑もですし、

艶消しも売れちゃって、普通の光沢の黒もですね、すべて売れました」

気が付けば何故か革製のさっきの繋ぎの改良型の服も買わされそうだった、

売り切れてたのを見て引いた事で俺がやっと気がついた事で慌てて正常な判断が

できるように成った、そして少し修正したちなみに上級レベルの牛系の魔獣製の皮を2重に、

女性ドワーフが手縫いで縫った黒い革ジャケットをさっきのグローブとブーツに合わせ

グレーの魔綿糸のベストとチェーンメイルと魔綿糸の作業服上下で下着類も防虫染めのを、

それで決めた、更に黒い鋼製の胸当てとかを買った俺は、

見た目はマッ○マックスの主人公に似た服装になったのが少し恥ずかしい、

で奥ではうちの生徒で名前は知らないが赤い革鎧の繋ぎを買ったらしき人物が、

サブ装備のベルトやバックなどをそれも気が付けば赤一色でせいぜい1~2色色が入った物を

買ってた。


(凄ええなココ買ううちの生徒が居るとか奴は普通にすごい)飯時になって

支払いで気が付けば手に入れた王国騎士団からGETした財布袋から有ったはずの金貨が

のこり少なに消えてた横には何故か黒と下がブルーの戦闘服や下着群が揃い、

靴下やシャツ寒さ対策のネックウォーマーは灰色だった、

せめてベルトや武器は色変えようと思った一応黒い革のジャケットも有るとは言え、

何故コレにしたかなあ?これじゃあ知ってる人なら恥ずかしいなぁ

まあ鎧とか売れたら後で経費扱いで清算するらしいけど、帰って来るかな?と

本気で悩みつつ俺は今日の宿として三河らが装備とかの買い物を終えた後、

トンバさんの部下の人から紹介された宿に向かった、

その宿は基本使われず主に使うのは軍隊とかがメインの宿で、

通常は使われず定期的に掃除をして管理されてる宿で、

宿の店員は全員がこの要塞の管理職員だ、

そのため若干仕事が不慣れだがまあそこは諦めざる負えない何せ、

こっちは60人も居る大集団だしねそんな宿に出張販売してくれてる

手羽先っぽい肉が出る食堂で全員で食事会となった食事をしながら

お金の心配で食べた気がしなかった欲望とは麻薬以上に危険だと誰かが言ってた気がする。


そして翌日、俺は台紙ならぬ台木板にモーゼルのケースの型を墨で描き、

それを入れる皮のケースや更に片手用盾や肘・膝用のクリーブ(中世のすね当て)と

弾薬ベストやナイフケースなど各種に加え手榴弾入れ等を注文票に書き、

それをこの世界の文字で代筆してくれるこっちの文字を覚えた生徒の所に持ってくが、

同じ生徒たちのリストが列を作ってて今は無理と言われたが預かってはくれたので

任せて置いていった俺は仕方がなく武器の販売を仲介してくれると行ってた

要塞長、トンバ・グマルの所に行くしっかり売り買いの話を詰めるためだったが

何か話が全く違う話になってた。


「情勢を見て大体の支払い金額が決まったんだが、今立て込んでてな」と

どの位の額になるかで買い物の量が決まるから気になってたのだが、

穏やかな話し合いどころか大騒ぎになってた理由は相手国のディランダル王国の

国境砦が空かどうか調査に出した斥候と予め出てた第1騎士団というのから正式に

(敵存在せず無血制圧完了)と連絡があって既に国境の壁がある辺境の街ドルムントと

国境壁砦はこっち軍が第1騎士団で戦闘もなくあっさり制圧してしまったらしい、

コレはこっちの国もかなりびっくりしてたらしく現在この要塞ではトンバさんの部下らが

2分して今後どうすべきかで大割れして混乱してるという、

ディランダル王国王都から敵の応援が来る前に追加の騎士団を送り、

街を完全制圧とすべきと言う派ととりあえずディランダル国の王都からの

応援が来るだろうからすぐに第1騎士団を帰還させる派に分かれ騒いでたって事だった。


要はそこで欲が出た軍を駐留連中させる派と警戒するだけに止め帰還する派に

分かれ騒いでたと言う訳らしい俺はその話をのんびりと要塞長執務室で、

普通の文官系?兵士の女性が入れてくれたお茶を貰いながら聞いていたが、

そこに突然「バン」とドアが開かれ平兵士の服装の男が入ってきた。


「緊急です!~ドルムント駐留の第1騎士団撤退!!敵王都の勇者擁する

騎士団1派遣隊が進軍との事こちら遅滞戦闘に移行しつつ撤退との事です」

「みんな聞いたな、連中、虎の子の勇者を出して来た!

さてなぁ逃げて来た召喚者のええと勇者だったか」

「違います、違います、辰己ですタツミ、ただの召喚された平民です、勇者は王国首都に

いる奴なはずですよ」

「ガハハハ、そうだった、そうだった、だが相手は同郷だろう?」

「ええ、名前は高田健斗か南川新と言う名前のはずです、

一まとめで召喚とか言うので連れて来られて勇者候補と一部優秀らしい能力持ちが、

俺らとは別に鍛えられるために連れて行かれましたから」


「そうか俺はてっきりお前が勇者で仲間連れて逃げて来たと思ってたがそうか厄介だな、

なあ厄介ついでに聞くが勇者って奴らはどんな性格だ?」

「性格は悪いですよ、美形なのでモテるので大体向こうは俺らが弱いと思ってる奴らです、

そして貶してきます、なんでも女神が好きな美系ぞろいでして」

「ああ、昔と同じって訳か、じゃあの腕輪が付いてるな」

とトンバさんが嫌な顔をしつつ言う俺は「腕輪…ですか?」と素直に聞き返した。


「ああ精神的に上だと強制的に思わせる【奴隷の首輪】を改造したモノだ、

大抵はそうだが今じゃ指輪だったり直接埋め込まれたりと無理やり付けさせるんだ、

相当な力で従わせる見た目的に魔法の防御ととか幸福力が上がる効力があるとか

適当言ってな後は洗脳スキルで良いように利用するとかな、

ここ最近は戦ってねえから知らねえが俺は鬼人のハーフだから昔の戦いにも

出たから知ってるが、そうか200年前と同じか」

「え?ここ数年も呼んでると聞きましたが?」


「ああそりゃ北のルックルド魔法国との戦いに出してる奴らだろう、

アイツら魔法至上主義の国の住民を魔族とか悪魔の力を使う者とか行って言って怒らせて、

最近は勇者を戦わせてるんだお陰でルックルドの奴らは、魔法使いが悪魔呼ばわりされたと

ブチギレて戦争がもう20年も続いてるここ最近あの国は変すぎる、もう戦争大好き病だな」

「200年前はどうだったんですか?」

「その時連れて来られたのは美国人とかいう奴でな兎に角強かった」

「それって……黒い人ですか、それとも青い目と鼻が長い人ですか?」

「いや、金髪の結構年取った奴らだった元捕虜だとか聞いたがホントかどうか?」

「その、胸から金属の板を下げて居ませんでしたか?兵士の証で、家族が探してる、

物なんですが」

「…ん~~あれか!あるぞ、何か秘密があると思って俺が取った分は隠してあったんだが、

そうか証かそりゃ返さねえとな、後で預けておくから持ってけ」

「ええぜひ返したいです、まあ俺らも今は帰れないですがきっと帰りますよ」

「だなぁ、ハハハまあ、楽しく行けばいいんじゃねえか?無理なら楽しい所で暮らせや」

「まあ、最悪そうします」「おう、そうしろ、そうしろ」

「じゃ俺は武器作りに行くんで、代金とかは本当に後になりそうですね」

「まあ、こっちも大騒ぎだしな、まあ今はいいから行って良いの作って貰え」

「はい」そういって俺はこの事実を一旦報告するべく三河ら議員が

今医院にいると聞き、医院に向かったキースさんらの部下とうちの生徒で

怪我した生徒の奴らを今日は見舞いに出てるらしい、

俺は武器制作の依頼の前に連絡のために三河を探してやって来た、

その医院内は重傷者が今日は多く休むか治療をしてる。


「あ、居た居た、三河議長、皆に話があります、伊織達とそっちの方の人たちも含め

会議をしたいのですが重要な話を聞いて来たもので出来れば一度纏まって話した方が良いと」

「そう、分かった、直ぐとはいかないけど集めるわ」

「頼みます俺は武器屋とか方面にに行ってる集めてきますんで」と俺は医院を出てきたが、

あそこは昨日は清潔で臭くは無かった筈だが今日は違った、

状態の悪い奴が悪化したのだろうか?兎に角急がなければと俺は武器屋と呼ばれる

鍛冶ギルド直営の巨大施設に向かったそこは昨日行った横長の施設内を木の柱で

区切った様な場所で各仕切られたスペースでは武器を専門に扱う店だけを集めた場所で、

ドワーフを始め各鍛冶師達が、打ったり作った武器を売ってる施設だった、

言ってみれば巨大木造ショッピングモールという感じだろうか、凄く幻想的だが、

日本だと隣に金属精製所が有る木造施設だけに火災関連の建築基準とかで

作れないだろうなと思いつつ歩く入った瞬間から呼び込みの声がするし、

何故か露出度の高い服装の若い女性が武器を勧めたり紹介して売ってる、

聞けば客寄せ専門の従業員らしい主でも多少そういった感じの女性武器商人も居るとか言ってた、で奥にゆっくり探しながら途中途中で買って無かった腰ガードと言われる

用は金属製の重量武器持ちが装備する時の軽減のベルトを売ってるが、

それ以外は全部武器だ大量に武器を持ったり大物を持つ時に付けるといいと進められた、

逸品で物は良かった金属と素材不明のワイヤーで出来てる

男性用の腰痛軽減ベルト(コルセットじゃねえ?とも思ったが)的な物らしいのを、

取り敢えず頭の中でキープしつつ進むとたまにデザインがカッコ良いが

全く使えないコの字型のナイフやギザギザ等特徴的な刃先が付いた剣等が

売ってるがそれは入口付近から入って少し経つ所で何故か売れると知った

販売してる側が仕入れてる物らしい見た目はまるっきり中二病系の見た目だけの

ナイフや剣が売ってる黒い刀身に青い刃とかカッコ良いけど、

カーブを描くS字に両刃がなってて8の字型デザインだったりと悪くはないが、

飾り?と思いたくなる様な薄さの細剣で耐久性が無さそうだし冷かして、

太くて短く持てない変わったデザインの製の大剣とか(多分飾りだろう)

切れる部分が先端だけの変な剣や使ってる材料が酷かったりと、

まあ良く作るなあって物も売ってると俺が2階の中頃に来た時だった。


肉厚でしっかりした鋼っぽい色とデザインが武骨で良さげだなと見てみたら、

びっくりした、

何と色が付けてあった着色だったワザワザ黒い色を塗って削ぎ落した感じだった。


「お客さんいい目してるね~それ良い商品ですよ、良く持って見て良いですよさあ、さあ」

「ああ悪い、俺、ドワーフのオグ爺に売ってもらう約束だからさでもこれ良い色だね、

きっと売れるよ」「お、オグード様のお知り合いで、ハハハ」

と言って店主は何処かに行ってしまった、

並べてる武器を置いて行ったままだが隣の店主が見ててやるからいいと言ってた、

と詐欺をしてる武器屋を抜けて進むと急に下に降りる階段が出てくる、

その階段は逆に地下に続く階段だったそこを降りると地下独特の声と音が鳴り響いてる、

地下はドワーフの証だとかで、ここからがドワーフの打った武器武具が見れる場所だそうで、

ここの構造がイマイチ理解できない。


何せ2階に上がってから地下まで直行とか逆の所では地下から4階行きとかの

階段があったりかなり不思議だ、下りて行くだけでもドワーフに殺されるか

信頼されてるか分かるらしい見ていくと無骨だがいい品ばかりで使って見たいとか

触って見たいとか思う物が多いだが日本刀のような対人剣は無かった、

恐らく伝わって無いのだろう、あるいは甲冑に勝てなかったかのどちらかだ。

「おう、いたいた、伊織探したぞってまあここに居るのは聞いてたから知ってたけどさ、

議長やこっちの人とまとめて話さないといけない話が出来てね今みんなを集めてる所だ」

「そうか、じゃそろそろ下していいですかね」

「ダメじゃ話なんて大した事無かろう、さあそのまま持っておれ」「何してるんだ?」

「辰巳、この爺さんは何故か知らんですが俺にこの剣をこの体制で持ってろと言い続けて、

もう2時間は持ってるのですな」と言いつつプルプルしてるので、

「なぜ持たせてるんですか?」と剣を打ったドワーフに聞く。


「そりゃこの剣がこの体制で居ろと言ってるからさ」

「それって、剣のしなりとか態勢を取る事で握りがいい具合に握りやすくなるよう

にしてるという事ですか?いわゆる慣らしですかね?」

「おお、分かるか」とドワーフはご機嫌だ、

「という事は一度始めたら終わるまでダメって事ですか?」

「あーそじゃ」と爺さんはすっとぼけた顔で、もってろ離すなと言い続けてるだけだった。


「じゃあここで聞け、実はディランダル王国の国境がホントに空だったらしくて、

トンバのおっさんが送った第1騎士団てのが制圧したがディランダル王国が怒って

王都から勇者が来るって話でな、今第1騎士団が遅滞戦闘をしつつこちらに撤退中だそうだ、

勇者は奴隷の腕輪ってのを付けられてるかも知れ無いとさ」

「そうじゃ、前の時もそうじゃったし、その前もそうだったと聞いてる、

ワシ等ドワーフは5~600年は普通に生きとるから見てるんじゃ、

生まれた時からハンマー持たせて人間でいう10に当る100歳で試しという試験をしてな、

どんな鍛冶師にするか決めるんじゃ、例えば剣打ちか鎧打ちか~とかな適性ってのは

何処にでも有るもんだ、こいつ(伊織)は細長い剣が合っててな、

お前さんは太いが短いのが合ってるな、いわゆるショートソード系だな、

大分近づいて戦うスタイルみたいだな」

「まあ遠過ぎず近すぎずって所でしょうか」

「だな、そういうタイプだろうしかし肉が付いとらんなもっと食って鍛えろ、

一番いい時に合わせて打って貰うと良い形は決めたか?」

「はい、昨日の夜ですが、こんな形です、」と羊皮紙を渡すと。

「ふむショートソードって所だが全体的に少し曲がっとるし肉厚だな」

「ええ、俺たちの居た世界の別の国の武器のデザインを参考に考えました」

「まあいいじゃろ、参考程度で結構変えるぞ、これじゃバランスが悪いからな、

まあ方向は分かった、オグさんに話しておいてやる呼んだら来い、

その時に打って置いてくれるだろう小物はあっちの頭がギザギザの奴に打ってもらえ、

小物を打たせたら、一番だからな」というので俺は頭を下げて礼をすると、

紹介されたドワーフの元に行く」ドワーフは一度決めたら1直線らしいから

紹介されて放って置くと拗ねて打ってくれなくなることが有るらしい、

心が職人なのか子供なのか分からない種族の人達だ、因みにここに付く前

全員に三河がウイスキーの製造方法は話さないように言ってある、

もし言ったら剣や防具を後回しにして作ってくれなくなるのを恐れたからだ、

だが何か隠してると気随てるらしく様子を見てるという感じだ、

お互いの心理戦をこんなくだらない事で使ってる感じだが、剣とか防具はこの世界じゃ

生命線に直結するだけに困ってる状態だった、


その後、

俺達と三河ら議員や委員に抜擢された生徒らが集まって、現状を俺がトンバさんから聞いた話

も含め説明すると全員が沈黙してしまったが、

仕方がないだろう言わなきゃいけない重要な話だし。



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