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メイド

ハッ!?ここどこ!?


これが彼が最初に思った感想であった。


ハッ!何この風景!


これが、次に思ったことだった。


彼の目の前には、大きな森が広がっていた。


彼は現在、崖の上にいて、崖の下には広大で、どこまでも続いていきそうな森が広がっていた。


(ふ~。寝よう。)


彼は、これを夢だと思って、崖の上ということで、怖かったので、早くこの夢が覚めるように、寝た。


そして、数時間後…


「おきてください。何をやっているのですか?」


そんな声が、薄い意識の中聞こえてきた。


(いったいいつまで俺は夢を見ているんだか…俺の家には、俺以外いないって言うのに…)


彼は1人暮らしをしてから長かったので、家に人がいることなど、ありえなかったのだ。


(待てよ?不法侵入か!?)


意識がしっかりしていない彼は、そんな事を考えてしまった。


そして、家に入られた恐怖で何も考えないで、起き上がって声を出してしまった。


「な、何者だ!」


そして、例の物体はこちらの存在に気付いたのか、足音がだんだんとこちらに向かってきていることが分かった。


「な、なに!」


ある意味、話しかけたのだから、近寄ってくるのは当たり前なんだが、プチパニック状態の彼には、謎の存在に、自分から話しかけたのに、相手が近づいてくるだけで、警戒をしてしまっていた。


「お目覚めになられましたか?わが魔王様。」


そして、出てきたのは普通にメイド服を着た人間だった。


「メイド服?なんでこんな場所で…」


今は夢の中、本気でそう信じている彼には、自分の願望が夢にまで反映されているのかと驚きながらも、周りの雰囲気とまったく合わないメイド服を見ていた。


「あと、我が魔王?」


基本的に、彼が魔王と呼ばれるのは、例のゲームのみだ。


ほかのゲームでは別に魔王という職には就いていないし、それに魔王に簡単になれるゲームがそこまでないのだ。


「我が魔王様、いつもお疲れ様です。

しかしながら、城のほうに帰れば最高級のベッドがありますので、そちらで寝たほうがよろしいかと…

こんな場所で寝ていては、体を痛めてしまいますよ?」


なぜか自分に親切にしてくれるメイド服の女性に、彼はある程度の仮説を立てながらも、その考えがあっていることを信じて、ついていくことにした。


それに、もしもこれがリアルだった場合、ついていかなくては、ここでいつまでたっても野宿をしなくてはいけなくなってしまうからだ。


そして、彼らは城に向かった。


と言っても


「あれ?いつも通り転移しないのですか?」


と言われてしまって、転移軟化したことないので、そこで一瞬慌ててしまったが、それでもある仮説が出ているので、それに従った結果、簡単に転移することができた。


(ま、まさか本当に…)


そして、城に戻ってからは、メイドにお願いをして、この世界と自分についてを教えてもらうことにしたのだった。


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