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薄幸少女の終活  作者: 夕暮れ
病院編
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お姉ちゃん大好きだよ!!

今までの作品を読んでくださった皆様方ありがとうございます。アドバイス、ご要望等ありましたら感想等お願いします。

 ん...........ふあぁぁ。目がしょぼしょぼする〜。


 目をゴシゴシと擦ろうと右手を動かそうとするけど動かせない。


 え!?なんで動かないの!?もしかして.........あの時見たものとして同じ?


 それだけは嫌だ!!でもなんでこんなにあったかいんだろう?


 目を頑張って開けてみる。そしたらぼやけるけど、視界に広がったのは黒い空間だった。


 ん?なんで黒いんだろう?...........あれ?今なんかギュってされた気がする。


 ギュってされたから、私の顔に何か柔らかいものが強く押し付けられる。


 うん。少なくともあの時見たものじゃないね?だったらなんだろう?


 そしたら「ーーーーー。」って聞こえた。


 あれ!?もしかして今、私お姉ちゃんに抱きしめられてる?


 暗いのはお姉ちゃんに抱きしめられているから。手が動かないのも多分ギュってされてるから。顔に触れている柔らかいものは多分胸のところに私の顔が来るように抱きしめているから?


 お姉ちゃんに抱きしめられてる。そう感じただけで、嬉しくなってくる。安心もする。


 お姉ちゃんだ!!大好きなお姉ちゃんだ!!!


 なんとかして抱きしめ返したくて、少しモゾモゾと動いてみる。


 少しギュっとする力が弱くなったところで、そーっと手をお姉ちゃんの腕から抜いて、抱きしめ返す。


 今まではほとんど私が抱きしめられていただけだから、今日ぐらいは抱きしめてる。


 なんだろうこの温かい気持ち。こう、胸いっぱいに広がって、それが全身に広がっていく心地いい温かさだ。


 初めて体験するようなことにちょっと戸惑うけど、でも今私は幸せだ。


 ただお姉ちゃんを抱きしめてるだけなのに、不思議と幸せになれる。


 あぁ、家族っていいな。愛されてるっていいな。


 お姉ちゃんの胸に顔を埋めながら私はこう思う。


 もうちょっとこのままでいたいけど、お姉ちゃんを起こしそうだから、もうやめとこうかな?


 だってせっかくお姉ちゃんが気持ちよさそうに寝てるのに起こしたらダメでしょ?



 で、でもあとちょっとならいいよね?もうちょっとだけ.........。


 お姉ちゃんにもう一回ギュっと抱きついてみる。


 やっぱりこの瞬間が好きだなぁ。私がちゃんとここにいるってことが分かる。


 ん?なんかギュってする力が強くなった?


 恐る恐る顔を上げてみるとそこには、優しい笑顔を浮かべたお姉ちゃんがいた。


 サーって顔から血が引いていくの分かる。


 やっちゃた.........。お姉ちゃんを起こしちゃった.....。


 さっきまでは幸せでいっぱいだった心も、今は罪悪感でいっぱいになった。


 私ってほんと自分勝手だね.........。お姉ちゃんが寝てたのに邪魔しちゃうなんて..............。


 涙が出そうで仕方なかったけどなんとか堪える。


 そしたらお姉ちゃんが私にスマホを渡してきた。そこには『もう、な〜に可愛いことしてるのシキ?お姉ちゃんにそんなに甘えたかったの?』って書いてあった。


 え!?お姉ちゃん怒ってないの!?さっき見た笑顔は作り笑顔じゃなくて、本物なの?


 スマホを操作して私は『.........うん。起きた時お姉ちゃんに抱きしめられてるって分かったら、すっごく嬉しかったの!!』って書いてお姉ちゃんに渡す。そしたらお姉ちゃんは『言ってくれたらいつでも抱きしめてあげるのに』って書いてくれた。


 そりゃ私だってお姉ちゃんに抱きしめて欲しいけど、迷惑かもしれないし、私はお姉ちゃんに返せるものがないからね..........。


 いろいろ考えてたらお姉ちゃんは『シキ?私はシキにお願いされることは迷惑だって思ってないよ?逆にお姉ちゃんは嬉しいよ?シキは私に頼ってくれてるって分かるからね?』って私の考えてることを読んだかのように、言ってくれる。


 いいの?本当にいいの?そんなこと言われたら本当に甘えちゃうよ?


 私はお姉ちゃんにギュっと抱きつく。


 あったかい。こんなにも私を温かい気持ちにしてくれるのは多分、お姉ちゃんと妹ちゃんだけ。


 お姉ちゃんは抱きついた私を優しい笑顔と眼差しで見つめてくれる。それに私をギュっと抱きしめ返してくれる。


 幸せだなぁ。この瞬間がずっと続けばいいのに。


 そう思ってたらお姉ちゃんが少しだけ身体を離す。


 どうしたのって首を傾げてみる。


 するとゆっくりとした動作で私の前髪を上げ、キスを落とす。


 え!?お姉ちゃん何したの!?もしかして..............キスしたの........?


 恥ずかしくてポンって顔が茹で上がったように真っ赤になったのが分かる。


 お姉ちゃんにキスされた動揺であうあうしてしまう。


 そんな私を見てお姉ちゃんはクスリと笑ってまた抱きしめてくれる。


 妹ちゃんがこの病室に来るまで、私は抱きしめられていたけど、恥ずかしさは取れなかった。


 お姉ちゃんいきなりそういうことしないで!!私困っちゃうよ!!...........だってこれ以上お姉ちゃんを好きになったら私、お姉ちゃんから離れたくないよ。


 だからこういうこと禁止!!......あっ!!でもたまにならいいよ?



ちょっと?甘めな2人のやり取りを書いてみました。シキにとっては初めて甘えられる存在がイロハ。イロハにとってシキは大切な妹。お互いがお互いを思いあうから仲が良い姉妹なんでしょうね?

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