トラウマが.........
今回は結構長めになってしまいました。ごめんなさい。
梅雨も終わって本格的に夏が始まる今日此の頃です。
暑くてしんどいけど我慢しないとね。
スカートだからまだいいかなって感じだけど、日焼け対策でブラウスは長袖だし、日傘も日焼け止めも必須で荷物が増えちゃう........。
そういえば、もうそろそろしたら期末試験が始まっちゃうね。
私は日頃から復習は欠かさずやってるから慌てて勉強する必要がないから、いつも通り勉強してテストで良い点取らなきゃね。
もう試験範囲は予想してあるから、そこの復習をしてるから最低でも平均以上は取れるはず!!........数学は分からないけどね。
今日も授業を真面目に受けてたから内容も理解できたよ!!.............数学は何も言わないお約束だよ♪
さて!今日はもう帰るだけ!!
今日の晩御飯の食材を買わないとだからスーパーに行かなきゃ!!
『ひーちゃん、みーちゃん。今日は私寄る所があるから先に帰るね!』
「はーい!気をつけてね!!」
「また明日です。シキちゃん、シィアちゃん」
『うん!!』
校門前で手を振って別れる。そういえば私って明日学校休むんだよね。あちゃー嘘言っちゃった........。あとで謝っとこっと。
最近は暑いから余計に体力使っちゃって、熱出しちゃうかもだからね。用心に越したことはないから。
............本当は1日も休みたくないけど、熱出して1週間くらい学校に行けなくなったら、そっちの方が嫌だから我慢してる。
そういえばさっきからシィーちゃんがおとなしいって?そうだよ!!シィーちゃんは今日の体育ではしゃぎすぎて疲れて、ちょっとテンションが低いだけだから大丈夫!!
流石の元気一杯のシィーちゃんでもこの暑さには勝てないよね........。
........うぇぇ、なんかジロジロ見られてるよぉ。
やっぱりこんな視線は慣れないし怖いよぉ。
出来るだけ人目が多い所を歩こうかな?そしたら相手は何もしてこないでしょ?
この際だから、今ジトーってした視線を送ってくる人と関わらないようにしたいから、人が多い所を歩いて、視線をもらうことは我慢する!!!............できないかもだけど.......。
念よ伝われ!!って感じでシィーちゃんの目をジーって見つめる。
なぜかシィーちゃんは私の目を見ると、私の言いたいことが大体分かるっていう超能力を持ってるの!!だから分かってくれるはず!
5秒くらい見つめてたら、コクンって頷いてくれた。
「出来るだけ人が多い所を歩こうね、お姉ちゃん」
おっ!気づいてくれたらしい。さすが私のシィーちゃん。付いてきてる人達に聞こえないように、顔を寄せて言ってくれる。
でもどうやって私の思ってることを当てられるんだろうね?
これも愛の力なのかな?
そんなこんなでもうスーパーに着いちゃった。
ここは冷房が効いてるから涼しいな♪
パッパッパッと必要なものを食材と甘いお菓子を買っていく。
今は2人しかいないし、私はシィーちゃんに重たい荷物を持つことを禁止されてるから、必要最低限しか買わない。............お菓子はちょっと多めだけどね♪
今日買った量は袋2枚分になったからそれなりに重い........。流石にシィーちゃんに2つ持ってもらうわけにはいかないから私も1つ持つ。
不満そうな顔をシィーちゃんにされるけど無視無視。だって私だってお姉ちゃんなんだから、シィーちゃんのお世話になってばっかりはいけないからね!!
重い荷物を持って外に出る。さっきまで涼しい所にいたから余計に暑く感じる............。
早く家に帰ってアイス食べたいな。
..............むぅ。さっきと同じ視線を感じる。もしかしなくても跡をつけられてる?
でも誰?そんなことする人私知らないよ?
家までついてこられたら嫌だしどうしよう。まける程私は早く走れるわけじゃないし、隠れたら見つかった時はすごく危ない気がするから何もできない........。
どうすればいいか分からないから、とりあえずシィーちゃんにどうするって聞こうとしたら運の悪いことに私達は話しかけられてしまった。
「ねぇその荷物重そうだね。持ってあげようか?」
「そうそう家までついて行ってあげるから任してよ」
んー、いかにも軽そうな感じって言えばいいのかな?制服も着崩してるし、なんか普通の人じゃなさそう。
「遠慮します。私達だけで大丈夫ですから」
「そんなこと言わずにさ」
「俺達さ結構力あるから大丈夫だって」
「しつこいです。もう一度言います、私達だけで充分なので帰ってくれませんか?」
シィーちゃんの言う通りしつこいです。しつこい男の子は嫌われるよ?私はそもそも男の子のことが怖いから余計に、だけどね。
「ふーん。さっきから俺達が下手に出てるからって調子乗りすぎじゃね?」
「俺達が優しいうちに良い返事をすればよかったのにな」
「ちょっと!!放してよ!!」
1人がいきなりシィーちゃんの腕を掴む。残った1人が私の腕も掴む。
いや...............怖い.........またあんな目にあうの?さっきまではシィーちゃんが守ってくれてたから怖くなかったけど、今はすごく怖い。
「お?こっちの白髪の娘。さっきまでよく見てなかったから分からんかたっけど、結構可愛いな」
「黒髪の方より可愛いな。まっ!どっちも持って帰るけどな!」
ガハハって不気味な笑い方をする。
強引に引き寄せられる。痛いくて怖くて身体が震えて涙が出る。
「ん?全然抵抗がないってことはお前もその気なんだな!」
「!?ちょっと放してよ!!お姉ちゃん大丈夫!?」
シィーちゃんが必死に手を振りほどこうとするけど全然ダメ..........。私は怖くて身体がすくんで動かない。
「さっさと連れて行くか。ほら歩けよ!」
腕を引っ張られて連れて行かれる。
シィーちゃんの方を見れば同じように連れて行かれている。
ダメ。それだけは絶対にダメ。シィーちゃんは私が守る。
この身体はあの事件でとっくに穢れてるから、ここであの時以上のことをされても多分大丈夫。
私の心が保つかは分からない。でもシィーちゃんを守れるならそれでいい。私は私の身体でシィーちゃんを守らないといけないから。
もう恐怖なんてどこにもない。ただシィーちゃんを守らなきゃって思いだけが私の心にある。
だから掴まれている腕を思いっきり振って腕を引き剥がす。
相手は油断してたのかな?私の方はすんなり外れたからすぐにシィーちゃんの腕を引っ張っている人の元に走って駆け寄るとドンッ!!って思いっきり押す。
男の人はバランスを崩してシィーちゃんの手を放す。
よし!!これならシィーちゃんだけは逃げれる。
私は多分シィーちゃんを逃したから大変な目にあうんだろうな。でもシィーちゃんを守れるならそれでいいの。
だってたった1人の大切で可愛くて、大好きな妹なんだから。
そんな妹はお姉ちゃんが助けないといけないでしょ?
「に............げて.........はや........く。おねえ.......ちゃ........んが......なん.............とかす.......るから」
「いや!!お姉ちゃんを置いて行くのは嫌だよ!!!」
もう、そんなわがまま言わないの。ここはお姉ちゃんがなんとかしてあげるから早く逃げて?
「いい.........から.......おねえ..........ちゃん.......も.........あとか.........らい.......くか......ら.........さき......いって......て」
「いや!!もうお姉ちゃんが傷ついた姿は見たくないんだもん!!」
ギュって私に抱きついてくるシィーちゃん。
こんなことしてたら逃げられなくなるよ?それに私こそシィーちゃんが傷物にされる姿は見たくないの。
だからね。
「わた.......しなら............何.......しても.............いいか........ら..........いもう.......と......だけ..........は.........たす.....けて」
「ふーん、なんでもねえ」
「何日でも、どんなことでもいいんだな?」
「う......ん」
「お姉ちゃんダメ!!そんなこと言っちゃったダメだよ!!!」
これでいいのシィーちゃん。私はもう失うものなんてないからいいの。反対にシィーちゃんは無くしちゃいけないものが沢山あるんだから、こう言うことはお姉ちゃんに任せなさい。
「よし、じゃあ行くか」
「そうだな。キヒヒッ、これからが楽しみだな」
「待って!お願い待って!!」
怖い。怖いけど私がシィーちゃんを守らないといけない。
だからトラウマなんてものには負けない。
この人達にも負けない。あの時以上のことをされて心を壊されてもシィーちゃんを守れたなら私の勝ちだ。
私が逃げられないように、男の人達は私を挟むように腕を掴んで歩かせる。
うん。これでいいの。シィーちゃんごめんね。こんな姿見せちゃって。
みーちゃん、ひーちゃん。シィーちゃんのことよろしくね。多分私は精神的に生きては帰れないからね。
実は泣き虫なシィーちゃんのことよろしくね。
「お姉ちゃん!!行かないで!お願い行かないで!!私も一緒に行くから!!お姉ちゃんについて行くから!!」
それはダメだよ。その役目は私なんだから。
何もかもを諦めて死ぬことを覚悟したその時私はこの世界で一番安心する声を聞いた。
「ねぇ、あんた達?私の可愛い妹をどこに連れて行く気?返答次第じゃ痛い目見ることになるよ」
ゴツっと鈍い音が響く。
いつものような落ち着いて優しい声じゃなくて、底冷えするような低くて威圧のこもった声がする。
でも、それでも私にとってはその声は安心できる。
だってお姉ちゃんが目の前に来てくれて、私を助け出してくれて抱きしめてくれたんだから。




