幕間 生きるとは?(side魅音)
遅くなってすみません。今回は約2話分の長さです。誤字脱字が多いかもしれませんがそこは雰囲気で察していただけるとありがたいです。
ある休日私はシキの家に来ていた。今日はひばりがシィアを連れ出してくれたおかげで、私はシキと二人きりになれた。
「ねえシキ?身体の調子大丈夫?この前学校休んじゃったから心配で..........」
『今日は大丈夫!!私体力ないし、まだあまり外に出たことないから、週に1回くらい休まないと熱出しちゃうから.........。心配かけてごめんね』
シュンって身体を小さくしながらシキが答える。もう可愛い。可愛すぎる。思わず頭を撫でたくなるけど我慢我慢我慢.......。
そういえばシキって勉強とか大丈夫なのかな?週に1回休むっていっても、授業でシキが置いていかれるのは確実なのにそんなに休んでも大丈夫?
「勉強の方は大丈夫なの?週に1回休むだけでも大変だと思うよ」
『大丈夫!!私1年くらい入院してたから、その間に高校1年生の範囲の予習はできてるよ!!だからある程度は大丈夫!』
「良かった〜。もしついていけなかったらどうしようかなって思ったよ」
『えへへ、勉強は問題なし!!ただやっぱり分からないところはあるからその、えっとね..............私に休んだ時のノート見せてくれないかな?』
「あれ?シィアに借りればすぐなんじゃないの?」
『そうなんだけどね、シィーちゃんは頑張り屋さんだからいつもその日の復習してるの。だから迷惑かけちゃうから、私が休んだ次の日の朝でいいから、見せてほしなぁ〜?って思ったの』
さすがシィア。中学の時から頭が良かったのは知ってたけど、やっぱり毎日勉強してたんだ。
多分、シキの妹として恥ずかしくないようにするために頑張ってるのかな?
だったら私も協力する。私のノートを貸すだけでいいなら何冊でも貸してあげる。
「うんいいよ。じゃあ次から朝になったら渡すね。字が汚いかもしれないけど許してね」
『本当に!?ありがとう!!字が汚くても大丈夫!!読み慣れてるから!』
読み慣れてるってどういうことなんだろう?この前見たシキのスケッチブックに書かれてた文字は綺麗で読みやすかったけど..........。
「ねねシキ!その予習したノート見せてくれない?どんな風に勉強したか気になる!」
『いいけど..........適当に書いちゃったものもあるから読みにくいよ?私が読めればいいやって思ってちゃんと直してなかったりするけど大丈夫?』
「全然大丈夫!!」
『ちょっと待っててね』
高校1年の範囲を全部予習したってすごすぎる!これってもしかしたら私はシキに勉強を教えてもらった方が良いかもしれない。
『どうぞ!』
シキから渡されたのはよくある普通のノート。流石にシキは全部持てないから、ほとんどがシキの勉強机に置いてあるけど、もしかしてこれ全部?
塔のように積み重ねられたノートを見てちょっと頰が引きつっちゃった。
だってこんなにたくさん出るって思わなかっただもん!
中をパラパラとめくるとそこには綺麗な字で良く内容がまとめられた参考書に近いものだった。
私が作るノートはこんなに綺麗じゃない.........。字もシキより汚いし、こんなに綺麗にまとめることなんてできない。
特に英語と数学に関してはパッと見るだけで分かっちゃうくらい丁寧に分かりやすくまとめられてる。
正直私がノート貸す必要ある?こんなに完璧に予習してたら大丈夫な気がするけど..........。
生物のノートをパラパラとめくっていたら、ノートの終わりの方にひたすら文字が書かれたページがあった。
[これを読んでる誰か分からない人へ。これを読んでいるということは未来の私の友達か家族の人ですね。ここに遺書とは違うことを書いておきます。]
あきらかにこの部分だけは後から書き足されたっぽい。だってここから下の文章と比べたら誰かに見せたいって思いが文章から伝わるから。
[死にたい。死にたいけど生きたい。生きたいけど死にたい。私はどうしたら良いのでしょうか?矛盾した思いを持つなんて辛い。本当は今にも死にたいです。でも私が死ぬことによってイロハ姉さんとシィア、海外にいるお父さんとお母さんを悲しませてしまう。でもそれ以外に私の死を悲しんでくれる人はいない。だって私はいつも独り。どんな時でも。唯一家にいる時だけが私は生きてるって思う瞬間だから。あれ?もしかして私ってもう死んでる?肉体的にじゃなくて精神的に。だったら死んでも良い?だってもう死んでるのなら、誰も悲しまないはず..............。]
[待って!!違う!!!これは私じゃない!!!私の考えじゃない!!こんなの間違ってる!!!私は死んで満足かもしれない。でも!残された人達はどうなの!?大好きな家族に迷惑しかかけない!だったら私は生きるべき!!例え今が辛くても耐えれば良いだけ。今までだってそうだった!私が我慢すれば全部解決してきた!私の身体を生贄にする事で全部解決するならそれでいい。だって私には家族の笑顔があればいいから。大好きな家族の笑顔を見るだけで生きてて良かったって思えるから。だから死ぬわけにはいかない!!]
何これ?読めば読むほど意味が分からない。ただ分かるのは昔のシキが酷く悩んだくらいしか知らない。
[もう疲れた。私の存在価値ってなんだろう?アルビノで先天性の心臓病持ちで、虚弱体質で、体力がなくて、みんなから嫌われてる私って本当にいる価値あるの?いつもみんな私に話しかける時はよそよそしい態度をとる。それなのに私をいじめる時だけは高圧的。それも私を見下してるし........。私が何をしたの?ただ平穏な学校生活を送りたくて、友達を作っておしゃべりしたり、遊んだりしたかっただけなのに.........。やっぱり私の見た目?白髪で赤目だから?でもこれは私のお母さんが私にくれた贈り物。私が数少ない誇れるものの一つ。それが私の容姿。お父さんとお母さんのおかげで私は生まれることができたんだから、私は自分の容姿を誇りに思う。だってこれは私はお父さんとお母さんの娘だって証拠になるから。確かなつながりを得ることができるから。私を必要としてくれるから。私を愛してくれるから。私を叱ってくれるから。私を泣かしてくれるから。私を慰めてくれるから。だから私はここにいてもいいんだって、生きててもいいんだって思えるから。だから私はこの容姿を誇りに思う]
[死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい]
[生きてても仕方ないって最近思い始めた。私がいるせいでついにはシィアにまで矛が向きそう。だからもうそろそろいい時期かもしれない。あんなこともあったから多分私は心理的ショックで自殺。っていう処理をされる。もちろん心理的ショックも原因の一つ。でも違う。ここには本当のことを書いとく。私が死ぬ本当の理由。それはシィアを守るため。シィアがいじめられるのは私のせい。だったら私がいなくなれば解決するはず。私が原因なんだから、原因がいなくなればみんなシィアに対して興味をなくして、いつもどおりの学校生活を送れるはず。だって私が大切にしてるのは家族だってみんな知ってる。だから私の目の前で私の家族を害すれば私が絶望するって知ってるから。だから絶望する側の私が物理的にいなくなることで、シィアは解放される。いつもの生活に戻れる。だったら私が死ぬのが1番手っ取り早くて最適解。だからこれでいい。思い残すことはないから、準備が出来しだい私は死ぬ。家族を悲しませるかもしれない。でも私が物理的に傷つきいなくなることで家族を守れるなら満足。だってこっちの方が被害は少ないから。死ぬことは決定したけど、どうやって死のうかな?確実性のある自殺の仕方ってあるのかな?まぁいいか。自分で自分に手を下すんだから失敗はしないでしょう。明日が楽しみですね]
[これも今日で終わりですね。誰が読んでるかは知りませんが、私の独白に付き合っていただきありがとうございます。もうそろそろしたら私は死ぬ。今はその準備中。昨日買ったナイフを念入りに拭いておく。私の決断が鈍らないようにギリギリの状況を作っておく。もうそろそろでお別れ。バイバイ。名前も知らない人]
狂ってる。何もかもが狂ってる。
震える指を隠すことができない。今にも崩れ落ちそうになってるけどなんとか耐えてる。でもそれぐらい強烈な内容だった。
正直ここまでのにものじゃないと思ってた。でも現実は違った。
私に現実を教えてくれた。
もう1回読み直そうとしたら、下の方にものすごく小さな字があることに気づいた。
なんとか読めるレベルの小ささだけど、頑張った。そこにはこう書いてあった。
[生きたい。生きてみんなの笑顔が見たい。友達作りたい。おしゃべりしたい。思う存分走りたい、食べたい、寝たい。そんなことできないって知ってる。でも夢見るだけならいいじゃない。だって夢は夢で終わるんだから]
その時は興味だけで読んじゃったけど、後から思えばあれは読んじゃいけないやつだった。
だってそこにはシキの闇がびっしりと書いてあったから。
でも私はこのおかげでシキのことを知ることができた。
だから私は決意する。出来るだけシキのそばにいること。シキが甘えるとすると受け入れること。おしゃべりしたそうにしてたら付き合ってあげること。痛そうにしてたら心配してあげること。死にたいって言い出したら生きてって言うこと。
これでも少ないかもしれない。
でも私には私が出来ることを精一杯する。それが友達っていうのでしょ。
まずはこのノートの処分だね。これは絶対にシキに見られちゃダメだから。同じノートを買って、この部分だけ取って、新しいノートに書き写す。もちろんシキの独白は写さない。これは私の手元に置いとく。それでいいはず。
ごめんねシキ勝手なことしちゃって。でも私はあなたの幸せを願う人。あなたに嫌われるかもしれない。でも私はあなたが幸せになれのならそれで良い。
本当はあなたの隣に私がいることが1番の望み。でも高望みはしない。友達は私以外にもいるんだから。私がいなくても大丈夫なはず。
もしあなたが許してくれるなら私はあなたの隣に居続ける。私があなたに嫌われない限りずっとね。




