誰?
「おはよう!!魅音!ひばり!」
「おはよう!シィア!シキさん!」
「おはようございますシィアちゃん、シキちゃん」
『おはよう♪みーちゃん!ひーちゃん!』
「あれ?私がみーちゃんでひばりがひーちゃん?」
『うんそうだよ!!............もしかして嫌だった?』
「ううん全然!!むしろそう呼んで!!」
「うんそうだね。私もシキちゃんにそう呼んでくれるの嬉しいよ!」
よかったぁ〜。いきなり呼んだからどうかなって思ったんだよね。
あたしがそう呼んでもいいのかなって、馴れ馴れしくないかなって思ったけど良かった。
「あっ!?もしかしてシキさん、私達のこと疑ったなー?」
「ええその通りですね。私達はもう友達なんだからそんなこと考えなくてもいいんですよ」
本当に?あたしだけが2人のことを友達って思ってたんじゃないの?だって口先だけかもしれないじゃない。
人間って口ではいろんなこと言えるけど、心で本当は何を思ってるか分からないからね。
だから人間って信じられない。家族はまだ、そうまだ信じれるかもだけど、他人なんて信じれるものじゃない。ましてや異性なんてそう。あんなもの信じる方がおかしい。
男と付き合ってる女子って何考えてるんだろうね?穢されて依存されて壊されて捨てられるっていうのになんで?
『うんそうだね。ありがと♪』
誰がそうやって思うと思う?いや[シキ]なら思うよね。あの子は疑うってことを知らないから。
自分を低く見て、自分は相手にふさわしくないからって理由でいつも言うだけで、本当にあの子は人を疑わない。
だからその分あたしが人を疑う。コイツはダメで、コイツはまだ良い。コイツは近寄らせたくないって品定めしないといけない。でないとコイツは生きていけない。
またいつかあの時と同じ目に合う可能性が高いからな。こうやってあの子の思考に干渉しないとダメ。
と言っても今のこの身体の主導権はあたしのもの。あたしの思い通りに動いてくれる。
まっ!でもこの身体はあの子のものだから不利になることは出来ないから我慢我慢っと。
正直我慢できないことたくさんあるけど、この子が作っていきたいものを変えちゃいけないからね。
そのためのあたしだから。あたしがあの子の足りないものを補ってるからこうやっていられる。
少しくらい感謝してほしいよね。あたしのお陰であなたは生きてられるって自覚ほしいよね。
でも本当に自覚したらあなたはどうなるんだろうね?
また壊れるの?新しい人格作るの?それともあたしを排除する?もしかしてあたしを残す?
さぁどんな選択をしてくれるんだろうね。
あの子の代わりってのは誰にもできない。あの子だけがあの子の人生を決められる。だからあたしはそれを見守るため存在する。
こうやっていられるのも奇跡だけど、それでいい。
あの子を守れるのなら奇跡だろうと、偶然だろうと必然だろうと何だっていい。
私の存在があの子の救いならあたしはあたしであり続ける。
おっと、もうそろそろ授業が始まる。今日の[シキ]はもう表に出られないな。
朝からあんなことになったんだから仕方ないか。
真面目に授業受けて帰りますか。
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「ねえあんた誰?私の可愛いシキの真似なんて辞めてくれる?気持ち悪いし不快でしかない」
あれ?もしかしてバレた?でも何で?まだ一言も話してもなければ会ったことすらないのに何で?今日は朝から早く学校に行ったから気づかれる要素なんてないのに。それにあたしが学校にいる間会わなかったし、姉さんが帰ってきて一言目ってやばくない?
『えーっと..........私はシキですよ?お姉ちゃんの妹の..........』
「いやあんたはシキじゃない。シキはもっと優しい目をしてる。なのにあんたは冷たい目をしてる。シキはそんなことする子じゃない」
『気のせいだよお姉ちゃん』
「私をお姉ちゃんって呼んでいいのはシキとシィアだけだから。あんたにお姉ちゃんって言われる筋合いはない」
『..........バレましたか..........そうだよ。私はシキであってシキじゃない存在。名前なんてないから好きに呼んで』
「やっぱり............。で、早くシキから出て行ってくれない?邪魔なんだけど」
『んーー、それは無理かな?あたしがいなくなると多分[シキ]は1週間もせずにまた自殺するよ?』
「はあ!?意味分からない!!なんであんたがいないとシキが死ぬのよ!!」
『だってあたしもシキの一部だから。この子が目覚めた時に一緒に目覚めたのがあたし。それからずっと側にいる。あたしがこの子に対する負の感情を全部引き受けてるから、この子はまだ生きてる』
「............どういうことよ?もし仮にそうだったとしてもなんであんたが出てきてるのよ」
『あたしの役目はこの子ができないことをすること。人を疑う、人を裏切る、人に嫌われる、人におもちゃにされる。これぐらいかな?あたしはこの子が耐えられなさそうなことを全部この身で受け止めてなかったことにしてきた。それがあたしのできること。あと、あたしが出る条件は極度のストレス状態にある時だから滅多に出てこないけどね」
「..............え?シキ大丈夫なの!?もしかして朝から様子がおかしいってシィアから聞いてたけど何があったの!?」
『単純に夢が悪かった。シキのトラウマを強烈的な記憶とともに再体験させられた。だから[シキ]は朝からいない。あたしがその先を受けたからね』
「ねえあんた辛くないの?」
『ああ辛くないね。だってあたしを産んでくれたのはあの子なんだから、あの子の役に立ちたいでしょ?」
「そういうもの?」
『そういうもんなんだよ。別にあたしは姉さんに認められたい訳じゃない。ただこれからもシキを守り続ける。ただそれだけ』
「............じゃあよろしくね」
『おう任された。あたしも絶対にこの子を守ってやるから』
さて[シキ]を起こしますか。ウジウジしてないです早く出てこいよ。お前の姉さんが待ってるぞ。




