表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄幸少女の終活  作者: 夕暮れ
高校編
24/47

秘密の暴露です

今回は長いです。あとシキが酷い目にあったことを言うので注意してください

 怒涛の1日を過ごしていよいよ放課後になりました


「私」としてははじめての学校だから楽しかったけどやっぱり疲れちゃった。それに男の子が近くにいるって考えるとちょっと怖くなってきて余計に疲れちゃった。


「シキさん一緒に帰ろ?」


「シキちゃん私もいい?」


 柊さんと夕空さんが誘ってくれた。私はシィーちゃんと帰る予定だったからシィーちゃん次第かな?


「お姉ちゃん大丈夫?」


 コクンと頷く。シィーちゃんがいいなら私もオッケーだよ!!


「よし!じゃあ帰ろ!!」


 シィーちゃんと並んで廊下を歩く。男の子女の子どっちもから見られて居心地が悪いけど我慢しなきゃ。


 下駄箱について靴を履き替えて校門を出る。


 シィーちゃんと柊さんと夕空さんが楽しそうに話してる。私も入りたいけど、筆談ができないからニコニコ笑顔で眺めてる。


「ねねシィア!今日どっかのお店に入らない?私シキさんとまだ話したいんだ!!」


「んー、いいけどお姉ちゃん疲れてるし他人の視線を怖がってるから私はあんまり入りたくないかな.......」


「そうよね..........今日ずっと縮こまってたし、みんなの前にも出ようとしてないもんね。ごめんね?いきなりこういうこと言って」


「ううん大丈夫。それに私も2人にはお姉ちゃんと仲良くなってほしいんだ。だからさ、今日私達の家に来ない?そしたらお姉ちゃんは誰にも見られないし、いろんなこと話せるからね!!」


「「いいの!?」」


「いいよ。いいでしょ?お姉ちゃん」


 シィーちゃん、それって私の逃げ道なくしてるよね?私もお話したいからいいけど、決める前に少しでもいいから相談してほしかったな。


 軽くジト目でシィーちゃんを見る。


 そんなシィーちゃんは少しオロオロしてて可愛い。意地悪はこれくらいにして、笑顔で頷く。


 私だってまだ話したかったんだからいいよ!


「「やった!!」」





 ――――――――――――――――――――――――





『じゃあシィーちゃん。私ジュースとお菓子用意してくるから私の部屋に先に行ってくれないかな?』


「はーい。行こ魅音、ひばり!」


 シィーちゃんは2人の手を引っ張って階段を駆け上がっていく。


 あれ?私の荷物も持ってるのに重くないの?


 まぁシィーちゃんだし大丈夫かな?トクトクとオレンジジュースをコップに注いで、昨日作ってたクッキーをお皿に乗せて持っていく。


 私が部屋に入ると3人は小さなテーブルを囲んで座ってたから私もそこに混ざる。


「ありがとうお姉ちゃん」


「シキさんありがとう」


「シキちゃんありがとうございます」


『ううんこれぐらい当然だよ!』


 ジュースを飲みながら、クッキーを食べながらいろいろ話したよ!


 私がクラスに転入してきて雰囲気がさらに明るくなったとか、学校でのシィーちゃんの姿とか、柊さんと夕空さんの詳しい自己紹介、アルビノって何?みたいな話をずっとしてた。


「ねねシキさん!前の学校ってどうだったの?なんかうちとは違うところある?」


 ..........どうしよう。私その時の記憶って全くないから答えられない........。でも柊さんはキラキラした目を私に向けてるから答えないとだし、でも嘘ついちゃうしで........。


 .........よし!この人達には本当のこと知っておいてもらおうかな。こんな見た目の私でも初対面で仲良くしてくれたから多分大丈夫なはず。


「お姉ちゃん無理しなくてもいいんだよ」


『大丈夫だよ。私は無理なんかしてないよ」


 シィーちゃん心配してくれてありがとう。でも頭の上にハテナマーク飛ばしてる2人がいるから説明しないとだよ。


『柊さん、夕空さん重い話をしてもいいですか?』


「いいけど.......その前に私のことは魅音って呼んでほしいな」


「私も大丈夫だよ。魅音と同じだけど私のこともひばりって呼んでくれない?」


『分かったよ魅音ちゃん、ひばりちゃん。..........去年の5月くらいにいじめが原因で自殺未遂しちゃった女子高生のことって知ってる?』


 コクンって2人が頷く。夕空さんは気づいたのかな?えっ!?って顔してる。


「まさか..........」


『うんそのまさかだよ。その女子高生っていうのは私のことだよ。この傷が証拠』


 手首と首の包帯を外して言う。すっごいびっくりした顔してるね!


『私は自殺を図ったけどね失敗しちゃって運良く?運悪く?生き残っちゃったんだよね。その時に私は記憶を全部無くしちゃったの。自分の名前もシィーちゃん達家族のことも、ぜーんぶ忘れちゃったの。だから前の高校については何も話せないの。ごめんね』


「もしかしてシキちゃんが男子とか他人の視線を怖がってるのって........?」


『うん多分ひばりちゃんが考えてることであってるよ。でね私がなんでそんなに怖がってるかって言われたらね、私が取り戻した唯一の記憶が原因なんだ。それはね私が自殺を決意した出来事。これを聞いたらすっごいショックを受けると思うけどどうする?』


「............聞きたい。そうよねひばり?」


「うん最後まで教えてほしいな」


『分かった。私が思い出したのはたった一場面。密室に閉じ込められた私が6人以上の怖そうな男の子に囲まれて殴られて蹴られて叩かれて髪を引っ張られて、抵抗したらまた殴られて、抵抗しなくても殴られて、動けなくなるまでずーっと暴力をふるわれたの。もちろん私も逃げようとしたけど捕まえられてまた殴られたの。そして私が完全に動けなくなるまで暴力をふるったらロープで私の両手と両足を拘束されて目隠しをされて、口も封じられたの。それから制服を上下どっちも破かれて身体中を触られたの。多分写真も動画も撮られたし、結構長い時間身体を触られたの。..........ジックリとね。前の私はそれが耐えられなかったんだ。いつも頭の中にあるのはその光景。目を瞑ったらまるでまたその地獄を味わってるような感覚になってたんだって。だから私は自殺したの。ただそれが失敗して全部の記憶を無くしちゃったの。良いか悪いかなんて分からないね』


 少しだけ笑いながら2人の反応を待ってる。多分私は自嘲気味に笑ってるように見えるんだろうな。


「なんで笑えるのよ!?そんなに辛いことがあったのに何で!?」


 泣きながら魅音ちゃんが抱きついてくる。そっと私は魅音ちゃんを抱きしめつつ頭を撫でる。


『慣れたから。ううん私が生きるためには慣れないといけなかったの』


「でも!............でも!!それでもかわいそすぎるよ!!何でシキさんがそんな目にあわないといけないの!?」


「...........ねえ魅音ちょっと落ち着いて」


「これで落ち着けると思うの!?シキさんがこんなに可哀想なのに!?私シキさんをいじめた人達絶対に許さない!!」


「...........私だってシキちゃんをいじめた人達は許さない。ううん今すぐにでも殺したいくらいには許せない。けどそれはできないの。でもねシキちゃんを守ることはできるよね?これから私達がシキちゃんを守るの。最近知り合ったばっかりの私でさえシキちゃんには幸せになってほしいんだって思うからさ」


「もちろん!!私達に任せてシキさん!!」


『.......うん..............ありがとう』


 魅音ちゃんが私から離れる。するとすぐにひばりちゃんが私を抱きしめる。


 なんで2人はこんなにも優しいの?なんで自分のことのように私を思ってくれるの?


 私が今まで会ってきた人達も優しかったけど、この2人はそれ以上。私にために泣いてくれる、怒ってくれる、心配してくれる、笑ってくれる。


 こんな人達が友達って私恵まれてるな〜。


 魅音ちゃんひばりちゃんありがとう♪でもねそんなに心配しなくてもいいんだよ。


 だって私は..............ううん気にしない方がいいよね。だってたとえ残された時間が短くても、迷う時間が長いと前に進めないからね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ