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薄幸少女の終活  作者: 夕暮れ
入学準備編
21/47

入学式!!(私のとは言ってないよ)

「お姉ちゃん!どう?私制服似合ってる?」


『うん似合っててすごく可愛いよシィーちゃん』


 くるりと一回転してキラキラした目で見られたらこう言うしかないよね。何でシィーちゃんはこんなに可愛いんだろ?思わず抱きしめたくなっちゃうけど今は我慢我慢。


 あっ!?私とシィーちゃんの会話でもう気づいちゃった?そうです!!今日は待ちに待ったシィーちゃんの入学式です!!私はあと約1ヶ月後に編入する予定だから少しだけシィーちゃんが先輩になっちゃうね♪


 だから今日はシィーちゃんの付き添い?っていうかただ私がシィーちゃんが出る入学式が見たいからついていくことにしたの。まだ私はスーツなんてものは持ってないし、正装も持ってないから仕方なくそう!仕方なくシィーちゃんと同じ制服を着ていくの!!


 シィーちゃんと同じ制服着て一緒に歩くなんて楽しすぎるよ!!それだけでお姉ちゃん満足しちゃいます!


「じゃあお姉ちゃん行こっ?」


『そうだね。じゃあ行こっか』


 シィーちゃんが差し出してきた左手を握って家から出る。ちゃんと戸締りもしてあとは行くだけ!!もちろん今日も私は日焼け止めを塗って、帽子をかぶって、日傘をさしての完全防備です!!


 私が日傘をさしていたらいきなりシィーちゃんが日傘の中に入ってきて、そのまま日傘をさしてる私の手を包み込むように握る。


「今日はお姉ちゃんと初めての登校だからね!!それにお姉ちゃんがこけちゃいけないからちゃんと握っとかないとね!!」


 もうそんなこと言って...........。ただシィーちゃんは私と手を繋ぎたかっただけでしょ?入学式だから少し緊張してるのかな?


『シィーちゃんもしかして緊張してる?』


「ぜーんぜん緊張なんかしてないよ!!ただワクワクしてるだけだよ!!」


 本当かな?ジーっとジト目でシィーちゃんを見つめてみる。すると?


「あー!?お姉ちゃん私のこと信じてないね!?」


 さぁどうだろうね?少なくとも緊張はしてるよね?シィーちゃん。


 そんなことを言いながらも結局は手を繋いだまま歩き続ける。運良く歩いて登校できる距離に高校はあるからこうして2人で寄り添って歩ける。


 ザワザワと音が聞こえ始めたからもうそろそろ着く頃かな?歩き続けるとそこには入学式に参加する生徒とその保護者が校門をくぐっていた。


 ここに私もシィーちゃんも入学するんだね。


「ねえお姉ちゃん!!私はこれから教室に行かなきゃだから一旦ここでお別れだね」


『そうだね。もしかしてシィーちゃん寂しいの?』


「そ、そんなことないもん!!」


『ふふふ、そういうことにしとこっか。お姉ちゃんは先に体育館に行ってくるから、シィーちゃんはちゃんと教室に行ってね?』


「うん分かった!!もちろん!友達作ってくるからね!!」


 そのままシィーちゃんは新入生用の受付に走って行った。こけないといいけど........。




 ――――――――――――――――――――――――




「隣いいですか?」


 体育館に行って席に座っていたら女の人に話しかけられた。答えたいけど私話せませんからメモ帳でごめんなさい。


『はい大丈夫です。あとごめんなさい。私話すことができませんのでこれで許してください』


 メモ帳に出来るだけ綺麗に丁寧にかつ素早く書いて見せる。最初は返事をしない私に怪訝そうな顔をしたけど、メモ帳を見てすぐに納得したような顔をした。


「ええ大丈夫よ。それよりもごめんなさいね。個人的なことを聞いちゃったみたいで........」


『いえべつに私は気にしてません。ですので大丈夫ですよ』


「そう.........ありがとう。ところでその制服って個々のよね?何でここにいるのかしら?」


『今日から私の妹がここに通うようになるんです。ただ母と父が仕事で来れないため私が代わりに見に来ました』


「なるほど............あっ!自己紹介まだだったわね。私は夕空光玲(ひかり)よ。あなたは?」


『遅れてごめんなさい。私の名前は翠宮シキです』


「翠宮..........翠宮............もしかしてあなた翠宮シィアちゃんのお姉さん?」


『はいそうですが..........何か?』


「やっぱり!!いつもうちの娘がお世話になってます」


『娘.........もしかしてひばりさんのお母さんですか?』


「そうよ!娘のこと知ってたのね?」


『お正月に会いましたから............っともうそろそろ入学式も終わりそうですね。妹と合流しても?』


「ええ私もひばりと合流しないといけないわ」


 初めて会ったけど、こんな私に話しかけ続けてくれるなんて優しい人だなぁ。私達が小声で話していたらいつのまにか入学式は終わりに近づいていって、新入生が退場してるところだった。


 それから私はシィアが戻った教室、1-4に向かった。ここは私が編入するクラスでもあるからどんな人がいるかちょっと楽しみ。


 担任は..........うんお姉ちゃんじゃないね。さすがに家族3人を同じ教室には入れないよね〜。でも隣のクラスの担任みたいだからちょっと安心。


 教室に入った時から感じてたけど、保護者からの興味の視線が突き刺さって居心地が悪いけど、シィーちゃんのためだから気にしないようにする。


「あら?シキさん?あなたもここに?」


 手帳を出すと余計に見られるからコクンと頷いておく。


「?........なるほど」


 私の外見が変わってることについて光玲さんは何も言ってくれなかったら、逆に心配だったけど、人の大事なことには踏み込まない人なのかな?


 ちょいちょいと手招きをされて近づいてみたら、光玲さんが私を隠すように動いてくれた。


「さっきからみんなの視線が怖かったんでしょ?すごくビクビクしてたからかわいそうだったから」


 たしかにちょっと怖かったけどそんなに私ってビクビクしてたのかな?


「大丈夫。分かる人にしか分かる程度だったからほかの人は気づいてないよ」


 なんで私の思ってること分かるの!?でもありがとうございます。おかげですごく楽になりました。お礼の代わりにペコリと頭を下げる。


 そんなこんなで担任の先生の話も終わって今日は解散になった。生徒からも私が同じ制服を着ているのになんで保護者がいるところにいるのか、私の白髪赤眼に興味を引かれた子達、首と左手首の包帯を興味深くみてくる子達がいて、正直さっきよりもしんどい.........。


「お姉ちゃん!!一緒に帰ろっ?」


 シィーちゃんが友達の夕空さんと柊さんを連れて私のもとにやってきた。良かったねシィーちゃん。夕空さんと柊さんと同じクラスになって。


「あっ!?この前のお姉さんこんにちわ〜」


「あれ?お母さんとシィアちゃんって知り合い?」


「そうね。たまたま席が隣で少し話したのよ」


 うん。たまたま席が隣だったんだ。それでも私を気遣ってくれたりしてくれたから助かったよ。


「お姉ちゃん大丈夫?ちょっと顔色悪いよ......。やっぱりまだ人が多いところは早かったんじゃない?」


 ふるふると首を横に振る。私だって高校に通うなら人が多いのに慣れないとだし、それよりもシィーちゃんと一緒に歩きたかったから大丈夫。


「お姉ちゃんそれでも帰ろ?人の視線が怖くて辛いでしょ?私お姉ちゃんを傷つけたくないから早く帰ろ?」


 もう私はそんなに弱くないのに..........。でもありがとシィーちゃん。


「魅音、ひばり、じゃあまた明日」


「また明日!」


「お姉さんもさようなら」


 うーんここで別れちゃたっらせっかくの入学式なのになぁ。..........そうだ!!記念に校門で3人で写真撮ればいいんだ!!サッと手帳を出して書く


『ねえこれからみんなで校門に行かない?せっかくの入学式で、仲良しの3人が一緒に写真撮らないなんてもったいないよ』


「でもお姉ちゃん辛いんじゃないの?」


『ううん、大丈夫。せっかくなんだから行こうよ』


「じゃあお姉ちゃんも一緒に写ろうよ!!思い出の写真にいいんじゃない?」


『........いいの?お姉ちゃん邪魔じゃない?』


「全然!!いいよね2人とも!?」


「「もちろん」」


 ありがとう。一生大切にするね。


 私とシィーちゃん達3人組に光玲さんの5人で校門に向かう。すれ違う人、後ろにいる人から視線が私に突き刺さるけど気にしないようにしなきゃ。


 なんでもないよってフリをしながら歩いていたらシィーちゃんが私の隣に来てそっと私の手を握りしめた。


「お姉ちゃんこうしとけば少しは楽だよね?」


 もうなんでシィーちゃんは私が喜ぶことしてくれるの?ありがとうシィーちゃん。


 そうして歩いていると校門についた。お姉ちゃんから借りたカメラと光玲さんのカメラ、柊さんのスマホを使って撮影する。


「私が撮るからみんな前に立って!!」


 光玲さんが私のカメラと柊さんのスマホを手にとって私達を押し出す。光玲さんありがとうございます。


「じゃぁ撮るわよ?ほら4人とももっと近づいて........そうそうそれぐらいよ............ひばりもうちょっとシィアちゃんと魅音ちゃんにくっついて..........うんそんな感じ............シキさんもうちょっとリラックスして。シィアちゃんシキさんと手を繋いでくれないかな?.........うんありがとう。じゃあ撮るね」


 ううぅぅちょっと緊張する。知らない人に見られながらの写真って慣れない。でもシィーちゃんが手を繋いでいてくれているからまだ大丈夫!!これが「私」にとっての入学式。シィーちゃんと一緒にいられなかったけど、これで充分。だって私今ものすごく幸せなんだから!!出来るだけ満面の笑みを浮かべる。心の底から私は幸せだよ!っていう気持ちを押し出す。後から見返してもこの時の私は幸せだったんだって分かるように。光玲さん私達の思い出の一枚をお願いします。


「はーいチーッズ!!」

次回から高校生編入ります!!やっと物語の3分の1が終わったくらいです!!これからも頑張って投稿しますよ〜

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