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薄幸少女の終活  作者: 夕暮れ
病院編
18/47

幕間 あけましておめでとうございます!!

happy new year!!

「「あけましておめでとう!!今年もよろしくねシキ/お姉ちゃん!!」」


『あけましておめでとうお姉ちゃん、シィーちゃん』


 見ての通り今日はお正月です!!朝から千夏さんに「あけましておめでとうって言われたらあけましておめでとうって言い返すんだよ」って言われたからその通りにしてる。


「じゃあお姉ちゃんこれに着替えて」


 え?いきなりどうしたの?まだ私入院中なのにそんなオシャレな服着てどうするの?


『どうしたのいきなり?どこかに行くの?』


「そうだよシキ。これから私達3人で初詣に行かない?外の世界にも慣れるようにさっ」


「それにね、神社で早くお姉ちゃんが治りますようにってお願いに行くの。だからせっかくだからお姉ちゃんも行こうよ」


『行きたいけど..........私入院してるんだよ?そんなに簡単に外に出られないと思うけど.............」


「そこは大丈夫!!ちゃんと外出許可とってきたから!!むしろ行ってきた方がいいって先生も言ってたよ」


「体力づくり&退院した時のために今のうちに少しでも慣れることが大切でしょうってさ!だからお姉ちゃんは私達と一緒にお参りに行くの!!」


『うん分かった!!じゃあ行こっか?』





 ――――――――――――――――――――――――




 うーんやっぱり人が多い.......。ちょっとそわそわしちゃって落ち着かない。


 キョロキョロしたり、せわしなく動いちゃってたらお姉ちゃんとシィーちゃんに両手を握られた。


「もうシキそんなにそわそわしないの」


「大丈夫?怖くないよ。私とイロハねぇがいるから心配ないよ」


 コクリと頷いておく。大丈夫怖いわけじゃないよ。ただ人が多すぎて落ち着かないだけだから。


 見慣れない私の白髪によく見れば分かる赤目がいろんな人の視線を集めてるのが分かってすごく嫌だったんだ。


 ジロジロと全身を舐め回すような視線、興味を持ってずーっと観察している視線とかいろいろ感じて怖かったの。でもお姉ちゃんとシィーちゃんが手を繋いでくれたから少しは安心できたよ。


 中には私をコスプレした人だと間違えた人達がいて、話しかけてくる度にお姉ちゃんが追い払ってくれる。


 そうしてやっと私達の番が来て、2礼2拍手1礼をしてお参りをする。私の願い事はみんなが元気で過ごせますようにってお祈りしちゃった。


 それから3人でおみくじを引いたら私は吉、お姉ちゃんは中吉、シィーちゃんは小吉っていう良くもなく悪くもなかったよ。


 でも探し物のところに、すぐに見つかるってあったから、もしかしたら私が探している「シキ」の記憶を取り戻せるかも?まぁ記憶は物じゃないからおみくじ通りにはならないと思うけど、期待はしちゃう。


 おみくじを結んで3人で話しながら歩いていたら2人の女の子がこっちに向かって手を振ってきた。誰だろ?シィーちゃんの友達?


「ヤッホーシィア!あけましておめでとう」


「あけましておめでとう。こんなところで会うなんて偶然ね!!」


「あっ!!魅音とひばり!あけましておめでとう!」


 キャイキャイと3人で話してる。シィーちゃんの友達なんだね。よかった〜知らない人じゃなくて。


「ねねシィア。隣にいる真っ白の美少女って誰?」


「その隣にいる大人のお姉さんも誰?」


 こっちを興味深そうに見てくる。でもさっきみたいに嫌悪感なんてない。むしろ私も誰だろうっていう興味を持ってる。


 やっぱり私って女の子相手なら普通でいられるのかな?


「どっちも私のお姉ちゃんだよ!!白髪美人はシキお姉ちゃん。大人のお姉さんはイロハお姉ちゃんだよ!!」


「ふふふ紹介されましたシィアの姉のイロハです。いつもシィアと仲良くしてくれてありがとうね」


 私は喋れないからぺこりと頭を下げる。


「い、いえいえいつも私達のほうこそ仲良くさせてもらっています。遅くなってごめんなさい。私は柊魅音です。で、こっちが」


「夕空ひばりと言います。いつもシィアちゃんにはお世話になります」


 夕空さんは肩甲骨まで伸びた栗色の髪を持って、少し垂れ目気味で優しそうな雰囲気が出てる。


 反対に柊さんはクリクリとした目を持って、肩までの長さの黒色の髪を持っていて活発そうな雰囲気が出てる。


「ねねシィア。お姉ちゃん2人ともレベル高くない!?」


「すごく美人さんなんだね。羨ましいなぁ」


「えへへそうでしょう。私の自慢のお姉ちゃん達だよ!!誰にもあげないんだから!!!」


 ふふふ楽しそうに話してるシィーちゃん可愛い。夕空さんも柊さんもすごく仲が良いんだなって思ってしまうほど楽しそうにしてる。


 ..............少しシィーちゃんが羨ましいな。私にもあんな友達がいたらいいな。


「ねえシィア、シキお姉ちゃん?は何かあったの?」


「さっきから一言も話してないけど大丈夫なの?」


 あヤバイ。私のことが話の話題が向いちゃった。どうしよう。上手く誤魔化してくれるかな?


「..........うんシキお姉ちゃんは元気だよ。ただ事情があって話してないだけなの。魅音とひばりが親友とはいえこれは少し話しにくいから聞かないでほしいな」


「うん分かったよ!!人に話しづらいことだってあるもんね!」


「魅音の言う通りよ。私達にも話しづらいってことは相当なことだから、シィアやシキさん、イロハさんが私達に教えてもいいって思ってくれたら教えてほしいけど、そうじゃないなら教えてくれなくても大丈夫だから!!」


「ごめんね2人とも.............」


「全然!!」


「問題なし!!」


 いい人達なんだね。うん、この子達なら教えてもいいんじゃないかな?今度会った時には教えてもいいよって言ってみよっと。


「ねね2人とも一緒に屋台回らない?」


「え?でも..........」


「そうだよせっかく家族でいるんだし..........」


「大丈夫!!いいよねお姉ちゃん?イロハねぇ?」


「私はいいけどシキは?」


 私もいいよと頷く。


「やった!じゃあみんなで周ろ!」


 シィーちゃんはすっごく嬉しそうにはしゃいでる。それはもうピョンピョン跳ねてる。何この子とても可愛いんだけど。お持ち帰りしていいかな?家族だから一緒に帰るけど。


 まぁ冗談はこれくらいにして、これで少しは柊さんと夕空さんと距離を縮めれるかな?私と友達になってくれるかな?


 ねぇこんな傷だらけで醜い私でもシィーちゃんみたいに友達になってくれますか?


このお話は前回の話よりは前の時間軸になります。そのためシキは入院しています。それでは皆さん今年も良いお年を〜♪

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