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薄幸少女の終活  作者: 夕暮れ
病院編
11/47

え!?.........貴方達誰!?.........お母さんとお父さん.......なの?

前作を読んでくださった皆様、そしてブクマをしてくださった方々ありがとうございます。今回はシキが身体的にも精神的にもボロボロになる描写があるので読む際には注意をしてください。

 ん...............なんか冷たくて気持ちいい......。


 そういえばなんか楽になってる?熱っぽさも軽くなくなってるし、寝る前よりも全然辛くない。


 あはは、多分私熱出しちゃったんだね.........。前の私が今の私に宛てた手紙に書いてあったのに、気をつけれなかったな........。


 あの手紙によればこの熱は、ただの疲労からくるもので1日休めば治るって書いてあったから、多分大丈夫かな?


 それにしても、私ってやっぱり大変な身体してるんだね?アルビノに虚弱体質、病弱、それに先天性の病気とトラウマ......いっぱい持ってるね。


 でもまぁ、自分の身体だから上手く付き合うしかないよね。頑張って健康でいなきゃ!!


 でないとお姉ちゃんやシィーちゃんに迷惑かけちゃうもんね。あの2人だけには迷惑をかけちゃダメ。甘えてもいいけど、ほどほどにしないとお別れの時2人をいっぱい悲しませちゃうから抑えないと.......。


 でも今の私は、2人に甘えさせてくれているこの状況が好きでつい抑えられなくなっちゃう。


 本当の意味で信じられるのはこの2人しか私にはいない。でもどうしても私はこの2人に依存してしまう。


 だから早くここから出なきゃ。トラウマも克服して、私は大丈夫だから2人は安心して?って言わなきゃいけない。


 あと残り少ない人生だけど、私は私にできる方法で2人が幸せに暮らせるように頑張らなきゃ!!


 そう意気込んちゃうけど、まだここからは出られなさそう..........。


 まずは自分の身体に慣れることからかな?


 よし!!じゃあまずは起きてみようかな?もしかしたらお姉ちゃん達がもうここに来てくれているかもしれないしね!!


 .................え!?誰?.........私貴方達なんて知らない!!それに........男の人がいる..............。


 ダメ.........身体が言うことをきかない。全身が震えて思わずベッドの上で後ずさりしてしまうほど、私は男の人に恐怖感を抱いている。


「ーーー!?ーーーーーー!?ーーーーーー。」


 女の人が何言ってるか分からない。でもやめて!!こっち来ないで!!


「ーーーー?ーーーーーーーーーーーー。」


「ーーーーーーーーーーーー。」


 何あの人?男の人と仲良く喋ってる.........?


 また嫌な記憶が頭に流れ込んでくる。


 制服を着た女の子とその後ろにいる、背が高くていかにも不良と言われてそうな男の子が6人以上いる。逃げ場もなくて私は追い詰められている。必死に逃げようとするけど、腕を掴まれてそのまま地面に倒される。


 這ってでも逃げようとするけどすぐに足を掴まれて引きずられる。そして振るわれる暴力の嵐。殴る、蹴る、髪を引っ張られるなど抵抗する力さえも無くなるほど徹底的にボロボロにされる。


 その後は前見たのと同じだった。両手足を拘束されて制服を破かれて、抵抗の素振りを見せたらすぐに殴られる。私がグッタリしているのをいいことに、男の子達はさらに制服を破いて、私の全身を舐め回すように見る。そして全身を撫で回される。まるでいたぶりながら殺そうとするように、私は少しずつ確実に精神を殺されていった。


 そこで終わってしまった。少なくとも今私が見たのは、多分私がトラウマを持つようになった大きな原因なんだろう。知らない男女が私をボロボロにする。


 それも仲が良い男女がそうした。


 今私の目の前にいるのも仲の良い男女だ。それも私の知らない人達。


 あぁやっぱり私って救われないのかな?


 多分ここでも同じような目にあうんだろう。


 変に冷静な自分がここにいる。せめてお姉ちゃんとシィーちゃんに見られないようにしないと。


 でないとまたお姉ちゃん達を悲しませちゃう。私が我慢すればそれで解決するんだったら、私が我慢すればいい。


 どれだけ怖くても、どんなに苦痛でも私は耐えてみせる。そうすれば誰も悲しまないから。


 涙を流しながら私は私を見ている2人の男女を睨む。


 それが私を蹂躙しようとする人達への唯一の抵抗だから。


 ..........あれ?なんで2人ともオロオロしてるの?私を蹂躙するんじゃないの?


 私も訳が分からなくなってきた。私は涙を流しながら、全身を震わせながらも2人を睨む。睨まれている2人はなんか、悲しそうな、困っているような、そんな感じでいる。


 すると、女の人が私に向かってくる。身構えるために震える身体に力を入れる。


 でも私を襲ったのは暴力ではなくて、優しい温もりだった。


 どこかお姉ちゃんを思い出すような、優しくて温かく、そして私を守ってくれるような力強さで私を抱きしめてくれる。


 え!?...........何これ?..........なんでこの人がお姉ちゃんに似ているの!!......もう分からないよ!!


 私はされるがままでいる。


 女の人は私を抱きしめると優しい声で「ーーーーーーー。ーーーーーーーーーーーー。」って言ってる。


 何言ってるか全く分からないけど、1つだけ言えるのは、この人は私を心配しているということだ。


 女の人も涙を流しながら私を抱きしめている。


 時々背中をさすってくれたり、頭を撫でたりする。


 やっぱりこの人からは、お姉ちゃんに似たものを感じる。


 抱きしめられた時の心地よさ、それにお姉ちゃん同じで、どこか懐かしさを感じる温もりと匂い。


 この人は誰?........でも私の感覚だと家族に近い人だと直感で感じている。


 でも私のお母さんとお父さんは海外に行ってて、なかなか日本には帰って来れないって手紙に書いてあった。


 それ以外の親戚は私にはいないそうだ。だから、私に近しい人だと、お姉ちゃん達を除けばお母さんとお父さんになる。


 だったらこの2人は私のお母さんとお父さん?


 確証は持てないけど、多分そうだ。だって私の直感がそう言ってる。


 お姉ちゃんとシィーちゃんを当てた私の直感がそう言ってる。


 もしこの2人が私のお母さんとお父さんなら、私のために来てくれたのかな?


 だったらまた迷惑かけちゃったな。私なんかのために仕事を休んでこっちに帰ってくるなんて.........。


 嬉しいけど心配にもなってくる。仕事はちゃんとできるのか。職場の人に何か言われないかって思っちゃう。


 もし貴方達2人が私の両親ならこれだけは知っておいて下さい。


 今の私は貴方達の知る私ではありません。なのでもし私を娘と思えないのであれば捨ててくれても大丈夫です。


 だって私は貴方達の娘であって娘ではありませんから。









覚悟を決めたシキは強いです。しかしどうやらこの子には自分を大切にしない傾向があるようです。この性格はこれからどんな影響を及ぼすでしょうか?

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