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冒険の始まりは1輪の花??  作者: Gamu
第二章【魔物研究】
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ーー11話【不思議なダンジョン】ーー

 またもやマカロフ達は肩を落としながら階段を登っていた。


「もうね、宝箱見つけても本気で期待しないわ。つかできないわ」


「確かにこの調子だと他の階層も階層主の部屋の奥にあるみたいみゃし、多分それに気づいたと思うみゃからこれからはないと思って開けたほうがいいみゃ。実際入ってないだろうみゃけど」


「そうですわね......階層主の部屋以外にもありませんかね?」


 階層主の部屋以外にも宝箱がある可能性は無くはないが、その可能性はあまりにも低いだろう。

 前情報だと1階層に1つ宝箱があればいい方だというのに、それが毎階層、階層主の部屋にあるのだ。


「つかさ、次の魔物はなんだと思う!?」


 1階層から2階層に上がるまででゴブリンからスカルクラブへとランクアップしたのだ。

 次の階層にはとても期待が出来る。


「ジェネラルオーガとかですかね。上がるにしてもここからまだ45階層もあるんですし、ほんの少しづつ、系統をずらしながらだと思いますわよ」


 確かに同じようなペースで魔物達が強化されていったら最上階では伝説級の魔物が跋扈するような階層になってしまう。

 それもすこし面白そうだが生きていけるかと言われると自信がない。


「お、そろそろ見えてきたぞ」


 マカロフが最後の階段を勢い良く登り切ると、そこには大きなスライム? がいた。


「「「...........」」」


 予想外も予想外。ここにきてまさかのランクダウンだ。

 いや、普通のスライムよりも大きいから何か違うのだろう。そう思いはするもののやはりスライムだ。

 スライムはどう足掻いてもスライムなのであって、スライムだ。


「おい、降りるぞ」


「ちょまままま、待ってください。何かあるんですって、それにこんなところで降りたらここに来た意味がないじゃないですか!」


「だって、みろよ! スライムだぜ? 逆に問う。このスライム達を屠って何になるだよっ!」


「...........ストレス発散?」


「何しに来たんだよっ!」


 マカロフもこのスライムの仕打ちには耐え切れなかった。

 マカロフが帰ろうと階段の方へ向かうと後ろから変な音が聞こえた。

 マカロフが音のした方を見てみると、スライムが”大爆発”を起こしていた。


「「「...........は?」」」


 本当にこのダンジョンには驚かされでばかりだ。

 スライムが爆発をするだなんてこのダンジョン以外のどこで見られようものか。それもかなりの広範囲。爆発跡をみると結構な威力もあるようだ。


「なぁ、あれってスライム?」


「ってさっきまでマカロフ様仰ってましたね」


「あんなのスライムじゃないのみゃ......」


 マカロフは怖くなり、スライム? を皆殺しにしたのであった。


 そして例の如く階層主の扉前に来ていた。


「うし、もうだいぶ落ち着いた。入るぞー」


 マカロフは勢い良く扉を開けた。

 すると中には、全長10メートルはあるであろうスライム? がいた。

 そしてマカロフは一瞬で名案を思いつく。


 この階層のスライム? は皆、ある程度近づくと起爆する仕組みになっていた。


「このでかさだと爆発範囲はあそこからあそこらへんまでか......いけるな」


 マカロフはスライム? に急接近し、起爆するのを視認すると全速力で離れ、[土]と[風]で壁を作り、身を守った。

 2秒もしないうちにスライム? は爆発するが誰にもダメージは無かった。


「なんか、スマンな」


 そして宝箱を見つけサクッと開けるがやはり中は空だった。


「「「知ってた(みゃ)(ですわ)」」」


 このダンジョンで3人の息はピッタリになっていた。


 今回はランランと次の階層への階段を登った。


 次の階層に登り切るとそこにはスケルトンがいた。


「何となく読めた。このダンジョンはあれだ。雑魚→骨→雑魚→骨 っていうループだな」


 まだ断定するには早かったが、なんとなくマカロフにはわかった。

 このダンジョンならそうするだろうな、と。


「今日中に27階層行くぞーー」


 マカロフは早くちゃんとした敵と戦いたかったためペースアップを図った。

 しかしマカロフ達は結局18階層で2日目を迎えることにした。


「10階層入ってから雑魚でも強いんだけど何これ」


 10階層に入ってからというものの、今までのように雑魚と骨とを行ったり来たりしていたマカロフ達だったが、雑魚も骨も今までより異様に強くなっていた。

 勿論どちらもより高位な魔物になっているから当たり前ではあるが、その辺にいるそれらとは違い、攻撃の重み、防御の硬さ、動きの俊敏さが遥かに上だったのだ。

 それどころか、知性があるようにも思えたのだ。


「そらそうみゃ、あそこにいるスケルトンナイト達、集団で行動してるみゃ。恐らく長いこと倒されてこなかったから進化をしてしまったのみゃね」


「そうか...........。ていうかこれほんとにバレない!? バレた時のことを思うと気が気でなくて寝れないよ!?」


 今はネビアの[闇]魔法で姿を隠してもらっているが、もしバレたらかなり危うい。

 その事を思うとどうしても寝れないでいるマカロフが喚いている。(勿論声も聞こえない)


「でも、ほら、ビビアンは寝てるみゃよ?」


 ビビアンは気持ちよさそうに眠っていた。


「順応能力高いな! お姫様なんだし『こんな汚いところで寝れませんわ。高級羽毛布団を所望しますわ』みたいなこと言えよ!」


 確かにビビアンは寝ていたはずだが


「むにゃむにゃ......とんだ、風評被害ですわ......むにゃむにゃ......」


 本当に寝ているのかと思うくらい的確なツッコミだった。


「いや、ごめんなさい。寝ますね。俺も」


 思わずマカロフはビビってしまい、ネビアの魔法を信じて寝る事にした。

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