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冒険の始まりは1輪の花??  作者: Gamu
第二章【魔物研究】
26/47

ーー4話【上陸】ーー

魔物の総数を変更しました

それに伴い後の話でも数を調整しました

 マカロフ達は船に乗っている間、各々がやれることをやっていた。


 そうこうしているうちに時間はあっという間に過ぎていた。


「ん、んー。やっと船旅も終わりかぁ」


 甲板に出て目的地である所を見てマカロフは伸びをしながら言った。


「ほんとみゃよ、これで地獄の船旅も終わるみゃ......」


 ネビアは疲れきったといった様子で伸びをする。


「あそこについたら私はマカロフ様とネビアちゃんとはある程度したら行動は別になるんですわよね......」


 ビビアンは寂しそうにしながら伸びをした。


 三者三様の想いで船旅が終わろうとしていた。


「これって帰りもあるんみゃよね......」


 ネビアは他の2人とは少し違うところに意識を向けていた。


___________________________________


 ノスタリア王国王都ディルベンは、王都としては小規模だが、それなりに賑わっていた。


「うわぁ、マジで雪降ってんだなー。初めて本物見るぞ。本の中だけの話だと思ってたぜ」


 ノスタリアでは年中雪が降っており、他の国から来た人は必ず1度は驚くそうだ。


「ぅう......寒いのみゃ......。寒すぎて死んじゃうみゃ......」


「私も初めて見ましたわ。雪が家の屋根に積もったりして、辺り一面真っ白な景色はとても綺麗ですわね」


 それぞれある程度景色をたのしんだら王城へと向かうことにした。


 3人が王城の門の前へやって来ると1人の男性が近づいてきて


「お前らなにもんだ? 用がないならとっとと失せろ」


 かなりピリピリしていた。だがそれも仕方がないことだろう。

 この国は今、騎士団は無いも同然なのだからな。


「私はゲルリア王国第一王女のゲルリア・ラン・ビビアンですわ。ノスタリア王に、例の魔物騒動のことで話がありますわ」


 ビビアンがいて良かった。

 もし居なかったら王城に入れさせてもらえなかっただろうな。


「はっ! これは大変失礼いたしました! 取り急ぎ上の者に確認を取ってきます故、あちらの部屋で少々お待ちを!」


 そう言うと男性は門の前にある事務室のようなところへ案内してくれた。


 しばらく待つと男が戻ってきて


「確かにゲルリアからの援軍が来るとは聞いていましたがまさか王女様自らが来てくださるとは......」


「えぇ、早速だけど王に会わせていただけるかしら?」


 あまり長いことしてはいられない。

 魔物達がいつ攻め込んでくるかわからない以上は、のんびりとしている暇はないのだ。


 門を警備していた男とは別の男が現れて、王のもとへと連れていってもらうことになった。


 王城はゲルリアのそれとよく似ていたが調度品などは少し違っており、それはセンスの違いだろう。

 などと考えていたら重厚そうな扉の前に立ち、マカロフは中へ入ろうとする。が、しかし


「お付の方は待合室でお待ち下さいませ」


 案内してくれた男性がそう言ってきた。

 いや意味が分かんない。


「そちらの殿方は今回の援軍ですわ。強いて言えば私が付き人になるのですが、待合室で待ったほうがよろしくて?」


 ここでもまたビビアンに助けられた。

 こういう時はビビアンがいないと駄目だな。とマカロフは心のノートに留めた。


「いえいえ、滅相もございまさん。王女様を待合室で待たせたなんて知れたらクビどころの騒ぎではありません。ではお二人とも、中へどうぞ」


 やはり王の間もそこまで変わらなかった。

 変わったとすれば王の発するオーラがゲルリアのそれとは違い、かなり攻撃的だった。


「よくぞ来てくれた。話はゲルリアの方から聞いておる。まぁ能書きはいらんだろう、場所と規模だけ教えるぞ。規模はあまり信用ならんかもしれんがな......」


 こちらの王は淡々としていて怒っているかのようだったがこれが普通なんだろう。


「場所は南西にある【アウスエルンの鉱山】。規模はざっと400程だそうだ」


 でたか、【アウスエルンの鉱山】

 あの男と今回の魔物騒動が関連していることはもう間違いないだろう。


「わかりました。早速ですが行って参ります」


「ほぉ、話が早くて助かるわい。もし無事に帰ってこれたのなら宴会の席を設けよう。我が国のことなのに他国の力を借りねば何も出来ぬ無力さが胸にしみるわい......」


 この王はかなり悩んだんだろう。自国のことは自国内でなんとかしようと思って行動しようにも、最高戦力が使いものにならなくなり、他国の力を借りざるを得ない状況になっても尚悩んだのだろうな。

 最初は性格がキツイ王なのかと思っていたが、人は外見によらぬものだな。


「王様が悪いわけではないのです。全てはこのような事態にした奴が悪いんです。それを俺が、倒してきますよ」


「ほっほ、頼んだぞ、小さな勇者よ」


 一国の王の期待を受けて、マカロフは南西の【アウスエルンの鉱山】へと向かった。

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