ーー1話【始まりの予感】ーー
大幅に内容変更いたしました
世の中には伝説や伝承などといったものがあるのをご存知だろうか。
それらはどこから得た話かはわからずとも噂程度に耳にした物を人々の願望を交え、さも現実であったかの如く語り継がれる。
親から子へ、子から孫へ。それはそれは長い年月を経て、誰も確認が出来なくなってから事実であったとされる。
その中のほとんどが事実と異なる事であろうが、事実そのものが語り継がれることもある。
曰く、【ノスタリア】の最北にはこの世とあの世を繋ぐ扉がある。
曰く、6国に埋蔵されてあるとある宝石を集めると、最強の力を持てる。
曰く、1人だけしかなれない役職がある。
その他にも色々なものが語り継がれているだろう。
この物語はそんな伝説、伝承の新たな1ページを刻む物語。
1人の青年が旅で色々なことを知り、嬉しくなり、哀しくなり、楽しくなり、寂しくなる。
そんな物語――
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「あぁー辛い。マジで辛い」
シューディー・マカロフは、母であるシューディー・マリアンの頼みで薬草採取に勤しんでいた。
「けどまぁ、これでもまだマシな方だよなぁ......」
マカロフはここではない、どこか遠くを見ながら言った。
マカロフは過去に何度もマリアンから頼みごとを受けていたがその難易度と言ったらものすごいもので、普通は中級冒険者がソロで狩れるくらいの強さであるグレートウルフの肉が欲しいだの駆け出し冒険者が3人パーティーで倒せるトレントの枝が欲しいなどと言ってはマカロフを使うのだ。
マリアンは料理を始めとする家事全般が上手だ。おまけに美人でもあることから近所からは評判が良い。
しかし先程も述べたように、その実人使いが荒いのである。
「母ちゃんの頼みだとどうしても断れないこの俺の性格もどうにかしたいんだよな......手伝えることは何でもしたくなっちまうだろ。境遇が境遇なんだしよ......」
マカロフには母の頼みはできるだけ聞いてやりたい理由があった。
それに、マカロフも魔物討伐に関しては少しだが感謝してはいるのだ。
この世界にはレベルという概念がある。
魔物を倒せばその魔物の強さと、倒した者の強さによって、経験値が貰える。
経験値が貯まり、レベルが上がると体力が上がり、魔法を使える者は魔力が上がり、その他いい事がある。
マカロフは村の中で1番の強さになっていた。
村の中でと言っても、【村人】の中だけではあるが。
そしてこの世界には【役職】というものもある。
それらは、生まれつき誰しもが必ず持っているもので、それらに適した仕事やパラメータになるのだ。
ちなみに良いものであると【勇者】や、【賢者】などがあるが、残念なことに【羊飼い】や、【船頭】などといった少し可哀想な役職もあるのだ。
その点マカロフは不自由なく生活出来ているので【村人】様々と言ったところである。
「そろそろ集まったし帰るか」
薬草を目標数採取したマカロフは帰路につくのであった。
おかしな点、変更した方が良い点などなどありましたらコメントよろしくです!どれだけ酷く言われてもそれを糧に頑張ります!