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Snow flakes   作者: 山吹 ことり
リトルスノー編

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37/96

幕間|反響

 川沿いの歩道は、夜になると人が減る。

 街灯の下、ヒナタは立ち止まってギターケースを地面に置いた。


 風が、水面をなぞる音。

 遠くで、電車が通り過ぎる。


 ケースを開ける。

 チューニングは、しない。

 今日は、確かめるだけだった。


 弦を軽く弾く。

 音は、小さい。

 でも、消えない。


 橋の下に反響して、

 自分のほうへ戻ってくる。


 ヒナタは、もう一度だけ鳴らす。

 同じフレーズ。

 少しだけ、力を抜く。


 ――ああ。


 これだ、と思う。

 名前も、言葉も、まだいらない。


 続いているかどうか。

 それだけで、今日はよかった。


 ケースを閉じる。

 肩にかけて、歩き出す。


 音は、置いてきた。

 でも、消してはいない。

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