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Snow flakes   作者: 山吹 ことり
高校編

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14/30

幕間|いい風

 昼休み、廊下を歩いていると、知らない名前で呼び止められた。

 振り返ると、違うクラスのやつが立っている。


「ハヤテ!昨日の音楽室のさ」


 それだけで、何の話か分かった。


 曲名は知られていなかったし、名前も少し違っていた。

 それでも、「暗いけどよかった」とか、「最後のとこ好きだった」とか、

 言葉の芯は、だいたい同じだった。


 放課後も、似たような声がいくつか届いた。

 階段ですれ違いざまに。

 昇降口で靴を履き替えながら。


 噂というほど大げさじゃない。

 ただ、風みたいに回ってきて、またどこかへ抜けていく。


 悪くないな、と思った。

 褒められたからじゃない。

 音が、ちゃんと外に出た感じがしたからだ。


 知り合いとすれ違い、短く手を挙げる。

 また誰かが何か言いかけて、笑って去っていく。


 ハヤテは、立ち止まらずに歩く。

 流れてきたものは、そのまま流す。

 そこから、必要なものを拾っていくのは得意だ。

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