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田中約束は忘れていません

田中くん、ちゃんと頑張ってたんだね!

『今日16:00サイゼで』



「いや〜久々の会合となりましたが、そちらの調子はどうよ。田中」


「まあぼちぼちでんなぁ。一応受験に向けてそこそこ頑張ってはいるけど、まあ所詮Fランだしよっぽどヘマしなければ大丈夫だと思うよ。」


「何だか若さのかけらも夢も希望も見出せない返答だなぁ」


「河口さんの方はどうなのよ。志望校何処だったっけ?」


「○○大。一応推薦で行く予定」


「うっそ!?マジで!?偏差値えげつない国立じゃん!すげぇ頭良かったのな!」


「過大なリアクション恐れ入ります」


「いやいや、素のリアクションだって。普段の行動言動からは想像出来なかったわ」


「私は君の中でどの様な形を形成されてたのかは知りたく無いから聞かないでおくよ」


「いやいや、少々驚きで取り乱して申し訳無かったけどあの大学行ける人がウチみたいな学校来てることに若干違和感もね。周りに目指してる奴居なかったから」


「まあ…それはな…」


「まあ謝罪とは言えないかもだけど、お約束のアレ、何とか書き上げたんで今日はお持ち致しましたよ。」


「お?お!おぉ〜!!遂に田中大先生の処女作が爆誕いたしましたか!!読者は今か今かと心待ちにしておりましたぞ!」


「マジでそんな期待しないでね…思ってたのと違った時の反応見るのが辛い…因みにBLでは無いからね」


「はいはい、前置きは良いから早く読ませて下さいよぉ〜先生〜」


「その先生ってのもやめて下さい…じゃ、ほい。」




○○○○○○○○○○






「どうですか…?」


「…」


「何かリアクションしてよ〜無言1番こえ〜」


「とにかく…」


「ダメ出しなら受け止める覚悟は出来てます…」


「今田中の前だから泣けないっ。家なら鼻水垂れ流して嗚咽が出るほど泣いてたっ!!」


「んがくっくっ」


「切なさと愛しさと心強さが!溢れる想い隠しきれずに!やっぱ凄かったな田中は!私の目に狂いは無かった!今確信した!」


「何か思ってたリアクションと違ったけど有難う。」


「なんだよー私がどんなリアクションすると思ってたのさ。」


「いや、白手袋つけてメガネ光らせて顔の前で手を組んで蔑んだ目で見下ろして…」


「エヴァーに乗れとは言わんぞ私は。」


「まあ河口さんの好きな作品を意識して多少寄せてみました。やや姑息だったかもですが…」


「それで良いのだよ。私の好みはもはや民意と思ってくれて差し支えない。」


「もう独裁者ルートまっしぐらだな。将来が不安になってくるぞ」


「田中くんが期待以上の成果を上げてくれたので誠意を持ってお約束は果たさねばなるまいな。ただし本当に大した話じゃないから本当に申し訳無いけど…」


「いやいや、河口さんがオーバーリアクション過ぎて驚いたけど気負わず今後の参考にご教示下さいな。」


「それでは…」

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