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田中の真実

果たして田中君の真相はいかに…

「俺ね、男も女も恋愛としては何とも思えないの。」


「??」


「好きとかどうとか…頭ではどういう事かは理解してるんだけど、気持ちが無いってか…」


「なんか難しいな…」


「だんだんさ…周りの友達が恋バナとか始める訳。俺そう言う気持ちにならないから話に付いてけないの。」


「ふむ」


「好きな子誰だよ〜とかさ。困っちゃって。友達とは仲良くしてたいし場の雰囲気壊したくないから今は架空の好きな人を他校に作ってる。幼馴染設定。友達以上恋人未満で、あと一歩踏み出せないみたいな。」


「結構設定しっかり練り込んでんな」


「でもね、やっぱり経験値がないから話が空っぽなんだよね。だから恋愛の勉強に先ずは少女漫画から入った。」


「まあ入門だわな。友情・努力・勝利では中々男女の心の機微は難しいか。でもやっぱ少女漫画は女の子の理想の夢見がちなストーリーになりそうだな」


「そう。そこからもう少し踏み込んでTLに移行して更にレディコミにそして行き着いた先がBL。」


「なんかいきなり急カーブしたような気もするけど…」


「んーまあ単に設定に惹かれての部分も大きいかな。男女だとそれ程障害もないけど、男同士ってだけで最初からハードルが高い。そこから恋愛に発展させるだけでドラマチックになる。」


「ふむ」


「あと作家さんが女性が多いからか心情の描写も上手い。少年マンガだと全体のストーリーが壮大で面白いけど女性向けは細やかで細部が丁寧だよね。」


「なんか段々話が高尚になって来たぞ」


「男同士ってハードルが時代劇作品の身分差に近いってのかな。藤沢や池波作品みたいな。切なさとか。潜在的に日本人が好きな内容なんだろうね。」


「うーん、分かったような分からない様なだけど、分かった。」


「まあ段々自分語りしちゃって申し訳無かったけどそう言う感じ。」


「まあさ、とりあえずさ…」


「ん?」


「咲穂先生の新刊読まない!?もう早く見たくて見たくてウズウズしてる!」


「賛成!」

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