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概要


静かな風が、草の大地を撫でていた。

緑に染まる草原の中央――そこにひとりの若者が膝をついていた。


剣を腰に、旅装に身を包む日本人がいた。

彼は、今まさに一つの世界の扉を叩こうとしていた。


雲ひとつない空。

遥か遠く、雷光がちらりと地平を裂いた。


「……雷の気配、あんなに近くに嵐はないはずなのに」


彼はゆっくりと立ち上がり、風に揺れる髪を押さえながら視線を遠くへと向けた。

風が語っているように思えた。


――その時だった。


「ッ……!」


振り返るとそこには、一体の魔獣。

異形の獣が、静寂を切り裂く咆哮とともに飛びかかってきた!


「来るか……!」


瞬間、男は身を低く構え、構えた。

(攻撃するか)

だが足りない。

一撃でこいつを倒す必要がある――その時だった。



  ≪ 閃き:閃撃墜≫

  ――新たなる技が、記憶の底より呼び覚まされる!



雷のように脳裏を貫いた感覚。

まるで誰かが、自分の腕に“撃ち方”を教え込んだ感覚に近い――否、自分の中に、それは“元からあった”。


「閃いたぜ……!」


稲妻のごとく拳を振るった。

蒼い光が一閃、獣を貫き――黒煙となって散った。


草薙はしばし静かに剣を見つめていた。


「……授かった感覚に近いな、いや……これは、俺の中に眠っていたものみたいだ」


遠雷がまた一つ、空に刻まれた。

まるでそれが、世界が草薙という存在の“起動”を告げる合図のように。


「風が教えてくれる。俺は、まだまだ強くなれる。

 ……いや、“思い出していく”んだ。これから、何度でも――」


風は、彼を導く。

数多の技と、数多の出会いと、そして数多の――戦いへと。


閃きが最強の礎となる。

挿絵(By みてみん)

世界、人物、引用、元ネタ、テキスト等【引用、参考文献等】

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cien(全年齢)

https://ci-en.net/creator/11836

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https://www.pixiv.net/users/291714

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