新しい島
「ハーッハッハ!到着したぞ!」
星が光出した夜空の下で、島に降り立ったリビアは早速高らかな笑い声を上げた。
あの巨大タコと無数の骸骨兵士を潜り抜け、目的地の島が見えたが、結局着くまでに半日くらいはかかった。
嵐を抜けた頃には空高くにあった太陽も今はほとんど地平線に沈んでる。
しかし、島は夜にも関わらず街に灯りがついており、人の出入りが激しかった。
「随分と賑やかな島だね〜!私達のいた島とは雰囲気が違う!」
2番目に降り立ったヴェラは辺りを見回して言う。
「この島は大きいし、何より交易が盛んだからな!他の島から来た人のおかげで観光の面でも盛んだ!そういえば、仕事以外でここに来たのは初めてだな…よぅし!せっかくだし街の中を探索しようか」
「おーーっ!」
「「いや、もう無理だから!」」
ヴェラの賛成を打ち消すように後ろから2人分の声が上がった。
「いや、無理だって!そんな体力ないって!ただでさえ予定より2日も海の上にいた上にあんな化け物に襲われたんだからね!もう無理!ゆっくり寝たい!」
「ピクシーに同じ。こっちも体力の限界にきてる。もう立ってるのが奇跡ってくらい」
船旅に慣れてるリビアと底知れない体力を持つヴェラと違い、2人はもうヘトヘトだった。
カリーナは疲れ切った体から絞り出すように声を出した。
「お願い、今日はもう寝て探索は明日にしようよ。」
2人の顔色を見てリビアはその意見を尊重する事にした。
「うーむ、それもそうか…、船旅は初めてだったしな。これから泊まる所を探す事になるな。」
「それってどれくらいかかる?」
ピクシーの質問にリビアが答えた
「そうだな?安い所や値打ちの所はほとんど抑えられてるだろうからな…今の手持ちで空いてる所を探すとなると見つかるのは真夜中になるだろうな」
「えぇ〜、なんで持ってないの!?」
「当たり前だ。観光で来たわけでは無いからな。海賊なら資金は現地で調達しなければな。」
「だったらこの際郊外で野宿でも構わないよ。船の上よりはずっとマシだから。」
とにかく眠りたいカリーナは耐えきれず口を挟んだ。
船に揺れのせいで思うように寝られず、その疲れがピークに達していた。
「まぁ、少しは探してみよう。寝れるなら良い所が良いだろう。」
「いや、こっちはもう歩けないって言ってんの!こんないつ終わるかわかんない事やってられないって!」
譲らないリビアにピクシーは声を荒げた。
そんな声に注目が集まる。
「み、みんな落ち着いて!みんな怖がっちゃうよ」
ピリピリした空気に慌ててヴェラが宥めていると
「アレ?もしかして、リビア!?」
と声が聞こえた。
「ん?あぁ、貴方は…ボランス叔父さんか!」
馴染みのある声の主を見てリビアは声を上げた。




