Chapter 1: 異世界転生
ショウタは、新宿のホストクラブNo.1としてその名を馳せる存在だった。どんな女性も彼の甘い言葉と鋭い魅力に引き寄せられ、彼のシャンパンタワーは夜ごとに煌びやかな輝きを放っていた。そんなある日、彼は常連客であるヒネと一緒に店を出た瞬間、突如として異世界へと転生してしまう。
目を覚ましたショウタは、見知らぬ景色とヒネの困惑した表情を目にする。
「ここ…どこ?」とヒネが呆然と呟く。
「俺に聞かれても困るよ」とショウタも困惑した様子で答える。
二人は周囲を見渡しながら、異世界の村にたどり着くが、すぐに「魔物」として恐れられることになり、村人たちの視線が刺さるように痛い。
村人たちの噂はすぐに伝説の勇者に届いた。二人が村の近くに現れた魔物だと聞いた勇者は、迷わず討伐に向かう。
「魔物よ! ここで滅するがいい!」勇者は大きな声で叫び、剣を振りかざして二人に襲いかかった。
「えっ、待てって! 俺たちは魔物じゃない!」ショウタは必死に説明しようとするが、勇者は聞く耳を持たない。
「逃げるわよ!」ヒネはショウタの手を引いて後ろに下がるが、勇者の迫力に圧倒されて動きが鈍くなっていた。
その時、勇者が地面を踏みしめた瞬間、つまずいて足を滑らせ、盛大に倒れ込む。彼は勢い余って頭を岩にぶつけ、そのまま動かなくなった。
「…え? 死んだの?」ヒネが目を見開き、信じられない様子でショウタを見た。
「たぶん…そうっぽいな。」ショウタも呆然とした表情で答えた。
勇者の遺体のそばには、立派な剣と盾があった。ショウタは思わず手を伸ばし、剣を掴む。
「これ、使えそうだな。」ショウタが剣を振ると、見たこともない力が自分の中に湧き上がるのを感じた。
「私も盾を持ってみようかな。」ヒネは勇気を出して盾を手に取り、その重みに少し戸惑いながらも、しっかりと持ち上げる。
「これで、ちょっとは戦えそうじゃない?」ヒネが笑みを浮かべながら言うと、ショウタも微笑み返す。
「そうだな。こんな異世界だけど、なんとかやっていけるかもな。」
ショウタとヒネは剣と盾を携え、この世界で生き抜くための旅に出ることを決意した。道中、二人は森で初めて魔物に出くわすが、ショウタが剣で戦い、ヒネが盾で守ることで何とか勝利する。
「さっきの剣さばき、なかなかだったわね。」ヒネが驚きと尊敬のまなざしを向ける。
「おいおい、俺はホストだぞ? こんなところで戦うのは場違いだって思ってるんだけどな。」ショウタは冗談めかしながら肩をすくめる。
「でも、ここではそれが役に立つんだから、気にすることないわよ。」ヒネが笑顔で応じると、ショウタも少し照れた様子で笑みを返した。
こうして、二人は互いに支え合いながら、新たな冒険の旅を歩み始めるのだった。




