~歯茎に埋まった親知らずとの格闘~ 抜歯後編
親知らず抜歯の体験談です。今回は、抜歯後にすべきことをまとめました。
※初投稿のテストを兼ねての体験談です。
※この話はあくまで体験談ですのであまり鵜吞みにせず、お医者様の言葉に従ってください。
「血餅」を死守せよ!
親知らず抜歯後において、最も大切なことです。血餅を守ることで、その後のあなたの運命が天国と地獄に大きく分かれます。
とは言っても「血餅って何?」って話ですよね。
〇血餅って?
簡単に言えば、かさぶたです。血の塊でブヨブヨしているんだとか。親知らずのいなくなった跡を埋めてくれるそうです。この血餅が後々の回復を助けてくれます。つまり、絶対に剝がしてはいけないものなのです。
この血餅が剝がれてしまうと「ドライソケット」という穴ができます。これがとんでもないやつなんです。
※血餅は赤黒い姿をしています。見た目にぎょっとするかもしれませんが、剝がしたりしないでください。
〇ドライソケットって?
「骨が剝き出しになってる!」ってやつですね。めちゃくちゃ痛いそうです!血餅が剥がれたせいで起こる症状らしいです。このドライソケットは激痛を引き起こします。しかもこれが、「痛み止めすら凌駕する痛み」なんだとか!骨が露出しているなら当然のことなのかもしれませんが、勘弁してほしいものです。そのうえ1ヶ月ぐらいはこの痛みに苦しむはめになるんだとか。ドライソケットにだけはならないようにと、お医者様に言い含められました。
親知らず抜歯後の生活はドライソケットにならないように、血餅を守ることに注力してください。
〇どうやって血餅を守ればいいの?
・うがいをしない
血餅は、血の塊です。つまり抜歯後の出血が続いている間に作られます。体質にもよりますが、抜歯当日に血餅が作られることが多いそうです。なので、この期間に絶対に「うがいをしないこと」が大切です。血餅はとても剝がれやすく、うがいでポロっと取れてしまう可能性があるそうです。
抜歯当日は、ちょくちょく出血があったりして鬱陶しいです。口の中も血の味がして気持ちがいいものではありません。しかし、血餅を守るために決してうがいをしてはいけません。流れ出てきた血は、吐き出すだけにしましょう。
・患部を触らない
当たり前のことかもしれませんが、傷口を触ってはいけません。指はもちろん、舌で触ることも避けましょう。傷口をツンツンしていいことは何もありません。気になる気持ちをグッと抑えてください。
・吸うものを食べない
うどんやラーメンなんかをズゾゾと啜るのは、絶対にダメです。圧力の関係で血餅が取れかねません。ウイダーインゼリーは柔らかくて抜歯後の食事に最適ですが、これも吸引して飲んではいけません。お皿に出して、スプーンですくって食べましょう。
あとは、激しい運動をしない、お酒を控える、などの血行を良くする行為を避けましょう。
ここからは、痛みや出血量についての体験談となります。
〇痛みの期間
上の親知らずは、2日で痛みが引きました。下の親知らずは3日かかりました。当日はとにかく痛いので、痛み止めがかかせませんでしたね。耐えられない痛みというのはこれくらいの期間で引いてくれました。
下の親知らずは3日すぎた後もしばらくは、あごの鈍痛が残りました。上を向いたりすると特に痛かったですね。
痛みはある程度で消えますが、疼きは結構残りましたね。鼓動に合わせて、患部がドクンと疼きます。あと、なにか押されているような感覚もありました。
どれも1週間程度で収まりました。
〇出血はどれくらい続いた?
抜歯当日から次の日までは、血が出ましたね。ただ、ダラダラ出るのは当日だけでした。次の日は、たまに「いまちょっと血の味がしたかな?」ぐらいのものでした。
抜歯直後、お医者様からガーゼが渡されます。このガーゼをしっかり噛んでおきましょう。圧迫止血というものらしいです。保健かなにかの授業で習った気がします。このガーゼを30分くらい嚙んでおいてね、と言われるのですが、私は3本とも30分経った後でもそれなりに出血が続きました。上手に噛めていなかったのかもしれません。なにしろ麻酔で感覚がないので、本当に患部にガーゼが当たっているのかも分かりません。もしかしたら、前の歯にガーゼを押し当てていたのかもしれませんね。そんなときは焦らずまた新しいガーゼを噛んでください。家にガーゼがない場合は、ティッシュでもいいそうです。それでも長い時間どくどく血が出るようなら、お医者様に電話してください。
〇食事はどうしたの?
柔らかいものオンリーです。ゼリー丸飲み生活が続きます。正直辛かったです。スープに浸した食パンが救世主でしたね。4日目ぐらいからは、細切れにしたお刺身を食べられるようになりました。スーパーで買った薄い赤身のマグロが美味しかったです。いままで食べたマグロで一番美味しかった気がします。それくらい、抜歯してしばらくは食生活に苦しみます。普段何気なく食べているチョコレートが死ぬほど恋しくなります。
〇親知らずを抜いて実際どうだった?
個人的には抜いて良かったです。シンプルに痛みから解放されたのが嬉しいです。親知らずって疲れたら、膿んできたりするんですよね。だから疲れたなと思ったときに、痛みを感じたら余計に心が落ち込みます。これが結構辛かったんです。だけど抜歯したおかげで、膿んだ親知らずのために病院に行かなくてはならない時間もなくなりました。親知らずがなくなったんですから膿む原因がなくなったというわけです。最高ですね。病院に行くのって面倒くさいですからね……。
親知らずが痛み出したら、抜歯を考えることをおすすめします。痛みを感じて落ち込んだり、何度も病院にかかるよりは、腹を決めて抜歯に臨んだ方が個人的には楽でした。
だからもし、同じ症状で苦しんでいる人がいたら、抜歯を考えてみてはいかがでしょうか。
また、まだ親知らずが生えていないという方も、もしかしたら私と同じ症状に苦しむかもしれません。そんなときはそんなときに「ああ、そういえば親知らずについて何か言ってるやつがいたな」と、この話を思い出してくれればいいなと思います。
以上で親知らずについての体験談は完結となります。
拙い体験談でしたが、役に立ったなとか、面白かったなと思ってくれた人がいてくれれば嬉しいです。