表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/20

2%の奇跡


「分からない事がいくつかあるわ。」


美咲さんは淡々と訊く、科学者の欲求なのか。


「人柱を使い脳へのダメージをなくす......けれど、貴方自信はどうやって渡っているの?」


『アイツ』はその問いに答える。


「......同一の世界に同じ人間は存在出来ない......死ぬ事により意識や記憶を統一させ同一人物として処理される。」


「神様の仕業とでも言うのかしら?科学者の前で......。」


「理屈は分からないがそう考えれば簡単だろ......そこで考えた......俺の存在しない世界、そこに行ったらどうなるのか?渡る為には死ななきゃ行けなかったし、最悪の賭けだったが、成功した......。」



「それが第一段階ね......貴方は世界に存在しない者として受け入れられた......その後は?」


「......渡れる人間を探した。」


俺以外の存在、2%の人間......。


「何年掛かるのか、あるいは何十年か......奇跡だったよ!探し初めて半年、その女を見つけた。」


「第二段階ね......その娘を使い世界を渡る。」


もう一人......でも、渡るだけなら......


混乱する俺に、美咲さんが察した様に答えた。


「二人必要なのよ......片方が使えなくなったら、もう片方を......そうやって何人廃人にしたのかしら?」



『アイツ』はどれだけの世界を渡ったんだ。


何人の俺と、もう一人を......。



『アイツ』は訊きたい事があるという。


「......俺からも質問だ......この世界はなんなんだ?」


そう言えばそうだ、この人の居ない世界。


なんで美咲さんだけ存在しているのか?


そんな世界で、なんで俺は存在しているのか?



「......ここは父の会社で専門は癌治療......粒子加速器もその為の物だったけど、私は違った......並行世界の研究と好奇心から実験を行い......失敗......。」



あの経歴、実験中の事故は繋がっている?



「中心地に居た私以外の全ての生物が、粒子にのまれた。」


「......身体を留めて置く事が出来なくなったのか。」


「おそらく、貴方......最初の貴方が存在出来てるのは、意識や記憶の統一が存在を形作った、それによって、人は粒子の中に居る事が証明されたの......後は、どう助けるかね。」


『アイツ』は立ち上がり銃を抜く。


「この世界も違う......。」


訊きたかった......もう一人の存在......。



「......誰なんだ......もう一人の2%って。」




「............めぐだよ......。」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ