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新たな出会い3

「ウヲーンッ!」




激しい咆哮を放った。





その光は真っ直ぐ闘技場の壁に刺さった。





「これが魔法_」





魔法がなかった世界からくると、とても眩く神々しい、美しい光景に見えた。






「この魔法は創成魔法と言うんだ。自分の魔法属性でものを創成する。

他にも_」





そう言いジョシュアさんは光の矢を空中に作りだした。





「これを落として攻撃魔法もできる。

特に珍しい光魔法だと治癒の魔法も使えるぞ~?」





すごい。



これを私ができたら!





私はそう思った。





「じゃあ、やってみるといい。」





「は、はいっ!」





私も目を閉じる。




『できるよ?君なら。』




どこからかそんな声がした。





うんできるよ。わたしなら!








私の魔法。それは時に人を傷つけてしまうかもしれないけど優しくて人を包み込む。





そんな優しいものがいい。




そして私の大切な人を守れる魔法が_!






そう強く願い私は目を開けた。





すると。




目の前には水で作られた大きな鳥が2羽飛んでいた。





鳥が降らす雨がパラパラ頬を濡らす。





そんな時、何かが抜けていった。





肩が軽くなったような気がした。





「これは!」





私がその光景を呆然と見つめているとジョシュアさんが叫んだ。




「なんなんですか?」





とオズオズと聞いてみると_





「アリスの魔法は水属性だ。それもかなりの強さの。

そして今使ってる魔法は創成魔法と治癒魔法の連合系。

聞いたことないぞ。光魔法以外で治癒ができるなんて!それにこの歳。6歳で連合魔法なんてな!」






ん?あれぇぇぇ?





もしや私とんでもないことをしてしまった?





「あ、あの悪いことなのでしょうかっ?」





怖くて涙が出そうなのを我慢し声を出す。





そんな私の肩をお兄様が「大丈夫」といい抱いてくれる。





「ご、ごめん。不安にさせたね。少し特殊だっただけさ。」






ジョシュアさんはしばらく押し黙り笑顔で答えた。





そんな時。




「ぼ、僕。お庭行ってきますね!」




と、トリアが突如叫んだ。





「どうしたんだろ。」





闘技場を出ていくトリアを横目に見つつ、つぶやく。





私が腕を組んで考え込んでいると、お兄様がこそっと耳打ちしてきた。





「トリアは魔法属性がない。つまり魔法が使えないんだ。

平民ですら誰だって魔法が使える国。特別にみられて当然なんだよ。

それに今アリスが見せた魔法はすごかった。それに引け目を感じたんだろう。」




と。





そんなことない!




トリアは努力を続けて17歳。学院の2年生で宮廷魔術師になるんだよ!





それに、お父さん譲りの珍しい光魔法を使いこなすんだよ!?






私は頭の中で叫んだ。





「こんなのはだめ!」






そして、そう叫び闘技場を走りだした。






















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