新たな出会い1
「こんな問題で90点なんて公爵家の娘の名が泣きますわよ!?」
「はいぃぃ!」
「3度腕の位置がずれておりますよ!」
「はいっ!」
シュシュアは想像以上に厳しかった。
「教科書の1080ページを開きなさい。」
「はぃぃぃ!」
「はっきりと!はい!です!」
「はい!」
「いいでしょう。この歴史の続きです。
ここで初代王は_」
でも、勉強は面白かった。
この国は幸いなことに日本語を使っているから国語や語学?は結構できた。
歴史は難しいけどゲームの裏設定と思って紐解いていくのが面白い。
理科や数学は日本より遅れているようで私が筆算を使った時なんて『あなたは天才ですっ!』
なんて天才呼ばわり。
一日私室にこもって二人で勉強。
これが日常になってしまった。
お兄様やお父様達と会えないのが少し寂しいけど_
でも、今日は久しぶりにお父様達に会える!
仕事が忙しくて家(屋敷)にこれてなかった宮廷魔術師さんが今日これることになった。
息子様も来るらしく同年代の友達っ!と心が躍っている。
もう、ダンスがしたいくらいに!
コンコン
ドアが控えめにノックされた。
「はい!」
「レオノーラだよ?宮廷魔術師が来られたよ」
「お兄様っ!今向かいます!」
ドアをキーック!し廊下をかけだす。
「わぁ!アリス!淑女が廊下をかけていくなんて!」
と言いつつお兄様も走って来る。
「お初にお目にかかりまs_」
宮廷魔術師さんに挨拶しようとしたら言葉が出なくなってしまった。
なぜなら、宮廷魔術師さんの後ろに隠れている少年に見覚えがあったから。
栗色の髪の毛に、泉のように清んだ空色の瞳。
シュトリア・マルス 光魔法の使い手で攻略対象の一人だ...
「どうしたの?体調がすぐれないの?」
お兄様が心配そうに聞いてくる。
「い、いえ。大丈夫ですよ?申し訳ございません。
お初にお目にかかります。シャーロット公爵が娘 アリスリア・シャーロットです。」
「小さいのに素晴しいね!
ではこちらもお初にお目にかかります。宮廷魔術師でマルス侯爵。ジョシュア・マルスだ。
アリスリア嬢、これからよろしく!」
宮廷魔術師さん改めジョシュアさんが大きな手を差し出してきた。
「はい!よろしくお願いしますっ!あと、私のことはアリスとお呼びください!」
「そうか、よろしくな、アリス。」
「トリア!久しぶり?2か月ぶりだね!」
お兄様が嬉しそうにシュトリアさん?に微笑みかけた。
「う、うん。レオ。ひ、久しぶり!」
大人しいのかな?そうだ確か引っ込み思案なんだよね!
それが成長してなぜ謎キャラなんかに。
まぁとりあえず話しかけてみますかっ!
こんにちは!?こんばんは!?
明日も2つか3つ更新しますっ!
読んでくれると嬉しいですっ!
午後の6時を予定しておりますっ!