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バカ全開っ♪

「ふぁぁぁ~」



私は大きなため息を吐いた。




「アリス?ため息なんて吐くほどでもないよ?」




「いえ。お兄様にはわかりませんわ_」




そう。わかるわけないんです。




今から行くのはパーティを装った私の戦場。



王子に会ってはいけません。



惚れてしまうわ。きっと。

いつも見ている、トリアやお兄様でもドキッと来る仕草があるのにっ!



お母様とお父様も張り切ってドレスとか決めてたくせに仕事だとか言って戦場パーティには来ないとかっ!?


頼れるのはお兄様とトリアだけなのですよっ!

慣れない所作に礼儀・作法!


きらびやかな令嬢たちとお茶飲むとか私には無理!


せめて着物に正座よっ!

元日本人だぞっ!?





馬車にひたすら揺られ続ける。




そんな時とっても大きな建物が見えてきた。




「あれが、王城_!」





真っ白なお城にクリスタルがちりばめられててツタなんて絡まってるところは古城の雰囲気を漂わせる。





「ここが私の戦場か_」




「だからね、アリス。戦場って何?も~わかんないっ!」




「お兄様お気になさらず」




ガラっ




大きな音を立てて馬車が止まる。




「よいっしょっと」



ピョンと馬車から飛び降りる。




「も~!アリスは今日無邪気になり過ぎだよ!」



はい。でも仕方ないのです。




ばかな令嬢だと思われれば、婚約者の候補にすら入らないでしょうから。



「ふぉぉぉぉ~!ここが王城かっ♪」




バカ全開っ!




「キャラ変わってるよ?アリス!」




「も~!きにしないでくださいっ♪」




「お初にお目にかかります。

国王・ライクの息子。

第一王子のスフォルツァンド・リンスです。アリスリア嬢。レオ。今日は楽しんで言ってください。」




私たちが王城の前で話していると前方から声が響いた。



「えっと、お、同じく国王ライクの息子で第二王子のシャルル・リンスです!アリスリア様、レオ。仲良くしてくださいっ!」



翡翠色の髪に王即位の絶対条件、輝く金色の瞳。


あれがスフォルツァンド・リンス。

南の大国を将来治める絶対王。

く~!悔しいけどさすがメイン攻略対象!カッコイイ。


たしかスフォルツァンドさん?が私の1歳年上の7歳。

シャルルさんが私と同い年の6歳。


よくよ~く見ると二人顔似てるな?




空色の髪の毛のシャルルさん。

翡翠色?の髪のスフォルツァンドさん。



二人とも髪の色こそ違うがとんでもない美形だ。

スフォルツァンドさんはちょっと腹黒系の可愛らしい顔立ち。

シャルルさんはおどおどした感じの可愛らしい顔立ち。

トリアに似てるんだよね~シャルルさん。




そんなことを考えてると、お兄様が「挨拶だよ?アリス。」

と耳元でささやいてきた。



ドレス?ワンピースの裾をつまみ頭を下げる。



「お初にお目にかかります。公爵ガーデス・シャーロットが娘。

アリスリア・シャーロットと申します。」



「公爵ガーデス・シャーロットが息子。

レオノーラ・シャーロットです。」



「レオ!」



挨拶を終えた私たち主にお兄様のもとに殿下たちが集まる。



「シャル、フォルツ!」




愛称で呼び合うほどの仲なんだ。




ちょっと寂しいな~。



なんちゃって



「あ、アリスリア様。ぼ、僕たちも仲良くなりませんかっ!?」



んん?どーゆーこと。



今の声はシャルル様!?







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