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ミラクルカウンター[未完]  作者: 次元レベル町内会長
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情報整理(表) 謎を調べに出たはずが謎が増えたという謎

 色々とトラブルあったものの、私たちは元気です、ハイ。




 人的損傷はゼロ。


 他の精霊使いたちの妖精がいくらか消耗したらしいが、ハッキリ言わせてもらおう。


 どーでもいい。


 だってあの人たち妖精を消耗品として使ってるし、そもそも妖精ってそういう使い方するもんだし。


 俺はやらないけどね。


 ま、侵蝕水晶も変異水晶もたんまりあるので、自由に再召喚してくだせぇ、ってなもんよ。




 でだ。


 さすがに怪我人ゼロとはいかなかったね。


 基本が接近戦だから、ノーダメージは難しい。


 ゲームみたいにターン制じゃなし、無敵時間の緊急回避なんてあるわけがない。


 それでも重傷一人で済んだのは上出来上出来!


 むしろ一人だけ重傷になるとかクソだせぇww




 ………。


 はい、そのクソだせぇ一人は案の定ぼくです。




 反逆ブーストの反動がきたねー、かなり。


 気絶してたから痛みはなかったし、目を覚ましたら手当て終わってたから実感ないんだけど……なんかヤバかったらしい。


 霊気の反応が弱っていなかったので死なないだろうとは思っていたらしいんだけど、それでも不安になるような有り様だったとか。


 ま、生きてんだからオッケーオッケー、死ななきゃ安い!




 でもどうせならもっとゆっくり目を覚ましたかったよね。


 後始末、大変だし。


 たった一枚、それも街一つ国一つじゃなく中継集落の大結界。


 それでも一枚、前例が全く存在しない、人類の勝利。


 これが一番厄介ですよ。




「面倒なこと全部任せてずっとこうしてたい」


「なに言ってンだよ、ったく。大隊長なんだからヨ、局長がまとめてくんねェと部隊が動かねェだろ~? リクエスト通りひざ枕してやってんだ、局長もやることやってくれよ」


 現実逃避に美少女のひざ枕とか、これもう俺ってばリア充判定でよくね? 勝ち組じゃね?


 実際は身体の調子がまだ悪くて、手の空いてたタタラに側仕えしてもらってるだけなんだけど。




「術式法衣、スマンかったな。そんなつもりはなかったんだけどさ、まぁ、ちょっとね?敵さんも容赦なくってさ」


「あん? あぁ、気にすんな! 道具が役目を果たして壊れるんだ、そりゃ悪いことじゃねェよ。……ちと、修理はムリそうだけど」


 どうにも損傷が激しかったらしく、直すよりも新しく作ったほうが早いのだとか。


 素材は揃ってるし、魔導水晶も強力なヤツがたっぷりあるので問題はないらしい。




「どっちかってーと、虎徹の霊気兵装のが深刻かもな。いや、直すのはできるけどよ、数日はアタシの作った儀礼兵装でガマンしてもらうしかねーな」


「深刻、なのか? てか戦えるならいーじゃん。多少勝手は違うだろうけどさ」


「まーな。ただよ~霊気兵装ってのは精霊や妖精にとっちゃ身体の一部みてーなモンだから、()()()()は悪いぜコレ。人間の局長には説明しづらいけどさ」




 ふむ?


 前、愛用していたコントローラーが壊れた時、奮発して値段のいいヤツ勝ったけどしっくりこなかったっけ。


 アレのもっとスゴいガチな違和感みたいなノリだろうか?


 これは覚えておこう。


 本人にとって大事なこと、大切なことは蔑ろにしたらアカンからね!


「竜脈を繋げた反動か。他に手段がなかったとはいえ、虎徹には悪いことしちゃったかな~」


「アタシ的にはいいデータ取れたけどな! 虎徹の刀はもちろん、他の連中の武器も竜脈の力を受け止められるように改造してやるゼッ!」




「でさ」


「うん?」


「あの桜色のヤツさ」


「アレはムリ。鍛冶の領域では調べらんねーや。鬼道か陰陽だな、アレは。迂闊にアタシが調べると……最悪、例の鎧武者が復活しちまうかもな!」


「やめて、ホントに」


「復活は冗談としても、アタシじゃお手上げってのはマジだからさ。吟堂少佐殿に頼んで鬼道陰陽局で調べてもらうのが妥当じゃね?」




 まぁ、そうなるか。


 あの巨人の魔獣は俺に託してくれたわけなんだが、だからといって俺が保管しておくわけにもいかんのよね。


 何かが起きたときに責任とれねーもの。


 それに悪意や害意は感じないけど、それは俺の反逆フィルターで知ったことだから説明できない。


 説明できないけど安全ですよ、って誰が信じられるかって話。


 正直、他人に渡すのはメッチャ嫌だ。


 実に気に入らない。




 ……組織で生きるって、大変なんだなぁ。


 フリースタイルの異世界転生者たちが羨まし……でも俺も女神チートだからな。


 無い物ねだり、イクナイ!




「結局……現場でわかったことは、な~んにもねーでやんの。ワカランことだらけ。情報局の人たちの調査が終わらないとどうにもならんね」


「それも役割分担ってヤツだろ。大結界をブッ壊せただけでも大金星さ」


「そんなもんか? ……そんなもんか。あー、動けないのも暇だなー。せっかくだし俺も集落の調査に行かないから腕をおもいっきり握るのやめて結構痛いからソレちょい待って!」


「よろしい。ま、昨日派手に暴れたンだろ? もう少し素直に寝ておきなって!」


 ポンポン、と頭を優しくたたかれた。


 あ、これ悪くないな。




 今、解放した中継集落には、うちの部隊の人間と吟堂さんたちが情報収集のために駐留している。


 あれこれ機材を持っていってたし、何かしら見つけてくれるだろう。


 ついでに、拠点として活用できるかも確認するように頼んでおいた。




 昨日の夜、久しぶりに街中で魔獣が実体化したらしい。


 で、その報告を聞いたスズリが侵蝕前のデータと変わったところがないか比較したところ、かなり規模が小さくなってたそうだ。


 それを聞いて、陣取り系シミュレーションのお約束、恐らくは支配率とかそういうシステムじゃないかなと俺は思ったわけだ。


 一枚ぶん結界が遠ざかったことで、魔獣が実体化しにくくなったんじゃないかな、と。


 もしそうなら、今後は中継集落を防衛の拠点にする必要がある。


 と、いうかせっかく取り戻したのにまた奪われたら困るし。


 旧南4区を攻略するときの拠点にしたいし。




「とりあえず、俺としては結界の攻略を他の地域の部隊でも可能にしたいところだね。そのための調査、再開するには……あー、あの法衣って時間かかる? 作るの」


「いんや? 一応、予備も用意しとこうかなと思ってたからさ、1日ありゃできるけど……また局長が行くのかい?」


「いや、今度は部隊の精霊使いも連れてく。可能なら調査用に文官組も。誰でも大結界に挑めるようになってもらわんと困るし」


 そうしないと俺が精霊たちの秘密の結界(意味深)を攻略する時間が確保できないからね!


 初心忘れるべからず、英雄なんて誰かに押し付けちまえぃ!


 そのためにも大結界攻略のマニュアル化は早急な事案。


 皆には悪いが……我が野望の協力者になってもらうぜ。


 ふひひ!




「でもとりあえず今は太もも堪能しとこ」


「あー、ハイハイ。どーぞどーぞ。……やれやれだゼ」

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