”Message”
「ああ~疲れた、疲れた、
早く風呂入って温ったまろ~」
「あっ、お疲れさま~」
「今日は、寒かったなぁ」
「負ったよ~、」
「掃除はしてあるけど、まだフタがしてないんよ」
「パパ、」
「フタ閉めて来てねぇ」
「ああ………。」
わたし、お風呂掃除したあと
少し乾燥したくて
窓を開けて
お風呂を空にしておくんです。
夕方まで。
お風呂2階なんです。
開けっ放し危ない?
心配してくれて
ありがとう。
下によく鳴く犬いますから
泥棒、大丈夫だと思うんです。
多分………。
(盗るものもありませんし)
根が、ずぼらですから
お風呂にカビが生えないように
掃除後、乾いたタオルで壁を拭いて
鏡に水滴を残さなければ
いつも”きれい”を維持できるって、
キャベツクラブに書いてあったので
そうしてるんですけど。
もお、ずっと前から………。
だから夕方、フタ閉めないと、
お湯はりができないんです。
当然…
寒い中、働いて帰って来るのに
すぐにお風呂 入れるように
しておいてあげたいんですけど
夕方は忙しくて…
なかなか難しいところで
後回しになっちゃうんです。
フタ。
夕飯の支度しながら
明日のお弁当の仕込み。
自営業なんで朝は忙しくて
洗濯は夜するんで
乾いたのを畳んだり
仕舞ったり
家事は切り無く山積みで
大変なんです。
ほんとに………。
だから、
こういう時は、
あれです。
アレ、
そう。
『立ってるものは親でも使え。』
言いますでしょう
むかしの人はほんとに賢い。
しっかり使わせてもらいます。
((笑))
使わせてもらってはいますけど、
これがいまいち信用ができなくて
「パパ、フタ閉めてね?」
と、お願いしても
「ああ…」と生返事で
この「ああ………。」の点々部分が曲者で、
ちゃんと聞いてるか分からないので
何回も念を押すわけです。
(2階から)
降りてくる足音に向かって、
「パパぁ、お風呂フタしめたねぇ~」
「ああ~~~♪」
今度は、
さっきより、
幾分、
明るい
声が帰ってきましたから
大丈夫なようです。
「じゃあ、入れるよ~。」
「フタしたんねぇ」
「ああ、したした。」
最低3回です。(笑)
チャラン♪
自動音声(お湯はりをします。)
(ジャー)
。
。
。
。
。
。
15分経過
。
。
。
。
。
。
。
30分経過
。
。
。
。
。
。無言が続きます。
ふつうもう、沸いても良いころです。
。
おかしいぞ、
。
「パパ~お風呂フタしてきたぁ!?」
「したよ~フタ。」
「嘘だあ~」
チャラチャンチャラチャンチャン
チャラランラララーララ~♪
(お風呂が沸きましたっ)
「って、言わないじゃん」
「してきたさ、」
。
。
。
無言が続きます。
。
。
。
「もお!見てくるからいいよ!」
「蓋したぞ~パパは、」
(わたしが2階へ。)
「してないよ~」
「フタしなきゃ、お湯漏っちゃうでしょ~」
(パパも2階へ)
「おっかしいなあ~」
「………してあるじゃん、」
「ああ~(笑)」
「ん?」
「栓かあ~」
「栓して来いって言ったんかぁ」
「あははは(笑)」
「ん?」
「最初から、フタって言ってるでしょ?」
「パパは、風呂の蓋だと思ったよ~」
「ふつうこれは、栓 言うぞ?」
「ええ~っ、フタ言うよ、フタでしょ?」
「栓だよ~栓。」
「フ~タッ」
「栓。」
「フタ、」
「栓。」
「ふ~た。」
なんだか可笑しくなってきました。
子どもみたいな父です。
怒ってるのも
馬鹿らしくなります。
「あはは、ははは、」
「あははははh(笑)」
笑って仲直りです。
「さあ、ごはん、ごはん」
「ごはんにしよう~」
「今日は、なにかな~」
「今日はねぇ~、」
「トントンとんかつ~」
「やったぁ~!」
お風呂のフタ、言いません?
栓かな~
「栓だぞ、セン。」