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『Freedom Frontier』  作者: 雪沢 泉
2章.“battle of the Imperial City ”
28/45

2━3.合流






現在俺がいるのは、ゲームのスタート地点にある噴水広場に来ている。


本日は、マスターと約束した日だからだ。



「早く来すぎたかな?」



ラウラも来るから、朝から受かれてたんだよなぁ。それに、楽しみだったし。


さて、一応事前にフレンドコードは聞いていて、登録は済ませているし、名前も聞いているので、後は鑑定すればいい。



「千夜」


「桂月か?」


「うん」



現れたのは、髪と目がともに黒になり、長い髪をポニーテールにしたラウラだ。プレイヤーネームは桂月(ケイゲツ)


着ている服は、黒い服に黒いスカート、足にはぴったりフィットした黒いブーツ、胸を覆うだけの鈍い光っていない銀色の軽鎧には、逆さまになった、茎や葉まで真っ黒な薔薇が刻み込まれている。


他にも、右耳のところに片側だけのヘッドホンみたいなものもかかっているし、腰にはポーチのようなものも着けている。


ちなみに、桂月の鑑定結果はこちら



━━━━━━━━━━━



〈名前〉桂月 Lv:??

〈職業〉忍系統?

〈種族〉人族?

〈性別〉女

〈所属〉



━━━━━━━━━━━



こんな感じ


というか、忍者か…………ん?



「なぁ桂月」


「なに?」


「忍者って結構激しく動くよな?」


「そうだけど?」


「なのにスカートって大丈夫なのか?」



正直言って、色々と不味いだろう。似合っているし、可愛いが、よく動く職業なのにスカートは不味いだろう。



「大丈夫。あんまりヒラヒラしないから」



いやいや、それでも見えないという保証はないだろう。うん、危ない。



「大丈夫。仮に捲れても………」


「ちょ!」



桂月がスカートをいきなり捲った。


慌てて目を逸らそうとしたが、スカートの下はパンツではなく、スパッツだった。


ドヤ顔で見せつけてくるが、とりあえず、スカートは下げさせた。


桂月。言えば分かるから、実際に見せなくてもいいから、一部のヤロー共がガッツポーズしてるじゃないか………



「とりあえず、大丈夫なのは分かった」


「そう? ならいい」



それにしても、黒髪黒目でも桂月は可愛いな。




…………………




「「(マスター早く来てー!)」」



ヤバい、二人きりっはキツイ。


最初は大丈夫だったが、そろそろキツイ!


と、メールが来た。



「マスターからメールだ」


「なんて?」



……………えっ!?



「マスター………来れないって」


「……え?」



マスターからメールが届いたんだが………



『千夜さんへ


申し訳ありませんが、そちらに行けそうにありません。

実は、スタート地点をランダムにしてみたところ、無人島らしき場所にいまして………

海にはなんというか、クラーケンみたいな生き物や、リヴァイアサン的な生物がいまして……

脱出は無理そうなので、暫く無人島生活をします。

折角集まっていただいたのに、申し訳ありません。


          店主(マスター)



「だってさ」


「えぇ……」



しかし、マスターもランダムで変な所に行ったのか…………ん?



『Ps.


折角なので、お二人でゲームを楽しんでください。

告白までとは言いませんので、頑張ってより仲良くなってくださいね』



ぶっ。


マスター“Ps”で何を言ってんだよ。


しかし、二人っきりでか………


ちらりと桂月を見ると、ポニーテールにした髪をいじっている。


さて、男をみせますか!



「桂月」


「なに?」


「あぁー、折角集まったんだし、二人でなんかクエストでも受けないか?」



そう勇気を振り絞って言ったら、桂月が固まった。


はっ! やっぱりいきなりは不味かったかっ!?



「桂月?」


「あ、うん。いいよ」



少しもじもじしながら、桂月は了承してくれた。


よし! とりあえず、マスターありがとう。



「先ずは、ファルノートに行くか」


「だね」



ここでもギルドで依頼を受けられるけれど、ファルノートのギルドのほうが依頼が多いので、二人でファルノートに移動する。


二人で外に出て、目的地に向かう。



「そういえば、千夜の武器は?」


「ん? コレ」



俺は拳を突きだす。



「…………本当は?」


「いや、だから、コレ」



再び、今度は正面に正拳突きをだす。


すると、丁度そこに狼が飛び出してきて、俺の正拳突きが当たり、爆散した。



「こんな感じ」


「何をしたらそうなるの?」


「まぁ………色々と」


「ふーん」



そう言う桂月は、クナイを投げた後に爆発させて倒したり、影を槍のように伸ばして倒したり……と、面白い倒しかたをしている。


ちなみに、だいたいは忍者に由来する能力らしい。


と、そんな感じでファルノートまでの道を、敵を倒しながら行った。





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