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『Freedom Frontier』  作者: 雪沢 泉
序章.“修行と竜と覇”
1/45

修行開始前:始まりはランダムから


明けましておめでとうございます。今日より投稿を始めた作品です。






「………VRゲーム?」


「そっ!」



大学の食堂、俺の正面に座った友人が、唐突に言い出したのは、一緒にVRゲームをやらないか? というお誘いだった。



「『Freedom Frontier』ねぇ」



俺も名前だけは聞いたことがある。確か……全世界で大人気なんだっけか? よく覚えていない



「そ! 一年前に出たんだけど、直ぐに人気がでてさ! やっと買えてプレイしてみたら、面白いのなんのって、それで、お前も誘おうと思ったわけよ!」


「しかし、俺がゲーム下手なの知ってるだろ?」



そう、俺こと京極(キョウゴク) (セン)は、ゲームが土下手である。それはもう下手である。


目の前にいる友人の三原(ミハラ) (ソウ)に、色んなゲームをプレイさせられたが、壊滅的だった。いつしか、創はゲームを薦めなくなったっけ、なのに、今になってどうしたのだろう?



「ちっちっち、このVRゲームはまるで現実の自分を動かすように、キャラを操作できるんだよ」


「……どういうことだ?」


「簡単に説明すると、もう一つの世界を冒険するというか、異世界に行った感じかな?」


「成る程」



つまり、今いる世界がゲームになった感じね。コントローラーを使うゲームの上手い下手ではなく、どちらかというと身体を良く動かせる人が有利なゲームかな?


しかし、そういうゲームならやってみてもいいかもしれん。



「基本的にはパーティーで攻略って感じだけど、千は━━」


「一人でやるぞ。たまになら大勢もいいけど、暫くは一人でやりたい」


「そうか! そうか! やる気になってくれたか! とりあえずは、レベル上げ頑張れよ。最初のボスと戦う時は呼べよ、手伝うから」


「了解。それじゃあ、大学終わったら買いに行くわ」


「ふっふっふ。こんなこともあろうかと! じゃーん! 用意しておいたぜ!」


「え? いいのか?」



創が、俺のほうにVRヘッドギアと、『Freedom Frontier』と書かれたソフトを渡してきた。


しかし、これ高いって聞いたけど大丈夫なのか?



「大丈夫、大丈夫。それ貰い物だから、でも、うちはもうやる奴全員持ってるんだよ。だから、お前にやる!」


「ありがとな、早速やってみるよ」


「おうよ! あ、これ俺のフレンドコードな、説明書読めば何か分かるから、登録したら連絡寄越せよ」


「分かった」



その後、大学の講義を全てすませた俺は、早速帰って説明書を読んだ。


とりあえず、RPGのようにメニューがあり、見れるのは自身のステータス。現在受けている、依頼、クエストの内容。世界地図。フレンドに関する項目らしい。


そして、デスペナルティ。


HP……つまり体力というか命が0になった後のペナルティだが、ゲーム内時間で三時間の全ステータス半減。一部スキル使用不能。自身の称号効果の無効化。一部アイテム使用不能。そして、一番最近よった神殿への強制転移である。


なんか、結構厳しいけども、色々と理由があるらしい。


とりあえず、こんなもんでいいかな? 知っておけばいい情報は知れたので、さっそくゲームを始める


気がつくと、白い空間に一人立っていた。



《『Freedom Frontier』へようこそ》



突然、抑揚のない女性の声がし始めた。



《この世界でプレイヤーであるあなたは、異邦人として降り立ちます》


《冒険、生産、開拓、悪人、善人、あなたは好きなようにこの世界を生きることができます》


《この世界をどう見るかはあなた次第ですが、よく考えて行動するといいでしょう》


《では、キャラクタークリエイトを開始してください》



なんか意味深そうで、そうでもないようなことを言っていたが、なんなんだろうね? ちなみに、俺は適当に生きます。


キャラクタークリエイトだが、目の前に鏡のようなものと、ウィンドウが浮かび上がっている。容姿は、鏡を見ながら弄れということだろう。


ええっと、確か髪と目の色だけでも変えといたほうがいいんだっけ? とりあえず、髪は銀色と灰色の中間、目の色は青紫にしてと


次は、種族だな。人族、獣人族(犬か猫)、エルフから選べるようだ。普通に人族……と、獣人族にすると獣度とかも弄れるらしいが、するつもりはないので気にしない。


さて、次はステータスだな。名前と、性別、職業、初期能力値にボーナス5ポイントの割り振り、それとスキルポイント15でスキルリストのスキル習得……か



━━━━━━━━━━━



〈名前〉千夜 Lv:1

〈職業〉格闘家

〈種族〉人族

〈性別〉男

〈所属〉



 HP 100

 MP 100→95


〈能力値〉

 STR 10→20

 VIT 10

 INT 10→5

 MID 10→5

 DEX 10

 AGI 10→15

 LUK 10→15

(0P)


〈称号〉

 無し


〈スキル〉(0P)


【格闘:Lv1】【体術】

【腕力強化:Lv1】【俊敏強化:Lv1】

【解体】【料理:Lv1】

【鑑定:Lv1】【気配察知:Lv1】



━━━━━━━━━━━



色々弄った結果こうなった。


なんか、上げるだけじゃなくて下げて割り振りポイント増やせたので、知力と精神、MPを下げて別に割り振った。


スキルだが、【格闘】2ポイント、【体術】2ポイント、【腕力強化】1ポイント、【俊敏強化】1ポイント、【解体】2ポイント、【料理】2ポイント、【鑑定】3ポイント、【気配察知】2ポイントで15ポイントだ。


それで、レベルが一つ上がると、HPMP5上昇、ステータスポイント2、スキルポイント1上昇する。


あ、名前だが千夜(センヨ)にしておいた。名前に“夜”を追加しただけだが、結構いい感じなのでいいだろう。


さて、これでオーケーと思ったが、なんかウィンドウがまだ下にいけるようだ。何故に?


ウィンドウ右上に常に出ている《ゲームスタート》を無視して、下げる、下げる。すると



━━━━━━━━━━━



〈初期地点〉ファノの町→ランダム



━━━━━━━━━━━



こうしておいた。なんで下にこんなのがあるのか不明だが、ファノの町、東の草原、西の草原、北の森、南の森、ランダムの何れかを選べたので、ランダムにしておいた。ちなみに、それ以上調べても何もなかった。


ということで


ゲームスタート!






この作品の更新ですが、とりあえず5話分。次回は、2月の第1日曜日に2話分を予定。以後、一月ごと、第1日曜日に2話分づつを予定しています。

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