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扉の魔導師<BLUE BLOOD RED EYES>  作者: Cessna
夕暮れと影たちの棲み処
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「魔導師エレノアの紀行,魔の道編」

『この国を歩いていると、懐かしさで(とろ)けそうになる。

 いかなる思いも秘密にしてくれる、そんな深い優しみがこの土地には満ちている。(それは同時に、誰の秘密にも決して触れ得ない寂しさにもなる…………)


 この土地の命は、かつて幼い私にたくさんの魔術を教えてくれた。

 彼らは肉と時の檻に囚われて生まれた定めを嘆く私に、水底の深さを教え、大地の広がりを教えてくれた。


 私はこの土地で、魔導師になろうと決めたのだ』


〔「魔導師エレノアの紀行」,魔の道編より〕


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