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遊びの終焉

 朝食後。


「水泳するスラー」


 ピョン ピョン

 朝食食べて元気いっぱいのスラちゃんが飛び跳ねる。

 ぐったりとしたリューイとゴルがスラちゃんと一緒にプールに向う。


 あたしはふと思った。

 『そういえば、スラちゃんてどうやって泳ぐんだろう?』っと。

 なので。

 こっそりとスラちゃんの後を追った。

 



 太陽がさんさんと降り注ぐプール。

 リューイは浮き輪をつけてプカプカ浮き。

 ゴルは普通に浮いている。

 スラちゃんは・・・

  

   浮いていた。


   ただ浮いていた。


 プカプカ浮いている。

 浮き輪みたいに浮いている。

 泳いでいる感じはあまりないけど・・・

 何故か一定方向に進んでいる。

 

 うん。

 多分あれ・・・

 魔法で動いているんだと思う。

 ジュバーっとスラちゃんの後ろから、すっごい波しぶきが出てるから。

 バタ足ではないのは確か。



 まぁ、そんな洞察をしてから。

 あたしは目的を達したので。

 スラちゃんの泳いでる姿を見れたので。

 そっと居間に戻った。

 






「隠れんぼするスラ~」


 あたしが居間で寛いでいると、スラちゃんズが戻ってきた。 

 ゾンビのようなリューイとゴルが続いている。


「スラが鬼をやるスラ~」


 スラちゃんの掛語に反応し。

 ササッと隠れるリューイとゴル。

 

「30・・・・20・・・10、9、8、7・・・・1」


 スラちゃんが数え終わると。

 

「スラースラー、サーチON」


 スラちゃんが暫く黙ると。


「居場所が分かったスラ~」


 ピョンピョン飛び跳ねて、スラちゃんは移動を始めた。


 あっ。

 あたしは思い出した。

 スラちゃんは光マスター。

 光魔法で生命体の居場所が分かるらしいから・・・

 隠れんぼにめっぽう強い。

 ちょっと卑怯なぐらい強い。

 


 だが・・・


 スラちゃんが入った部屋の先。

 リューイとゴルの部屋では。

 二人ともベッドの中で寝ていた。

 心地良い顔で熟睡していたのだ。


「スラースラー、寝てるスラー。全然隠れてないスラー」


 ピョンピョン飛び跳ねて抗議するスラちゃんだけど。

 二人は寝たままだった。

 スラちゃんが体当たりしても起きない。

 中々深い眠りのようだ。


 直にスラちゃんも疲れたのか。

 「すーすー」と眠り始めた。



 これにて、スラちゃん遊びは終わったのだった。

 安眠安眠。



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