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ショッピング

ちょっと気づきましたが。

文庫本1冊ほどの分量きてました。

中々旅に出ませんが・・・・

 完 全 復 活!

 長い長い絶対安静生活もやっと終わり。

 ベッドの周りには、スラちゃんとバッカスの姿。


「ご主人しゃまー、元気?」

「マリア・・・どうだ?」


「全然大丈夫。もう絶快調!」


 元気満々なんだからっ!

 お外をルンルンスキップしちゃうぐらい。

 今ならゴルの筋トレも楽にこなせちゃう。

 それぐらい爽快な気分。


「もう大丈夫です」

「良かったスラ~」

「マリア・・・本当に良かったな」


 あたしはスタっとベッドから起き上がりラウンジに。

 他の皆は椅子に座って和み中。


「マリア譲。どうやら戻られたようですね」

「マリアっち。元気じゃね」

「マリアちゃん。筋トレするかいのう?」


 ゴルが危険なことをいってるけど。

 あたしは元気満々。


「皆、今までありがとう。これからは普通に接してくれて良いから。

 後、筋トレはしません」


「そうですか、良かったですね」

「うんうん」

「筋トレしないのじゃけん・・・・」


 バッカスとスラちゃんが後ろから寄ってくる。


「じゃあマリア。久しぶりに外に出るか?」

「そうスラー」


 そうだね。

 外に出たいなー。

 宿生活には飽き飽きしていたから。

 広い世界に飛び出したいの。


「でもー、スラちゃんは皆に姿見せられないでしょ。魔物だから、見つかったら排除されちゃうよ」

「大丈夫スラー。透明化してご主人しゃまについていくスラー。話は念話でいいスラよー」


 なら、いいかな。

 問題ないか。 


「じゃあ、俺とスラちゃんがお供するか」

「うん、よろしくね」

「スラスラー」



 あたしはスラちゃんとバッカスと宿の外に出た。









 テクテクと宿の外を歩く。

 これまで宿に篭っていたので。

 歩くだけで楽しい。

 すっごく新鮮な気分。

 

「マリア、服でも買いに行こうか。ずっと赤いドレスだと飽きるだろ」

『そうスラー、そうスラー。ショッピングスラー』


「うんっ、そうしよっかな」


「なら、こっちだな。そこそこ良い店があるんだ」


 あたしはバッカスに連れられて王都を歩く。

 色んな人とすれ違うだけで新鮮。

 ついつい皆の服装に目が行っちゃう。

 どんな服を買おうかなー。

 赤髪に真紅の瞳だから・・・

 やっぱり赤い服が良いかも。

 それ以外の服は似合わない気もする。



 



 暫く歩くと・・・

 バッカスおすすめの店に着いた。


 カランッ

 ドアを開けて中に入ると・・・

 室内には数多くのドレスが飾ってある。

 

「いらっしゃいませ。本日はどうなさいますでしょうか?」


 店主か手をすりすり合わせながら登場。

 ゴマすりスタイルの笑顔おじさん。


「この子に合う服を頼む」

「ほほーう。これはこれは奇麗な赤髪ですね。それではやはり・・・赤いドレスでしょうか?」


「どうだ?マリアはどう思う?」


 うーん。

 他の色のドレスにしようかと思っていたけど・・・

 どうしよっかなー。

 とりあえず・・・・


「色々試したいです」

「そうか、なら、いろんな色のドレスを試してもらってもいいかな」

「かしこまりました。では、こちらへどうぞ。直ぐに用意いたします」


 あたしはチョコンと椅子に座って待つ。

 すると・・・


 店主のおじさんが二つのドレスを持ってきてくれた。

 青いドレスに緑のドレス。

 

「こちらはどうでしょうか?」

「マリア、着てみるか?」


 うーん。

 どうだろう?

 とりあえず着てみよっかな。

 

「そうしてみます」


 あたしはドレスを持って試着室に入る。

 ササッと青いドレスに着替えて。

 

 ジャジャー。

 試着室の布を開ける。


「どうかな?」

「これはこれは、とても似合っていると思います。妖精のようです。まさに水の精ですな」

 店主絶賛。


「さすがマリア。とてもよく似合っているよ」

『そうスラー。青いスラー』

 バッカスもスラちゃんも褒めてくれる。


「では、次の服を着てみます」


 ジャジャー。

 試着室にこもり、緑のドレスを着る。

 再びお披露目。


「おおおう!今度は森の妖精のようです。お美しい」

「うん。こっちもいいかもね」

『スラー、スラー。緑スラー』

 バッカスと店主はパチパチと拍手していた。


 いつのまにか他のドレスを店主が持ってきており。

 あたしはそれを試着室の中にいれた。


 それから・・・



 

 何度も着替えた。

 その度に大絶賛。

 あたしは数々のドレスを着ては脱いだ。


 

 そして・・・



「じゃあマリア。面倒だから全部買おうか。アイテムボックスに入れておけば良いよ」

『そうスラー。そうスラー』


「ええ。いいの?」

「金はありあまってるからな。勇者やってると金だけは溜まるんだ。俺が支払いしておくから」

「う、うん・・・」


 なんだか悪いなー。

 でも、いいのかな。

 バッカスが買ってくれるっていうから。


「お客様、ありがとうございます。さすが勇者様は太っ腹でらっしゃる」

 ホクホク顔の店主さん。

 始終笑顔で爆発しちゃいそう。

 笑顔が怖いぐらい。




 その後。

 店主のホクホク顔を後に、あたしは達は店を後にした。

 


 何回も着替えたのでちょっと疲れちゃったかも。


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