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2.桜の木の下の


学校は家からすこ〜し細い路地を抜け、街の中心にある大通りを通った突き当たりの交差点を右に曲がってほんっとに長い坂を登ったとこにあるの。その坂は道の両側に桜の木がたくさんずらっと並んでいることから

「桜坂」って呼ばれてるの。

今私は丁度その桜坂を登っているとこ。

その長い長い坂道の丁度真ん中あたりだったかな。さすがは春だなって思うくらい満開の桜の木の下にサッカーボールを持った結構イケメンの身長は見た目175くらいで私と同い年くらいで黒くて少し短めの髪をした少年を見かけたの。

何故か私はその少年が気になってそっと近づいて話しかけてみた。

「桜、ずっとみてるみたいだけど好きなの?」

少年は突然聞かれて驚いていたようだったけど、

「あぁ、まぁな」

と小さくまるで驚いていたのを隠すように答えた。

最初、私はなんだか無愛想だな、なんて思った。

そしたら今度はさっきまで小さな声で話していた少年が突然こちらを向いて

「なぁ、ここの学校の生徒?」

と勢いよく聞いてきたので、私は

「え?う、うんそうだけど……」

とその勢いに押されつつ答えた。

「ふぅん……」

少年はやはり無愛想なようでそれだけしか答えなかった。

私は何か話そうと言葉を探したけど、上の方、つまり学校のチャイムが鳴ったのが聞こえたので、なんとなくその少年にお辞儀をしておいて走って学校へ向かった。




そのときは、あの少年にはまた会うことなんてないだろうなんて思っていたのに、また会うことがあるなんて思いもしなかったのに。。

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