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1.春の日差し
朝なのだろう
私の目を眩い光が刺激している
どうにか私は目を開け
半開きになったカーテンに目をやる
カーテンの隙間から
春の心地良さそうな太陽の光が
部屋の中にさし込んでいる
それから私は時計に目をやる。
7時半。
「えぇ〜!!?」
私はおもわず声をあげた。
見間違いじゃないかと目をこすってみる。
やはり7時半。
何度みても7時半。
「わぁ〜!!遅刻する〜!!」
私は近所の家に届きそうなくらいの声でそういった。
「あれ?母さんは?お母さーん!」
そういったとき気付いた。
母も父も共働きで今日はどちらも出張だったんだって。
私は母が出張にいってしまう前は母に
「任せといて!!」
なんていったけど、初日からこれとは……先が思いやられる……
こうしてる場合じゃなかった。
私は急いで支度をし、猛ダッシュで学校へと向かった。