表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

〜二章 現在再編集中〜

お久しぶりです。精霊の庭園です<m(__)m>

最近は忙しくなかなか思うように更新できないのが現状です。

今回は第2話という事でまだ途中ですが一通り書いたので上げておきます。

次の更新で2話は終わりになると思うので今回は半分だけになると思います。

それでは少し短めですがエターナルアークをお楽しみください

朝の日差しと共に小鳥たちのさえずりが聞こえる。夢見心地の頭が少しずつ覚醒していくのが分かる。


意識はすでに起きているのだろう自然に目を開く。そこは見慣れない部屋だった。


アンティーク風の作りに広い部屋。床に敷かれている絨毯や少し古い感じのするテーブルやソファがある。


目が覚めたばかりのイリスはゆっくりと周りを見渡した。近くのソファに昨日出会った少年、ライカが眠っている。


昨日の夕方の事を思い出す。エルティアに来てから魔物に襲われ、ライカに助けられた事。


その後行動を共にしこのエルティアギルド、月桂樹の葉にたどり着いた事。


そう、ここは月桂樹の葉の中にあるライカの部屋だった。


昨日急にギルドに来たイリスには部屋などは用意されておらず悩んだ末、最終的にライカの部屋に泊まる事になった。


初めライカは、イリスとは別の場所で寝ると言っていた。


しかし部屋がないと聞いていたイリスが何処で寝るのかと聞いたところ


「適当に外の木の上ででも寝てくるよ。」


と答えられた。その瞬間さすがのイリスも一瞬固まってしまった。命の恩人である人物にそんな待遇が許されるはずもない。


イリスはライカが外で寝るなら自分が外で寝ると言い出し、客人を外で寝かす訳にはいかないと言うライカと口論になった。


結果的にイリスはベットでライカはソファで寝るという話にまとまりその日は終わったのだった。


そして朝を迎えたのだがイリスはかなり大きいベットに正直困惑気味だった。


なにせキングサイズのベットで大人でもゆうに3人は平気で入るサイズなのだ。


こんなサイズならライカと端っこずつ使って眠ればよかったのではと思ってしまう。多分提案してもライカは拒否するだろう。


正直イリス自身でさえもきっと緊張して眠れなっかっただろう。


「ん・・。」


ソファで寝ていたライカが寝返りをうった。眠っているライカの顔がイリスから見えるそれは驚くほどに無防備だった。


完全に熟睡しているのだろう。恐らくイリスが少々動きまわってもライカは起きないだろう。


信頼されているのか?それともただの無警戒なのかとにかく未だ素性の知れないイリスに対してあり得ない対応だった。


「本当にライカさんって何者なんだろう?」


無防備に眠り続けるライカを見ながらイリスは小さな声でつぶやく。そのままベットから出ると昨日見かけたキッチンに向かっていく。


ある程度の食材は揃っている様で、簡単なものならすぐにでも作れそうだった。


イリスはそのままキッチンに立ち朝食を作り始めた。


「何のお礼にもならないけどこれくらいはしないとね。」


おいてある野菜や、干し肉などを使い丁寧に料理していく。いつの間にかライカの部屋には朝食のいい匂いが漂っていた。




自分でも驚くほど無防備だったと思う。わざわざ同じ部屋で寝たり、なにより一様警戒していたつもりがいつの間にか熟睡していた事。


実際の話、このイリスと言う少女は毒気が無さ過ぎる。心に一つも闇が無いかのような雰囲気を感じる。


その雰囲気が俺を熟睡させるまでにいたった理由ではないかと思う。


ライカはそんな事を思いながら未だまどろみの中だった。イリスが何かしているのはわかるが特に問題は無いだろう。


そういえばさっきから物音がキッチンの方でする。それに少し、いい匂いがライカの鼻をくすぐった。


(パンの焼ける匂い・・・・?)


そんな事を思いながらライカはうっすらと目を開いた。思った通りイリスはベットにはいなかった。


ソファで寝たせいだろう少し体が痛い。ライカは体をゆっくり起こすと周りを見回した。


物音の正体はすぐのにわかった。元々なんだかいい匂いが漂っていたのだから自然とその匂いの方向に向くのは当たり前だろう。


キッチンから何かを作る音がするライカは立ち上がるとキッチンに向かって歩きだした。


それと同時にキッチンからイリスが出てくる。その手には焼けたばかりのパンが皿にのせられていた。


目の前にライカがいたことに驚いたのかイリスは一瞬目を見開いたがすぐ、ニコッと笑いかけてきた。


その顔につられる様にライカもわずかに笑う。


「おはようございますライカさん。えっと・・朝食作ってみたのだけれど食べます?」


イリスの質問に思わず笑いそうになった。勝手にキッチンを使ったから少しビクビクしているのか?


それともまだ出会って間も無い為こんな風に相手の顔色を伺っているのだろうか?


そんな考えがライカの頭の中でぐるぐる回っていた。考え始めると暫し反応しなくなるのがライカの悪い癖でもある。


イリスの問いにいつまでも答えない為、聞いてきたイリスでさえ少し不安気味にライカの顔色を伺っている。


その視線にようやく気づいたライカは慌てて返事をした。


「おはようイリス。わざわざ朝食を作ってくれたのかい?せっかくだから頂こうかな?」


ようやくまともな反応が返ってきたイリスは微笑しながらテーブルにパンを持っていく。


「少し待ってて?今他のも持ってくるから。」


そういってイリスはキッチンに戻った。残されたライカは特にすることも無くそのままテーブルに腰掛けた。


その後すぐにイリスが他の料理を持って現れた。テーブルに並べられる色とりどりの料理たちそれを見ているだけで食欲がわいてくる。


「へえ、すごいなこれは。」


ライカ自身はそんなに大したものは出てこないと思っていた。しかしテーブルに出てきた料理はライカの予想を大きく上回っていた。


焼いたパンにウルスの実を使って作ったジャム、野菜サラダに卵スープ。デザートはヨーグルトにブルーベリーソースまでかけてある。


正直よく短時間で作れたと思う。それぐらいの出来栄えだった。


「えっと、ライカさん?とにかく食べてみて口に合うかどうかわからないけど・・」


言われるままにライカはパンにジャムをつけ口に入れる。ウルスの実の甘みと微かな酸味が随分とパンに合う。


次に野菜サラダを食べる。シャキシャキした食感はもちろんだが今まで味わった事のないドレッシングを使っている。


「うん、おいしいよ。イリスこのドレッシングってもしかして君が作ったのかい?」


変わったドレッシングだったので思わず興味がでて聞いてしまった。味の違いに気づいてくれた事にイリスは満足げに笑いドレッシングについて話してくれた。


「うん。私が作ったの。それはスターネーブルの果実とナチュラルオイルにパウダーソルトとブラックペッパーが入っているの。」


「後、隠し味にエルフ直伝の調味料が少々かな?」


自慢げに語るイリスを見ながらライカは内心ほっとしていた。ようやく妙な気まずい雰囲気がなくなったこれで少しは話しやすくなるだろう。


二人はそのまま一緒に朝食を平らげた。デザートを食べ終わり少しお腹がこなれて来たころ片づけが終わったイリスがキッチンから出てきた。


「ライカさん、片づけ終わりました。今日はどうしますか出来ればギルドを見て回りたいのですけど?」


イリスの提案にライカは少し考える。まずはギルドメンバーの手続きを行い、ライセンスを発行しなければならない。


次にギルドマスターとの面会を経てようやくギルドの一員となれるのだ。まずは手続きなのだがその前にイリスの姿を見る。


昨日は仕方なかったとはいえまともな服さえ用意していなかった。実際今イリスが着ている服は汚れこそ目立たないがあちこち破れている。


おそらく昨日の獣達の仕業だろう。


・・・・コンコン


不意にライカの部屋の扉を叩く音が聞こえた。誰か来たのだろうライカは扉の方に顔だけ向け「どうぞ」と答えた。


「しっつれいしまーーーーーーーーーーーーすっ!ライカさん帰って来たんだって?」


勢いよく開け放たれた扉から随分とハイテンションな女の子が入り込んできた。


赤い和風式の着物を着こんでいて着物のいたるところに綺麗な花の装飾が施されている。


年の割に胸は大きく、本来なら着物など似合わないのではないかと思うほどだ。


髪は長く後ろ髪を纏め上にあげ留めている。色は少し薄い茶色で瞳の色も同じように茶色だった。


その姿を見たライカは疲れたように溜息をついた。


「ノックを覚えたのは良いけどもう少し普通に入ってこれないかな。リーシャ?」


リーシャと呼ばれた女の子はいたずらっ子のような笑みを浮かべてライカに詰め寄る。


「え~だって早く見たかったんだもん。ライカさんが連れ込んだ女の人~(^◇^)」


・・・・・はあ?いったいこの馬鹿娘は何を言っているのだろう?リーシャの発言にライカはついていけなかった。


しかし止まりかけた思考をフル回転させなんとか反応した。


「つまり、俺がイリスを連れ込んだという事になっているわけだねリーシャ?」


「うんうん。ところでそのイリスさん?ってどこにいるの。」


質問の意味がわからなかった。なぜならイリスはリーシャの真横に状況が飲み込めないまま突っ立ているからだ。


「どこもなにもすぐ隣にいるだろう?相変らずリーシャは猪突猛進と言うか周りを見ていないというか・・。」


本当にこのリーシャと言う娘と話すと疲れる。これで弓の名手というのだから人間分からないものだ。


ライカは深いため息をつきながら一人そう思うのだった。


ライカに言われようやく隣にいたイリスに気づいたリーシャはその異常なハイテンションの矛先をイリスに向けた。


「貴女がイリスさん?すごーーーーーーーーい!エルフ族なんて初めて見たよ。それにすごく綺麗だし」


そう言いつつリーシャは目線だけでライカを見ながらニヤニヤしている。視線に気づいているライカはあえて無視を決め込むことにした。


どうせリーシャの事だまたふざけた事しか言わないと思っていた。もちろんその期待は裏切られることはなかった。


「なるほどなるほど。これはライカさんでも連れ込みたくなる訳ですね~にゃははっ!昨晩はお楽しみでしたか~?」


お前は親父か!!と心で叫びながらあくまでライカは笑みを浮かべリーシャの邪推を聞き流す。もちろん笑みと言っても苦笑いだが。


正直

リーシャが部屋に入ってからライカは疲れっぱなしだった。一体いつになったらこの嵐は過ぎていくのだろうと思いながら。


以外にもリーシャと言う嵐を止めたのはイリスだった。


「えっとリーシャさん?初めまして私はイリス・フォルライトって言います。」


リーシャのハイテンションなどどこ吹く風のごとくイリスは柔らかい笑みを浮かべリーシャに自己紹介をした。


たったこれだけの事だがリーシャには効果抜群だったようだ。今まで一人で暴走していたリーシャの動きが一瞬止まり慌ててイリスに頭を下げた。


「こ、こちらこそごめんなさい。まともに挨拶も出来なくて・・にゃははは。」


「おっとせっかくイリスさんが自己紹介してくれたのに私がしないと失礼だね。私はリーシャ。リーシャ・セルティカ。」


一部始終を見ていたライカは内心驚いていた。リーシャのハイテンションを抑え込みまさかちゃんとした挨拶をリーシャにさせるとは思ってもいなかったのだ。


「ふふ。よろしくね。リーシャさん?」


イリスから握手を求める手が出される。リーシャもそれに答え握手をする。リーシャという嵐はようやく過ぎたって言ったようだ。


「あ、イリスさん?私の事はリーシャでいいよ。私の方が年下だし・・・。」


「うん。じゃあリーシャちゃんでいいかな?」


やはり女の子同士だと仲良くなるのも早いようだ。二人はすっかり仲良くなり雑談を始めている。


ようやく落ち着いたところでライカは二人に話しかける。


「リーシャ、すまないけどイリスを風呂場に案内してあげれないかな?それと新しい服を選んで欲しいんだが頼めるかな。」


ライカの発言にリーシャは二つ返事で、うん。と答えた。本来ならライカ自身が動くのだがさすがに女の子の服選びなどは専門外だ。


だから今日たまたまリーシャが部屋に来たのはある意味ラッキーだったのかも知れない。


「じゃあライカさん、行ってくるね。」


リーシャに案内されイリスは部屋を出て行った。一人になったライカはソファに腰掛けたまま目を閉じる。


「イリス・フォルライトか・・・・。」


思わず頭に浮かんだ少女の名を呟く。彼女の正体はすでに分かっているギルドの情報網は広くその気になれば人一人の情報などすぐにわかる。


ましてや有名な人物ならなおさらだ。


「今は黙っておくべきなんだろうな。何か理由があるみたいだし。」


イリスが何者か分かっている為すでに警戒する必要はない。特に警戒することもなく眠っていたのはその情報があったからかもしれない。


またはイリスが持つあの雰囲気そうさせたのか。ライカは一旦考えを止め目を開くと立ち上がり自分の部屋を出て行った。

ふう。いかがでしたか?新キャラも登場しますます盛り上がりを見せるエターナルアークですが次回更新予定は今月中です。

編集をかけるだけなので恐らくわかりにくいかと・・

ホントダメな作者ですいません。ではまたノシ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ