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夏の日、ズボラガールを破壊する。  作者: 北岡涼平
夏の日、ズボラガールを破壊する。
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アンチテーゼ・ジャンクガール(2)

 バスに乗車し、終点・滝川駅で降りる。

 僕は駅前の駐輪場に置いている自転車の鍵を外すと、そのまま自転車を走らせてベルロードを下っていく。中空知なかそらちの高校生御用達のカラオケを通過し、僕の母校でもある滝希たき高校沿いの道路に入ってから、滝希高校が見えてくるまでを直進。

 ここら一帯は銀杏いちょう並木に囲われていて、秋になると黄金色の通学路に早変わりする。


 僕が住んでいるのは隣の赤平あかびら市だが、わざわざこの景色を見るためだけに滝川まで行きたくなるくらいには絶景だ。

 一度でいいから彼女とこの銀杏並木を見たいなんて思ったりもしたんだけどな。

 生憎と、見る前に彼女とは別れてしまった。忘れもしない、三年前のことだ。くそぅ。


 滝希高校を左折して、さらにしばらく進んで行くと、急な勾配に入り、そこを頑張ってもう少し行けば目的地である北桜大学がだんだんと見えてくる。


 廃校になった元高校を改装して大学にした北桜大学は、あまり他の大学のような華やかな風情はなく、どちらかというと親しみやすく安心感のある、近所のお兄ちゃんのような雰囲気をしている。


 高校の名残が確かにそこにあって、凸形の見た目と、その中央には大きな時計。前面部には窓ガラスも多く取り付けられていて、言われなければこれが大学だとわかる人は少ないだろう。

 だが大学らしく、小さいキャンパスではあるもののベンチを設置してみたり、キッチンカーを何台か呼んだりもしていて、高校よりは華やかさも兼ね備えている。


 学園祭も小規模ではあるが、毎年行っていて、芸能人のトークショーを見れたりもする。とはいっても僕好みのロックスターが出てきて「楽しんでるかうぉぉぉぉ‼」なんてモッシュが起こるわけでもないから、見ようとは思わないんだけど。いや、なにその世紀末な学園祭。


 僕は大学の駐輪場で自転車を止めると、そのまま正門側から校舎へ入り、待ち合わせの音ホ……正式には音楽ホールを目指した。

 音ホにたどり着き、分厚い扉を開けて足を踏み入れると、防音パネルがびっしりと敷き詰められた壁に囲まれた木造の広い空間が広がっている。毎年四月に行う身体検査の会場にもなっている音ホだが、普段は全く訪れることのない空間だから、人がいないとこんなにも広く感じるのかと驚いた。


 視線をぐるりと動かし、僕は目的の人物を発見する。

 芹江美琴は、音ホの壁の隅にちょこんと座っていた。こんなに広いんだから、遠慮しないでもっと大きく使えばいいものを。

 彼女も僕に気がついたようで、軽く手を上げると隣に座るように床をとんとんと数回叩いた。


「待たせたな」


そう言って美琴の隣に腰を下ろすと、美琴は僕を一瞥する。


「やっほ」


つぶらな瞳を僕に向けながら言う美琴の耳にはワイヤレスイヤホンがつけられていた。

僕がここに来るまでに音楽を聴いていたのだろう。


「何聴いてたんだ?」

「ワンオク。『Change』って曲」


 答えながらイヤホンを外して専用のケースにしまい、微笑む彼女は色っぽくて、だけどあどけなさも残る形容し難い可愛さをしていた。しかし可愛いのは間違いなく、もれなくすべての異性は一度は恋に落とされてしまいそうな疑いようのない容姿をしている。


 それに反して服装はなんというかガサツで、恐らく野暮ったい寝起きの頭を無理やり隠したのだろうミルクティー色のキャップを被っていた。服装もゆるっとしたグレーのTシャツとジーンズで、クローゼットを開けてから三秒ほどで組めてしまいそうなコーディネート。


「コーディネートは、こーでねーとな」

「サビが開放的でさ、かっこいい曲なんだ」

「無視すんな」


 曲がりなりにも男と会うときの服装には思えない雑で快適性重視の垢ぬけない服と、それすら何だかオシャレっぽく着こなしてしまう滝川市……いや、北海道で見てもトップレベルの容姿。うん、いつも通りの芹江美琴だ。


「ごめんごめん、ちょっと私の品性まで汚れそうで触れるのが躊躇われた」

「この前飲み過ぎて吐いたときは介抱してくれたのに⁉」

「ゲロよりもばっちぃギャグセンだったから」


 辛辣ぅ……。そこまで言わなくてもいいだろ。僕の心が言っている。


「おはよ、瞬くん」

「ああ、おはよう」


 いつも通りのやり取りもほどほどに、改めて軽く挨拶を交わす。そして美琴の周りをさっと確認してみるが、見たところ、美琴以外に人の姿がない。


「あれ、一人なのか?」

「まあね。たまには瞬くんとデートしたくなっちゃって」


 美琴は平然とそう言うけど、わかりやすい嘘をつくな。


「それは嬉しいお誘いで。……この後本当は誰かが来る予定で、それまでの僕の反応を見ようとしてないか?」

「はは。ないよ、ないない」

「じゃあ、僕に無理やり乱暴されたことにして、賠償金請求とか……」

「もっとない。疑いすぎでしょ。そんなに私がデートするの変?」

「変だな。猛暑日に雪が降るくらい変だ」

「それは変じゃなくてもはや絶対起こらないよね?」


 ねえよ怖えよ、ちびっちゃうよ。

 美琴はけたけたと笑う。

 そして一度自身の服装に目を下ろしてから、


「さすがの私も大勢で遊ぶならもう少しオシャレするよ」

「僕に会うだけでもしてもらいたいけどな」

「僕に会うからこそなんだよ。これがデートだと思われたくない。そのためのダサファッション!」

「やっぱり嘘だったか」

「あ」


 自分では上手い立ち回りをしていたつもりのようで、僕に嘘を看破されると、美琴は悔しそうに落ち込んだ。舌打ちしないで? 傷つくから。


「強がりだって前置きしてから言うけどな、別に悲しくないからな!」

「えへへ。知ってる」


 美琴は落ち着いた様子でそう言って、体を縦に伸ばした。

 それにあわせてオーバーサイズのTシャツも上方向に伸びて上半身に密着し、胸から腹にかけてのスリムでしなやかな曲線美が浮き上がる。


「お前のその自信はどっから湧いてくるんだか。ナルシズムのドギツいやつめ。実際めちゃくちゃ可愛いからなおさら憎いんだわ」


 僕はそう応えながら焦点の当て所を迷わせ、とりあえず意味もなくスマホのロック画面を確認した。時刻は十一時を少し過ぎたところだった。


「そうだね。だから身をわきまえてるよ。みんなの恋を邪魔しないように異性との関わり方には気を付けたり、私が目立つことでえこひいきを受けて、周りを不快にさせないようにしたり、ね」

「調子に乗るなと言いたいが、お前の場合、その必要は確かにあるからな」

「そ。気遣わなかったら、絶対空気悪くするから、私」


 大きなあくびを引き出した彼女は、潤んだ瞳を人差し指で拭って恥ずかしそうに笑う。

 そして次に、さも当然だというように僕のスマホを覗き込んできた。

 僕でなければ勘違いしてしまいそうなほどの近距離。詰めてきた彼女からは、ふわっとクラシックフローラルの香りが感じられ、「不用心なやつだな」と心のなかで思った。

 こういう気まぐれで行動が読みづらいところは、猫にも似ていると思う。


「おい、お前本当に身をわきまえているのか……?」

「ん、臭った? お風呂なら入ってるよ」


 そりゃそうだろうよ。そうじゃなくて。


「距離だよ距離。ちゃんと気を付けてんのかって」

「あー、男って距離近いだけで勘違いしちゃうのか。すぐ好きになっちゃうなんて、なんか可哀想」


 憐れむな! 今しがたの自分が恥ずかしくなる!

 顔を赤に染める僕を、美琴は訝しむような目で、じーっと見てくる。


「……なんだよ」

「やっぱり瞬くん、恋してるでしょ」

「はあ? だからしてねえって。しつこいな」

「そう? この間から雰囲気変わって見えるけど」


 先日からこいつはこの話ばかりしてくる。

 顔が赤いだの、ぼーっとしてるだの。

 まあ、心当たりはなくはない……けど。

 実際、僕はあの祭りの日以来、瑠衣という歌手の存在が気になっていた。

 同じ学校ということもあり、ワンチャンなくはない……かな? なんて接点もないくせにありもしない希望を抱いている。

 しかし僕は現実主義者だ。そんな五十パーセントにも満たない可能性を信じたりはしない。

 だから内心では美琴にはこの話を聞いてほしいと思っていた。その上でバッサリと「無理」だと言って欲しかった。そうすれば、僕もきっぱり諦めがつくと。


「まあいっか。私には関係ないし」

「おい」


 だけどこいつは毎回それを深掘ろうとはせず、軽いからかい程度でとどめてくる。

 じゃあなんで訊いた⁉ お前から話振っといてなんなんだよ!

 これもお前のお得意の気遣いなのか? 悪いが、その気遣いは余計なお世話かもしれない。


「てゆうかさ、もうお昼なんだ。早いね」


 そして美琴は呟くように言った。

 先の僕のスマホを覗いた上での発言だろう。


「お前が起きるの遅いだけだろ」

「むう。健康は十分な睡眠からしか得られないのだよ」

「お前の場合は寝すぎだけどな」


 少し小ばかにするような口調で言ったが、僕に連絡が来たのが十時半ごろだと思うと、こいつにしては早起きした方だろう。普段は昼を過ぎても寝てるなんてこともあるわけだし。

本人もそれは思っていたようで、不服そうに口元を尖らせた。


「今日は十時には起きてたもん。……二度寝したけど」

「二度寝してるじゃねえか‼ どうりで眠そうだと思ったんだよ。化粧もしてないし」

「うーわ、わかるの? そだよ~、ごりごりに寝てた。起きるの辛かったぁ。でもね、早起きはしてるでしょ? 褒めてよ」

「早起き……か? お前にしては頑張った方だと思うが……。一般的には遅いぞ、たぶん」

「褒めて、褒めて」


 そんなの知らない、と言わんばかりに僕の言葉を聞かず、美琴は繰り返し要求する。


「そうだな。頑張った。偉い偉い」

「いや~、それほどでもだよー。美琴ちゃん、参っちまうなぁ」


 仕方ないので褒めてやると、美琴はまんざらでもない表情で体を左右に振ってみせる。

 うぜえええ。僕は調子に乗る美琴の頭から勢いよくキャップをひったくる。


 ピョコッ。


 同時に美琴の頭頂部で寝ていた髪の毛が、卒業式の予行演習ばりに勢いよく起立した。


「だがこっちは頑張れなかったみたいだな。ほら、この可愛い髪の毛がお前のことをアホだと言ってるぞ」


 僕は渾身の嫌味を込めて、美琴のアホ毛を人差し指でぴろんぴろんと(もてあそ)んでやる。


「ぐぬぬぬぬぬぬぬ……あ、アホじゃないしっ」


 恥辱を味わい、両手で頭を抑えながら赤面する美琴。ぐうたらで女の子らしい美意識も全くない。

 飾り気がなくとも、なおこれだけ圧倒的に可愛いと思えてしまうのは、それだけ彼女の顔面が強すぎるからで、どんなにその他の点でダサさを指摘しても、それを上回る容姿でカバーしてしまうのが、こいつのずるいところだ。

 だからこそ、美への努力というか情熱がどこかへ行ってしまっていて、ある意味で残念な女の子とも言える。

 こちらとしてはその方がラフに話せるし、ありがたくもあるのだが。


 美琴は続ける。


「瞬くんはさ、こういうズボラ女子の方が話しやすいでしょ? 緊張しないし。だからそうしてるの!」


 言って、再度体を縦に伸ばす。今度は先よりも少し大げさに伸ばしたから、より胸が強調される見た目に。


「それにさ、こういう女の子が急に不意打ちで女を感じさせてきたらさ、エロいしょ」


 うんエロい。需要しかない。まあ失うものが多すぎるから普段の僕は、

「そんなことはない。僕はよく見知った女の子をそういう目で見ないからね」

 と白を切るけど。すべてお見通しってわけね。


 僕の鮮やかな嘘を前に、美琴はすんなり騙されてくれると思ったのに、かえって目を細めて怪訝そうにしている。こいつ、なかなか手強い。


「ほう。では何故さっき私が伸びたときにスマホに逃げていたのかな? 青木さんよ」

「一般的に見てはいけないものがそこにあったとき、人はついそれを見てしまいたくなるだろ? そうした人間の普遍的な習性、避けられない欲求をどうすれば回避することができるのか試してたんだ」

「なるほどなるほど……。では先生、その実験の内容を聞いたうえでひとつ質問をしてもよろしいですかな?」

「よろしいですぞ、芹江君」


 美琴はかけてもない眼鏡を、くいっと持ち上げる動作をして見せる。


「その避けられない欲求とは一体何なのですかね?」

「そうだな。ずばりエロスだ」


 美琴はそれを聞いて可笑しそうに笑う。


「哲学っぽく言っても結局はエロじゃねえか。いいのだよ青年。男女間でそういう感情がない方がおかしいんだから。素直になれって」

「じゃあもう一回伸びて」

「あははは。うん、素直。素直すぎるよ。だけどもそれは苦しいって青年。相手の目的がわかっててそれに応じる馬鹿はいないのだよ。だからこそ見れるときにパッと見ておくべきなのだよ」

「女の言うこととは思えないな」

「だって、私だよ? そんな布切れ一枚越しに胸見られたって何とも思わないっつーの」


 ならもう一回伸びてくれてもいいじゃねえか、とは言わない。胸の内に閉まっておく。

 しかし美琴様の胸には需要しかないからな。正直おかわりしたかった。

 ……結構勇気出して頼んだのに。うう。


「あ、ならもう一回伸びてくれてもいいじゃねえかって顔したしょ? だめだよー。それとこれとは別。気にはならないけど、私、瞬くんにいじわるするのも大好きだからね。瞬くんチョロいし、普段は澄ましてる割にこういうガキっぽいところが可愛いんだよ」


 なんだよこいつエスパーかよ。思ったこと一言一句同じに当てるし、そのうえ手玉に取るみたいに遊んできやがって。

 マジ怖ぇって。なんなの? サドなの? え、ちょっと興奮する。


「もっと虐めてくださいブヒ~」


そこで一瞬だけ間が空いて、僕は一呼吸おいてからまた口を開く。


「今の忘れて?」

「うん。忘れないよ?」


 美琴は僕の手を取ると、手のひらの中央部を親指で強く押し込んで痛めつけてくる。痛い痛い痛い。

手を振り払うと、美琴は満足そうに笑った。


 僕は吐息する。


「なあ、気になったんだけどさ」

「んー、何?」

「なんで音ホだったんだ? 待ち合わせ」


 そして前から思っていたことを訊いた。

 音楽ホールは北桜大学の指定特別教室に分類されている。使うには前もって使用許可が必要なやや面倒な場所であり、そこをだらしない美琴が選ぶのには少々違和感があった。

「あー、それね」美琴の表情も切り替わる。


「少し……相談したいことがあって。ちょっとだけ周りには秘密にしたいデリケートな話」

「なんだ? 生理でも遅れてんのか?」


 今日一鋭い睨み‼ 表情筋豊かですねあなた‼

 美琴は指の骨をポキポキと鳴らす。


「ブヒるよ?」

「ブヒらないで……」


 ブヒるってなんだよ。大体察しはつくけど、刑法二百八条に反しないだろうな?


「それが嫌だったら、大人しく話を聞きなさい」

「ここまで来ておいて、聞かずに帰るわけにもいかんからな。聞いてはやるけど……お前のそれは人様にお願いする態度なんですかね」


 嫌味っぽい口調で言うと、今度の美琴は限界まで口角を釣り上げた笑顔になった。

 それが逆にすっごい怖い。まさか刺し殺してきたりしないだろうな? 暴行罪にとどめとけよ。いや、それもやっちゃだめだけど。


「なら改めます。話を聞いてください、お願いします」


 しかし美琴は特に怒ってきたりはせず、座った状態で僕に頭を下げてきた。

 こういうところは律儀なんだよな。

 これはこれで、なんだか僕がやらせたみたいで申し訳なくなる。

 ちょっとの罪悪感を抱いたついでに、僕は頭を下げたことでシャツの首元から見えそうになった美琴の谷間を覗こうとしてみる。どうせ罪悪感が残るなら、とことんまでやってしまおうというのが僕の性だ。

 どれどれ? うーん、見えそうで見えない。

 なんなんだよ。見せる気ねぇなら無防備になるなよ。


「おい」


 え、どこから出したのその声? ってくらい重い声が僕を殴る。

 自らの体を抱きしめながら頬を赤らめ、美琴は再度指を鳴らした。


「なあ、美琴よ。僕らって友達だよな?」

「うん、そうだね」

「もちろん、ブヒらないよね?」

「うん? そうだね」


 なんかハテナ付いたよ? 大丈夫そ?

 美琴は呆れた顔のままため息を吐き、次に一気に鬼のような形相に変わった。


「ブヒるに決まってるだろ‼ この変態ブタ野郎‼」

「ブヒブヒブヒ~‼(意味:ごめんなさい~‼)」


 鋭い平手打ちが飛んできて、思わず僕は豚になった。

 へへへ、美少女の平手打ちは栄養価が高いんだ!

 僕みたいなムッツリにはむしろご褒美なんだよ! 馬鹿めッ‼









 ……痛い。美琴あとで潰す。


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