タイパ勇者
これは何かそれらしくてもうそういう感じの良くあるファンタジーが舞台です
グオオオオオオ....!!!
何か凄いファンタジーな世界で何か凄い肩書き貰ってる竜を今日もナローは一撃K.O。この文を読んだ瞬間、読者の頭の中ではすっかり竜が倒れてしまっていた。後おまけ程度にヒロインが近くて尻餅付いて驚いてる。
文を読むのが面倒、そんな読者も居るだろう。安心して欲しい、ナローはそういう君の味方だ。
彼もまた効率大好き。故に彼には最初から才能があり、努力もしており、高貴な血統も持ち合わせ、出演するかどうかは分からない友情をバッチリ育成済みと言う設定がある。
最低限の説明は済んだのでストーリーを進めよう。安心して、全部勝つし冗長な話とか「うるせええええええ!!!!」
「こういうの要らないよね、長い。もうここまで読んでくれるかも分からんよね。だから進みます、まぁあれよ何か街でギルドがあって、俺の噂で持ちきりでってやつ、はい」
「ヒロインである私、ロインの台詞は...?」
で、ギルドにて。
と思ったけど、一々話考えるの面倒臭いからもう戦闘シーンまで飛ばしていいや。
「モブの俺達の出番は...?」
また何か凄いモンスターが出たらしい。
姿は自由に考えていいよ。
「ハッハハ!!この魔王軍幹部の俺様...カ」
「尺を稼ぐなああああああ!!!」
とまぁとにかく、なろう主人公なんでぶっ倒しました。
「ぐわあああああああ!!!」
「ええええええええ!?」
結局この魔物は一体何者だったのか。
まぁ自由に考えていいよ。
「どいつもこいつも...ストーリーとかわざわざ描写してたら戦うまで時間かかるだろうが!大技出して威張り散らす事だけをやってたいんだよ俺は!」
「今の内に言っておきますが私ロインは、この世界の割とエリートで本来はツンデレ系で主人公に突っかかって後は惚れてーみたいな」
「長えええええええ!!!」「ぎゃああああああ!!!」
とまぁこんな風にあんまり長ったらしい描写を入れると例えヒロインだろうとナローがキレてぶっ飛ばすよ。君も殴られない様に速読しよう!
「雑に惚れろ!と言うか初登場で惚れろ!」
「脈路が無いんですが!?」
「そんなん主人公がもうなんやかんやシリアスな悩みとかを強引に力で解決したって流れだろうが!」
「雑!!!」
「一流のなろう主人公になる為にはまだまだ沢山の無双シーンとカタルシスが必要だ...俺はまだ速攻で敵を倒せるだけだ、もっと別の成り上がりが欲しい、なるべく楽な方向で」
自分は結構饒舌なナロー君。
他人の話が待てないので「うるせえ!」
「ナローさんはどうしてそんなに一流のなろう主人公になりたいんですか?」
「無駄なシーンを作ろうとするなああああ!!!」「ぐわああああああああ!!!」
キャアアァァァ!!!
ヒロインとは違う誰かの悲鳴だ。ナローは声のする方へ瞬間移動する。
「移動シーンも描写しないぜ、何処よ此処。」
描写を省くからそうなるんだ。
でも説明したら長くなるので自由に妄想して下さい。妄想の場所で何か新キャラが襲われてた、後さっきのヒロインも何故か一緒に襲われてた。
多分主人公の活躍シーンの為のお膳立て「うるせえ!!!要は瞬殺すれば良いだけの話だ!行くぜ!いつもの技!」
焼殺火!!!!!
これが初回である。
何か凄い炎が凄い奴を焼きつくした。
ロインが落ちてくるけどナローはスルー。お姫様抱っこでキュンシーンとか作ると長いからね。
「ちょっ...ちょっと!どうして助けてくれないんですか!前は助けてくれたのに!私ヒロインなんですけど!」
「お前もう新キャラじゃないもん」
「そんな...ひどい...」
ロインは落ち込んでるけど多分次のシーンで立ち直ってるから気にしないで。
「よう新キャラ!大丈夫か?って大丈夫だよな、俺最強だし、都合上絶対勝つからな」
「都合上...?とにかくありがとうございます、私にはそれはもうシリアスな過去があると言う設定がございまして...」
「そこカットで」「えっ」
「描写が長くなるんで。歩いたら転んだって話で良いよ」
「「雑!!!」
「ああそうだ、今思い出したけどさっき魔王軍の幹部が何ちゃらって言ってたな、じゃあ全部そいつらの所為と言う設定にしてぶっ倒してくるわ」
「人の心とか無いんですか!?もっとこう主人公って優しかったりしません!?」
「反論しようと思ったけど長くなるからそこカットで、後魔王軍の幹部はもう皆倒した所までカットね」
「「「私達の出番...」」」
魔王城来た。
実際魔王城なのかは読者に任せるけど。
「よし!じゃあもう魔王ぶっ倒すぜ!」
「待て!せめて名乗りを上げさせてくれ」
「んーやっぱ倒した後の話で良いか」
「待ってくれ!!!」「カット」
「ぎゃああああああ!!!!」
こうしてとりあえず世界は平和になった。
「世界救っちゃったし後は日常系でもやるかね」
「でも日常系はのんびりする以上長ったらしいストーリーになりますよ?」
「んじゃ適当に集まった仲間達(見知らぬ人)と集まって記念撮影風に並んでエンドで、はい完結」
「えぇ...」