新ゲ-ム始動
月曜日になり
いつもの日常が戻って来て
立花もオフィスに向かう。
今日は新しいゲ-ムの
開発会議が
10時から予定されている。
その会議に
猪木会長の姿はない。
すでに権限委譲されて
新しいゲ-ムの開発や
ゴ-サインは
全て立花にあった。
複合機の会社員時代から
時々、オリファルコンの
新商品開発会議に
オブザーバーとして
参加をして来て
エクシブハンターの発表の後も
数種類のアイデアを
出して来た立花に
全権を預けていた形である。
今日の新商品も
立花のアイデアで
スタートした新ゲ-ムであった。
先日の社員アンケートでも
女子に多かった
独身一人暮らしでも
ペットを飼いたい。
ならスマホの中で
バーチャルペットを
育てよう
そんなコンセプトで
開発されたのが
アニマルフレンズである。
犬、ネコ、ウサギ、リス
ポイントが貯まれば
コアラやパンダも
飼育可能になる。
休みの日なら一日中
スマホを触れるが
学校や会社に
行っていたら
平日の日中は
お世話が出来ない。
もし、自分の時計で
いつでも様子が
分かったら嬉しい。
その夢を叶える
アニマルウォッチも
同時発売する予定である。
web上の空間で
自分の好きな動物と遊んで
自分の日中の行動が
ペットにも
リンクされる。
朝の日課の
ジョギングをしていれば
アニマルウォッチ内の
歩数計に連動して
ペットも散歩した事になる。
お昼時になれば
時計がバイブして
ペットがお昼を
オネダリしてくる。
昼食を食べ忘れていた
飼い主に知らせて
生活リズムを守る事に
一役かうのであった。
あくまでゲ~ム開発会社である
オリファルコンには
時計を制作するラインや
販売するネットワークがないので
オモチャ会社のバンザイと
コラボしており
専用腕時計をセットで
販売委託する予定である。
勿論スマホだけで遊べるが
アニマルウォッチがあれば
仕事中にも世話が出来るので
一日中、一緒にいられる。
そして玩具メーカーの
バンザイを巻き込んだのは
対象を子供にした
アニマルウォッチキッズを
発売する目的もあった為である。
アップルのエアタグと同じく
ウォッチからは
通信は出来ないが
近くにいる人の
ブルートゥース電波を拝借して
ウォッチに情報は届く。
親のスマホとペアリングすれば
子供が何処にいるか
位置情報で確認が出来る。
更に親のスマホからは
ショ-トメッセージが届き
子供に
『早く帰って来なさい』と
塾帰りの子供の
見守り機能が大活躍した。
子供にしてみれば
自分の時計で
子犬や子猫が飼えれば
親からの監視は
しょうがないと
諦めた風潮もある。
一過性のブ-ムと
安定した人気の違いは
巻き込みタ-ゲットを
何処まで広く出来るか?である。
子供だけじゃダメだし
大人だけでもダメである。
全世代が夢中になる事で
世間に認知されて
社会に溶け込む
近くにスマホが無いと
単体では通信情報は
届かないが
電波がない状態で
ウォッチで育てた
自分のペットは
デ-タ-保存されて
通信環境の良い場所に行けば
クラウドに繋がり
バックアップされる。
web内では公園や街があり
ペットを連れて
散歩したりも出来る。
課金すればweb内のショップで
アイテムを買う事も出来る。
クリスマスの時期には
オモチャ屋に行列が出来る
アニマルウォッチは
この会議で発売の
最終決定となった。
会議に参加していた
オリファルコンの社員は
立花の説明を聞いていて
『絶対に売れる』と
確信したと言う。
その予想通り
後日、このゲ-ムも
世界のダウンロードランキングで
一位となっていく。
アニマルウォッチも
各国の言語に
対応して発売した為に
世界中の子供が欲しがり
大人も加わり
争奪戦は各国でニュースに
なっていった。
結果、エクシブハンターより
ヒットした
アニマルフレンズの
おかげで
オリファルコンの株価は
ついに一株10000円を超えた。
100万株の創業者株を持っている
立花の資産は1000億円を
超えている。
メジャーリーグで
大活躍している
あの選手が
10年契約で総額1015億円
史上最高金額の契約と言われた
あのニュースを思い出せば
立花の資産の凄さが分かるだろう。
アニマルウォッチを
発売した事で
オリファルコンは
世界進出を果たす。
ニューヨ-ク、ロンドンの
証券取引所でも
オリファルコンの株は
上場されて
猪木会長と立花の資産は
飛躍的に増えるが
それは後の話である。
今、その立花は
女神と半同棲状態である
マンションで、たわむれていた。
先日の北海道旅行以降
2人は風呂でジャレる事が
多くなっており
今日は女神の
『明日から始まると
思いますから』
『今日は付けなくても
大丈夫ですよ』と言う言葉に
立花が興奮していたからである。
『女神、鏡を見て?』
裸で後ろから
彼女に覆い被さっている立花が
恥ずかしそうに
目線を逸らしている女神に
鏡を見る事を強要した。
『痛い』
興奮し過ぎた立花が
胸を揉む手を弱めて
『ゴメン、強かった?』と
彼女に聞くと
『いえ、生理前だから
張っちゃっていて』と
身体の異変を
説明している。
『なら、コッチにしますね?』と
言って
完全体になった
立花の立花を女神に
あてがい
腰を入れるように
沈めていった。
女神の歓喜の声が
風呂場に響き渡り
今日もフラフラになる
2人である。
世界長者番付に
名前が掲載される
立花隆の若い頃の
日常は
このようなものであった。




