表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/20

第5話 体内の換気をよくして仙人になろう!



明文(ミンウェン)は目を閉じて、岩の上に座禅を組んでいる。


「体に残された古い空気を全て吐き出すように、静かに、長く息を口から吐く・・・」


ふぅーーーーーーーーーー・・・・・


「体に空気が巡るようにゆっくりと鼻から吸う・・・」


すぅーーーーーーーーーー・・・・・


「・・・なんだろう、ほのかにいい香りがする」


「いや~ん。嗅がないで~」


明文(ミンウェン)の目の前に、天女の天華(テンホア)がいた。


「わあっ!わあぁつ!なんだっ!驚かせるな!」


明文(ミンウェン)は岩の上から転げ落ち、しりもちをつくも、顔を赤らめて少し鼻がひくひくとさせていた。


「・・・あ、香り」


彼は不覚にも嗅いでしまった彼女の甘い香りを思い出し、鼻からツーっと鼻血が垂れた・・・


「も~、明文(ミンウェン)ったら~、そんなにいい香りがしたのかな~?」


「な、何を言う!お、オレはべ、別に、だ、大自然の霊気をだな、吸っていただけだ!」


「へぇ~、じゃあ、なんで鼻血が出てるのかな~・・・?」


「こ、これは、霊気を吸い過ぎたからだ・・・」


明文(ミンウェン)はそっぽを向いて、あらためて深呼吸を始めた。


「今日は何しているの~?」


「これは、仙人になる為に必要な呼吸だ・・・」


明文(ミンウェン)は座禅を組んで、目を閉じた。


「体に空気が巡るようにゆっくりと鼻から吸う・・・」


すぅーーーーーーーーーー・・・・・


「体に残された古い空気を全て吐き出すように、静かに、長く息を口から吐く・・・」


ふぅーーーーーーーーーー・・・・・


明文(ミンウェン)のとなりに天華(テンホア)も座り、呼吸をまねる。


静かにゆっくりと息を吸って・・・


天華(テンホア)明文(ミンウェン)の耳にそっと息をふきかけた。


「あいやぁぁぁぁああああああっ!!!」


顔を真っ赤にして明文(ミンウェン)は飛び跳ねた。


そして、そのまま山の斜面を転がって行ってしまった。


明文(ミンウェン)が仙人になる道のりは険しい・・・




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ