第12話 脳内会議で仙人への修行の効率化を!
明文は今日も瞑想をしていた。
万物に神、神霊が宿るように、人体にも神、神霊が宿るのだ。
明文は自信の身体に宿る神々と対話を試みていた。
「おーい、オレに宿る神様~!」
「なんじゃ?」
「なんじゃ?」
「なんじゃ?」
「おや、三人も出てきた・・・」
「わしはお前の上半身の神じゃ」
「わしはお前の下半身の神じゃ」
「わしはお前の鼻毛の神じゃ」
「オレはこれから仙人になるつもりだ。何か効率よく仙人になる方法は無いか?」
「いやいや、それよりあの娘と仲良くなろうや。わしはあの娘の乳が触れるととても幸せになれるんじゃ」
「同意じゃ」
「鼻息荒いぞ。わしは疲れるんじゃ」
「おいおい煩悩まみれじゃないか!」
「それがお前の本心だからじゃ」
「わしらは嘘はつかん」
「娘に会う為にわしは伸びる事を自粛してやってるじゃぞ」
「では、どうすればこの煩悩を捨てれるのであろうか?」
「・・・・わからん」
「・・・・知らん」
「・・・・無理じゃ」
「そんな、頼りない神様達・・・・」
「馬鹿者、思い出してみろ。あの娘はお前を好いている!」
「あそこまで付き添ってくれるオッパイデカデカ美女はおらんぞ!」
「そーじゃそーじゃ!」
「そんな煩悩の塊りでは、仙人にたどり着けないじゃないか!」
「仙人になるより、あの娘と仲良くしたいんじゃ!」
「あの娘といちゃいちゃしたいんじゃ!」
「そーじゃそーじゃ!」
「やめろ!スケベ神共!みんな黙れー!」
心が乱れ、目を覚ます明文。
目の前に心配そうに覗き込む天女、天華の姿があった。
「だいじょうぶ~?なんかずっと小言を言ってうなされていたけど?」
「こ、小言!?言葉に出ていたのか?!お、オレは何を言っていた!?」
「うんとね~、デカいデカいって~」
「うあああああ!それ以上は、それ以上は言わなくていい!」
明文は恥ずかしさのあまり、顔を真っ赤にして、耳を塞いで防ぎこんでしまった。
彼が仙人になる日は遠いようだ・・・