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ランクアップ!

ハナは[ハウス-フォレストキャット]へ戻ってきた、ギルドの受付の机の上にはまた三毛猫色の毛玉、シズがスヤスヤと寝息を立てて寝ていた。


『シズ…シズ!起きて!ハナ帰ってきたよ!!』


『はっ!!!何!?』


『えぇ…また寝てる…』


本気で寝ていたのか、脳が起きるのに時間が掛かり今の現状が摘めない感じだった…。


『…

……

ちょっとまって…ハナ?あんた本当に帰って来れたの…?』


『まぁ色々あったけどね…』


寝ぼけ眼のシズは

ハナの顔を見据え、真剣な表情に切り替わる…


『夜の[天音の草原]を1人で一夜過ごすって…並大抵じゃないよ?たかが、1階層だけど昼とは強さも難易度も段違いだ、感じた本人が一番分かると思うけど魔物は皆好戦的になるし、力も増す。見渡しのいい草原は有利かと思えば返って敵の的になるし、夜目で遠くまで見えず魔物の声に怯え休む時間も眠る暇もありゃしない、1人でなら余計に…だ、そんな中ギリギリの精神で[紋]を使い続けるって事はどういう事か分かるか?』


受付の机に片足をのせながら、ハナをマジマジと見つめる。


あっコレまた怒られる流れだ…

とりあえず謝っておこう。


『分からないです、すみ『最高にカッケーって事だよ!!あたしゃあそう言う命知らずで蛮勇な奴が大好きなんだ!!』』


食い気味に何故か滅茶苦茶褒められ、受付から飛び降りてハナの背中を叩く…。

二日酔いじゃ無いのかやたらと軽快に大声をだしていた。


ハナは理解が追いついて来ずアタフタしていると、続け様にシズは話す…。


『いやぁー!ここまで骨のある奴がいるとは、クソみたいなギルドの仕事もやり甲斐があるってもんよ!!いやぁ本当最初は才能だけのボンクラかと思えば、実力、才能、精神全てが光るダイヤの原石だったとわねぇ…、昨日の夜トーニャからハナが夜のダンジョンに1人で行ったと聞いた時は、バカ過ぎて自殺志願者かと笑い飛ばしたらトーニャにブチギレされたけど、その心配すら無用だったようだな…カカカッ!』


とシズは気前よく笑いながらトーニャに話を振る


物凄い陽気に話すシズさん…何故か好感度が爆上がりしたらしい…まぁその方が良いっちゃ良いんだけど…



『もう…!そんな事言っても仕方ないじゃ無い!あまりに帰ってこないし、連絡も無いから[鷹の目]で見回ったけど、暗いから遠くまで見えないし…皆んなに聞こえる恥を承知で【鳳凰の嘴】で呼んでも返事はなかったし、一旦引き返して今日の朝から探して昼頃にようやく見つけて…、夜も心配で眠れなかったんだから!』


『ハナには過ぎた心配だったようだな!まぁハナも今後はトーニャを連れて行ってくれよ?あたしが怒られちまう…』


『この度は本当にご迷惑おかけしました…。』


[天音の草原]でトーニャにしこたま怒られて内容を嫌と言う程知ってるハナは、もう一度頭を下げる。


『頭を上げて!ちゃんと反省してるし、ハナの元気な顔も見れたから特に怒ってないよ、…シズに関してはまだ怒ってるけどね!』


ハナに笑顔を向けた後、シズをジーっと見つめる


『えぇ!?なんでさ!?』


『昨日の酒場で誰かさんが喧嘩吹っ掛けて暴れ回ったせいで、ハナを1人にしちゃったのがそもそもの原因でしょ!』


『やっば…』


シズはトラの尾を踏む…また昨日激怒された事が蘇る、

少しトラウマになっているのだ…。


『まったく!いつも…』


あっこの流れは終わらなくなるヤツだ!


『私がちゃんと連絡しておけば良かっただけの話だから!本当ごめんね!』


『うぅぅ…!もう!ハナの言葉に免じて許してあげる!』



ハナのサポートが無ければ昨日の続きとばかりに話が続きそうなので内心助かったと、シズはハナに心の中で感謝した。


また怒られる前に、と話を変えるべくシズは手を叩く。


『って事で!雑談はコレくらいにして、私に会いに来たって事は、ギルドカードの更新って事で説明を初めて行くけど、良い?』


『うん!早く教えて!』


ハナもシズがまたトーニャを怒らせない為に、話を合わす…トーニャは何か言いたそうに頬を膨らませていたが、視界に入れないように努力した。



『まぁギルドのランクアップの査定基準はそんなに難しく無いよ…重要なのは[時間][物][場所][評判]を主軸にそれらを精査しているって事だ。

[時間]は、ダンジョンに潜っていた時間、依頼品の納品速度。

[物]は、依頼品の状態や、魔物の討伐証明品の現物確認と、ダンジョンの出土品の確認

[場所]は、どの階層にいるのか、新階層の発見、既出の階層での未探索エリアの発見等。

[評判]は、態度や姿勢。依頼人の個人都合のキャンセル等のマイナス査定の総合。


細かく言うとこんな所だ……って、

おいおいなんだぁその顔は』


驚きの余り目を見開いてシズを見ていたハナ、にシズは怪訝そうに聞く。


『いや…シズさんちゃんと仕事出来るんだなぁ…って』



『おまっ、馬鹿にしてるのか!?今はコレでも此処が賑わってた頃は1人で受付、鑑定、審査、経理、会計1人で全部回してたんだぞ!?』


『シズ以外できる人居なかったもんね…、

賑わってた頃かぁ…懐かしいなぁ…』


シズのふとした昔話を、トーニャは思い出を噛み締めるように遠くを見つめていた。



『…昔話はまた今度って事で、本命の更新手続きをするから…ギルドカードを借りるぞ?』


『あっうん!』


ハナはスカートのホルダーに入れていたギルドカードをシズに手渡す。


シズは受け取ったカードをヒラヒラとなびかせる。


『あんたの傾向を知る為あえて説明していなかったが、これはダンジョンの出土品で、個人情報諸々が記入できる便利なカードだ、ダンジョン限定で長期間は無理だが、所有者のある程度の行動の記録と保存をする事が出来る。

何が言いたいかって言うと要はダンジョン内での犯罪をギルドは管理できるって事だ。』


『へぇー、こんな平和なのに犯罪とかあったんだ…』


『あぁ、一様商売だからな…、このカードが見つかる前は、相手が自分の獲物や、レアなアイテムを持っていた時に恐喝、窃盗、殺人とかする愚か者がよく居たんだ、その対策として、このカードが大いに役にたったって事さ。まぁ今ダンジョンに行くのはトーニャぐらいだし、他に行く人あんまり居ないから犯罪防止としての効果は薄い感じだな、まっそんなバカも居ねぇし…、

今は身分証としてしか使い道がないんだよなー…』


ハナは成る程と頷く、シズの話は結構分かりやすく知りたい事の的を得ていた。確かにダンジョン内での犯罪は魔物の仕業と罪を擦りつけるか、グループを組んで虚偽の報告をすれば犯罪は揉み消せるからだ…、何かあった場合の保険としてそして証拠品として機能するのだろう。


『あっ、そう言えばこの世界にきた時に見た、

トーニャの[嘘縛り]では犯罪は見つけれないの?』


『いや、見つけれるには見つけられるんだが…』


バツが悪そうにトーニャを見るシズ。


『コレは私が話すよ、[嘘縛り]には使用制限とデメリットがあるの…、

一つが、一日一回という数が定められている、

二つ目が嘘を嘘と認識していない場合意味が無いって事と、

コレで罪を特定しても、証拠がない場合此処では罪を捌けないって事…って、もしかしてハナは使えないの?』


『え?うん、私の[紋]のレパートリーには無いかな…』


その言葉に目を光らせトーニャは叫ぶ。


『やっと見つけた!私のアイデンティティ!!』


『ははは…、そんなに喜ばなくても…』


ハナは苦笑し、シズと話の続きをするべくトーニャの掲げているガッツポーズは2人の視界端に残置されていた。



『よし、長々と講釈垂れたけど、コレで話は終わり。悪い事してなけりゃあ聞き流してても問題ない内容だ、殆どコッチ側の仕事の部類だからな』


受付下に置いていた、遺跡のような材質で出来たカードリーダーの様なものに、ギルドカードを差し込んでいたようで、上に乗せていた別のカードに情報を移植できた合図として、ピーっと音が鳴っていた。


『おっと…このカードの情報はコレで確認出来るとして…次は何か討伐証明品あるか?[天音の草原]に出てくる全ての魔物は記憶している…驚かすなんて不可能だから安心して見せてみな』


シズは早く証明品を出してみろとクイッと顎で受付の机を指す…


トーニャはあちゃーっと言いながら、完全にフラグが立ったと片手で顔を覆う。



『んー、あんまり無いけど…』


っといいながら腰につけた[異空間の鞄]を取り出す、それをシズは見逃さなかった。


いつもの半目状態から目玉を落とす勢いで目を見開く。



『ちょちょちょ、ちょっとそれ貸してくれ!!!』


まるでひったくるようにシズは鞄を手に取ると、受付台にそっと置き、慌てた様子でダダダッと裏の事務所に戻り、直ぐさま戻ってくると、モノクルで忙しく、そしてくまなく鑑定を始めていく…。



さ、騒がしい…



『ここ、、これは、[異空間の鞄 大容量]どころの騒ぎじゃ無い!!!![異空間の鞄 無制限]だと!?!?どど、どう言う事!?こんなものどんな深層でも見つけられないぞ!!??』


『あ、ぁ、あんたこんな物一体何処で!!??』


『[天音の草原]でだけど…』


『そんなわけあるか!あの場所は初心者用でほぼほぼ探索し尽くされてるんだぞ!?なのにこんな…!』


『シズ…とりあえず他の物品見てみなよ…初めでそれなら多分他も見れば気絶もんだよ』


道中であらかた聞いてたトーニャはもう驚く事は辞めようと決心し悟りを開いていた…なんでかって?そう…ハナだから仕方ないんだもん。


『シズさん勝手に中身全部出してていいよ?、後このホルダーも渡しとくね』


追加でカードホルダーもシズに渡す、カードホルダーを受け取った際もコレも規格外と生唾を飲んでいたが…。


ハナのその言葉を待っていたとばかりにシズは私物類意外全ての物を机に出して行く…。


ーーーー

赤茶の土塊

殺戮兎の角(可)

殺戮兎の角(可)

殺戮兎の角(良)

殺戮兎の角(優)

殺戮兎の角(秀)

金貨銀貨その他装飾品…多数


[カードホルダー]

 カード(未記入)…多数


【記入済み】

 龍蛇(りゅうだ)

 (もどき)

【一時保管】

殺戮兎 当主 ガク〈ハナの眷属〉



ーーーー


『…ふー…』


シズは気絶しそうになる寸前で、受付の机をガッと掴み身体を固定する。


『一つづつ…行こうか…まずこのカードホルダー…コレも当たり前の様に無制限、中に入っていたカードはギルドカードと系統は似ているが、半透明なカード…詳しいのは分からないが、コイツは魔物の記録用に作られているらしいな…、

後、この描かれてる魔物が特に問題だが、コレ何なの?アタシが分からないんじゃ誰が分かるのって代物だ…説明も詳しいし、イラストもやけに神々しい…魔物なのかさえ疑ってしまう…はぁ実物さえあれば…』


『出せるよ?』


『へ?』


持っていたのは龍蛇のカードだったが此処で出すには大き過ぎて建物がが潰れてしまうと思ったハナは、トーニャに伝えるとギルドの後ろにある、訓練場に案内された。


かなりの広さだけど、蜷局を巻いて出てきてくれればギリギリはみ出ることはないかな?私も全長は暗くて見えてなかったし…。


龍蛇のカードをススッと擦ると、思った通り鳥栖を巻いた状態で出てきた。

何故かハナが噛みついた傷跡とか目とかの身体の損傷は無く綺麗な身体で、完全に生き絶えていた。


これも便利だなぁ…討伐した時にボロボロでもこのカードに入れておけば復活するし、尚且つどの箇所が討伐証明品か分からなくてもそのままギルドに持ってこれる。


『こ、こ、こんな馬鹿な…こんなデカいのを傷一つない綺麗な状態で倒したっていうのか!?ハナ…この龍蛇ってやつ流石に生きていないよな?』


『倒した時ボロボロだったんだけど、私も綺麗になっててビックリしちゃった!生きてないよ?倒したからね』


シズは触ったり色々調べて見ても結局何なのか分からなかったらしく、前例が無い以上比例対象が無い為、討伐証明にはならないと言われた。


お次の(もどき)と呼ばれる宝箱も出したが、コチラも綺麗な宝箱の状態で出てきた。


『コレはただの宝箱じゃないの?』


『うん、中開けてみたら牙が見えると思うけど、それで噛み付いてきたよ』


『ちょっ噛み付くの?…私開けるのはちょっと…ハナ開けてくんない?』


ハナは初見でダメージが通ってなかったのと、擬が確実に生き絶えてるのを知っているため、特に恐れる事なく豪快に開く。


やはり中は空っぽで箱の上下に鋭い牙が付いていた。


『恐れ知らずも限度があるだろ…、あっ本当に牙がある…これが擬…初めて見た』


言わずもがなコレも前例が無いため査定対象外だった。


気を使い、最後に残っていたカードを擦る…。


パッ


《ガク出ておいで》


《おっ?もう出てきて宜しいので?》


『ヤバい!!殺戮兎が生きて出やがった!!!ハナ!!トーニャ!!!コイツは強い!死ぬ気で倒すぞ!!!』



シズは勇敢にも、取り押さえるべく走り出したが…。



『それハナの眷属だから!大丈夫!!』


トーニャの声によって急停止し、危うくこけそうになる。


『え?眷属!?この殺戮兎が!?』


コクコクと頷く2人と一匹

ガクは何となく頷いていただけだが…



『あとね言葉もお互いに分かるよ?繋がりがあるからね』


『また繋がりとか言ってる…』


『いやぁ…あると思うんだけどなぁ…』



『ねっ?繋がりあるよね?ガク』


『そうですぞ!我とハナ様は一心同体の繋がりがあるのです!』



『またきゅぴってる…』


シズは置いてけぼりをくらったが、ガクの折れた角を指差す


『はぁ…もう分かった…』

シズはハナの常識破りな所に観念したようだった。


『それは良いとして、なんでカードに入っていたのに角は戻ってねぇんだ?おかしいだろ?』


『あっ!?本当だ!気付かなかった!』


『もしかして、死んでたら肉体を元に戻して、生きていたら戻せないとかじゃないのか?』


『あー、ありえるかも…』


このカードの事まだ何も分かってないからなぁ…多分死んでる魔物の星は☆で、生きていたら★じゃ無いかと勝手に思っていたけど…他にも色々試す必要がありそう…


『まぁいいや…一旦確認は終わったからギルドに戻るぞ』


カードに出した魔物をガク以外は戻し、またギルドに帰ってきた。



次の鑑定品は、[赤茶の土塊]

『そうそう!コレコレ、こう言うのを見ると安心するわぁ』


『土が好きなの?』


『バカ!違ぇよ!規格外のばっかり持ってくるから、少し自分の仕事に自身が無くなってただけだ!』


『全部[天音の草原]で見つけたんだけどなぁ』


とちくりと小言を言うハナ


『分かったから!アタシも[天音の草原]なら分かるって豪語した事は反省するよ!

ったく、進まないから次の鑑定するぞ!?

この[赤茶の土塊]は夜のモチッコが低確率でドロップする品で、この国全体の建物とか、道とかに使う物だ、色合いが似てる場所あっただろ?』


『あー、本当だ!どおりで道が柔らかいと思ったよ』


初めこの国にきた時を思い出す…街は全て柔らかい感触の赤茶色のレンガみたいな物で建物や道を作っている感じだった。


『まぁコレ単品では使わないんだがな、土とかを混ぜて使っている、個人で持ってても仕方ないと思うし不要ならギルドで買い取るぞ?』


蛇足として喋った後、シズは続け様に鑑定していく。


『そして次はこの角…『殺戮兎の角』だ、状態によってかなり値段と内容は変動するが、コレの用途としては、アーチナのバカが霊薬とか、上級回復薬として調合に使ったりと、まぁ…主に身体に塗ったり飲んだりして使用する薬として使う。

…おっ!この角凄いぞ!?[殺戮兎の角(秀)]か!初めて見た!』


《我の角…》


《また生やす方法考えるから…ね?》


《あぁハナ様!一生付いて行きます!!》


『あれ?聞いてる?』


『う、うん!聞いているよ!バッチリ!』


ハナはウインクして誤魔化す。


『まぁ何かあったらアーチナに持って行くがいいさ…後、あの金貨の山一体何処で…、あれも[天音の草原]か?』


『うん!まぁ大体は古代遺跡みたいな所の隠し部屋から取ってきたんだけどね』


『古代遺跡?聞かねぇなぁ…、あのカードの歴に記載されてたヤツだな…』


片手で何やらカードを操作しふむふむと呟くと、ことりとガクの角だった物を置いた後、並行作業でランクアップの結果と内容を審査していたらしく、驚く程早く結果が出た。


流石1人5役の受付嬢だ…


判定

[E]→[B]


『おめでとう文句無しの結果…飛び級だ。

詳細はこっちを見てくれ』


時間B

物A

場所A

評判C


『一様説明するが、[時間]は夜のダンジョンで1人潜って無事帰ってきた事、[物]は鑑定不可が多数だったが、殺戮兎の角5本と[異空間の鞄 無制限]と[カードホルダー]を鑑定した結果だ、[場所]は何故か[天音の草原]で新しい未探索箇所…古代遺跡を見つけた事、[評判]はまだまだ此処では新人な事で、周りから認知して貰えていない為低めとなっている。

その為総合評価Bだ、本当に凄いことだぞ?』



『たった一日でもう私と同じになっちゃった!当然ハナなら余裕だと思ったけど!コレで一緒に深くまでダンジョン潜れるね!』


トーニャは当たり前の様にハナがランクアップしたのを喜んだ。


『ありがと!また一緒に行こうね!』


ハナもトーニャが自分の事の様に喜んでいるのが嬉しく、手を繋ぎ一緒にぐるぐる周り喜んだ


『何が何だか分かりませぬが我も嬉しいですぞ!』


その円にガクも加わった。


楽しそうに回ってる2人と1匹を微笑ましく見守るシズは、冒険者不足の手詰まり状態によるいつものイライラが珍しく収まっていた…、

閑古鳥の鳴くギルドに芽吹く新しい若木の急激な成長に心を踊らせた。


そしてハナは無事にギルドカードのランクアップを果たし、ダンジョンを深層付近まで探索できるようになったのだった。

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