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作者: たま

きっと、幼くて足りなくて

それでも諦めきれずに欲しくて

でもそれは手に入らなくて

最初から無理だってたぶん本当はわかっていたんだ


わたしの樹はどこにあるんだろう

疲れた時にそっと休める清い場所

長い夢をみていた

きっとずっと

あっちに行ったらあるかもしれない

いやこっちにならあるはずだ


ないよね


あれ、何が欲しかったんだっけ

何がしたかったんだっけ


あなたはどこに行ったんだっけ


おっきい樹ってなんだっけ


確か、大きな大きな樹だったはずなんだけど


あったかくて

幸せで

安らかで

清いもの


そんなものを持ってた気がするんだけど

気のせいだったかな

それとも夢の話だっけ


なんか、触れているだけで勇気がもらえる

そんな何かを持っていた筈なんだけど

どこに消えたんだろう


いつから苦しかったっけ

なんか元気を分けてもらってた記憶があるんだ


今夜は君に会えるのかな

夢でなら2人でいられるのかしら


夢でしかもう会えないなんて

君は君の幸せを進んだんだよね知ってるよ


わたしもわたしの幸せを探すことにしたんだ

でも見つからないんだよ


あの頃はよかった

そんな簡単な言葉で終わらせたくないけど

あの頃の幸せはわたしの生きる力になってるよ

求めている幸せがあるんだ

暖かくて温かくて心地良い記憶のそれ


あの頃はよかった

ではなくて

あの頃もよかった

そう言えるように毎日生きているよ


生きるとか死ぬとか

楽しいとかつまらないとか

そういうことばかり考えているんだけど

楽しいことをして生きるのがわたしの幸せなんだよね

道中苦しいことはあるけれど

道半ばで諦めなければ

結末は幸せに辿り着けると思っているから

何度泣いても泣き疲れてもうむりでも

きっと無理じゃない




でもあの幸せは二度と手に入らない



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