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童話シリーズ

退屈コガネの逃亡譚

作者: メグル

 ああじゃない、こうじゃない――。


 いつまでたっても終わらない退屈話に嫌気がさして思いつく。


 誰にもバレないように抜け出して、ここから逃げると決めたら作戦開始!


 まずは手始めこの場を抜けて、扉の向こうへ行くのが難関。


 扉の陰に潜んだら、ゆっくりゆっくり扉を開いて忍者のように足音立てずそっと歩けば抜け出し完了。


 さてさてお次は自分の部屋へ。

 ここでももちろん、抜き足差し足忍び足。

 人の気配に注意して植木の影に隠れたら、物音立てずにやり過ごす。


 もらったばかりのお小遣い財布に入れて、まだまだ外は寒いから、上着を羽織ってあと半分。


 玄関までの道のりは、さっきまでよりちょっぴりハードにキッチン、玄関、人目があります。


 だけども焦りは禁物、確実に。

 しゃがんでひっそり歩ければ、彼らの目には映らない。


 壁の切れ目に注意して、素早く動いて人目を避けて、あっという間に玄関へ。


 最後の難関、どうしたものか。

 さっきと違って開けたらすぐに見つかるし、さてはてどうする?どうしよう。


 ちょっぴり悩んで閃いた。

 玄関近くの客間に侵入、音も立てずに窓を開けたら、どうにかこうにか外に出る。


 来ていた荷馬車に乗り込んで町まで行けば、これで任務(ミッション)完了(コンプリート)


 あちこち歩いて楽しんで大事なことを忘れてた。


 きっと帰れば大目玉、言い訳探しに焦ります。

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